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脳外科患者さんのドレーンってなに?どんな仕組み?

今回は「ドレーン管理」について記載していきますね。

急性期の脳外科患者さんは、手術をした後に脳にドレーンが挿入されていることが多いです。
術後の管理をしていく上で、ドレーンを正しく理解していないと異常に気付くことができません。

脳外科のドレーンの目的は?どのような種類があるの?ドレーンはどのような仕組みで排液されるのか?ドレーンが入っている患者さんは、なぜ動くときにクランプしないといけないのか?解説していきましょう!



脳外科のドレーン挿入の目的ってなに?

ドレーンの目的には、様々な意味があり大きく分けると3つあります。

・1つ目は排液の目的があります。出血によって溜まった血液、そして髄液を外に出すことができます。
・2つ目は観察があります。排液の性状や量を見ていきます。脳の内部状態をドレナージを通して観察します。
・3つ目は治療のためです。頭蓋内圧のコントロール、ドレーン挿入内部の洗浄、薬剤投与にも使用されます。

ドレーン挿入の目的は、一つ一つ理由があります。意味を考えて看護をしていきましょう。

脳外科のドレーンって種類があるの?

頭皮下ドレーン、硬膜外ドレーン、硬膜下ドレーン、脳室ドレーン、脳槽ドレーンなどがあります。

特に重要なのは、脳室ドレーンや脳槽ドレーンになります。脳出血、くも膜下出血の場合に挿入されており、頭蓋内圧がコントロールできないときに挿入されています。つまり、頭蓋内圧コントロールと密な関係性なので、危険を伴ってもいます。

脳外科のドレーンって、どのような仕組みで排液されるの?

サイフォンの原理で排液されます。サイフォンとは、隙間のない管を利用して、液体をある地点から目的地まで、高い地点を通って導くことを言います。

サイフォン式排液チューブは、医師の指示にあるドレナージ圧の高さまで上がり、排液バッグへと排出されます。

高さの合わせ方は、患者さんの外耳孔によりドレナージ圧を設定します。

脳外科のドレーンが入っている患者さんは、なぜクランプしないといけないの?

処置や清拭、陰洗、吸引などの処置を行うときは、頭蓋内圧が上がってしまう危険があるので、クレンメ部分のクランプを行います。また移動時の場合には、フィルター部分が濡れてしまいオーバードレナージの危険性があるため、エアフィルター部分もクランプをするようにします。

血液や浮遊物がドレーン内に多い場合には、ミルキングをしてもいいの?

基本的には、行わないほうがよいです。ミルキングをすることで、脳の組織を吸い込んでしまう危険性もあがってしまいますし、髄液を多量に流出させてしまうことも考えられます。
多量に排出されてしまうと、頭痛や悪心・嘔吐につながり、さらに脳ヘルニアを起こす危険性があるからです。

脳ドレーンに異常がみられる場合には、医師に指示を仰いだほうがよいでしょう。

このように、脳外科のドレーンには様々な目的があり、観察ポイントがあります。正しい知識をもって、看護を提供しないと思わぬ重大なミスを起こしてしまいます。患者さんの身近にいるのは看護師です。
患者さんの安全を守るために、正しい知識をつけ看護をしていきましょう!




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