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脳外科患者さんには、なぜ瞳孔を見ていく必要がある?

今回は「瞳孔」について記載していきますね。

脳外科患者さんの看護をしたことがある人では、必ず瞳孔をチェックします。それは瞳孔を見ることで、患者さんの頭蓋内環境の変化を読み取ることができるからです。

瞳孔とは何なのか?対光反射ってなに?瞳孔不同とは?急激な瞳孔不同は何を意味しているのか?
解説していきましょう!



瞳孔ってなに?

瞳孔の大きさは、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋の働きで決まります。交感神経が刺激されると散大し、副交感神経が刺激されると縮小します。この知識を前提として、頭蓋内環境の変化を知ることができる場合があります。

対光反射とは何なのか?

瞳孔に光を当てたときに、縮瞳する反応のことを言います。対光反射には、光を当てた側の瞳孔が収縮する直接反射、光を当てた反対側の瞳孔が収縮する間接反射に分けられます。

正常の場合には、両方反応します。視神経や動眼神経の障害がみられると、一部異常が出現します。

大事なのは、対抗反射を確認し瞳孔の反応が良くない時に「おや?正常ではない。どこか障害されているのか?」と感じられるのかどうかです。

正常な瞳孔の大きさは、2.0~4.0mmの範囲で、

・2.0mm以下なら縮瞳
・5.0mm以上なら散瞳

となります。

瞳孔不同ってどういう意味?

瞳孔不同とは、左右どちらかの瞳孔が大きい状態、または小さい状態のことを言います。特に瞳孔が大きい(散瞳)しているときは、注意が必要です。

片側が散瞳している場合は、動眼神経の圧迫性障害の場合が多く、瞳孔括約筋が麻痺しています。

・瞳孔括約筋を支配している副交感神経が障害されると、散瞳
・瞳孔散大筋を支配している交感神経が障害されると、縮瞳

このように覚えておきましょう。

急激な瞳孔不同は何を意味しているの?

急激に発症する瞳孔不同の原因は、急激な頭蓋内圧亢進が起こり脳ヘルニアの症状があります。頭蓋内は、ほぼ一定に保たれていますが、何らかの原因でバランスが崩れた場合には、それを補おうとします(代償)。

これが補いきれない状態になったとき、急激な瞳孔不同が起こるのです。

脳ヘルニアが進んでしまうと、脳幹の障害を起こしてしまいます。脳幹は生命の中枢となる部分なので、障害されてしまうと、生命の危機的状況に陥ってしまいます。

つまり、急激な瞳孔不同は脳ヘルニアを起こすサインとなるのです。

脳ヘルニアの初期であれば、回復可能性がありますが、進んでしまうと短時間で回復不能な状態に陥ります。

瞳孔を正しく理解し、正常と異常を見極めることは、患者さんの異常を早期発見できることになります。瞳孔不同などの症状を早期発見することは、患者さんの生命予後に大きく影響します。
看護師は、患者さんの身近にいる存在です。正しい知識を身につけていきましょう!




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