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高齢者に多い骨折。看護師はどのように看護していく?

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今回は「高齢者に多い骨折。看護師はどのように看護していくのか」について記載していきますね。

 

あなたは、骨折をした患者さんに対応したことがありますか?

 

高齢者のADL低下に圧倒的に関与するのが、転倒、そして骨折になります。

 

骨折をしてしまうと、寝たきりになってしまい原因になってしまいます。

 

特に高齢者の場合、骨強度が低下しており、より骨折しやすい状況にありますよね。

 

高齢社会において、健康で日常生活を過ごすことは、一人ひとりの健康はもちろん、医療費の増加を阻止する意味もあります。

 

骨折をきっかけに寝たきり生活を行った影響から、認知力の低下、内科疾患の合併症が起こるなど、骨折以外の問題が発生することもあります。

 

骨折部位として多く、ADLに影響が出やすいのは大腿骨頚部骨折、転子部骨折、圧迫骨折などがありますよね。

 

では、骨折をした患者さんには、どのような治療や看護をしているの?廃用症候群って何?予防をしないとどうなるの?骨折後の歩行介助。転倒しないために、どのような視点で看護師は対応していくの?解説していきましょう!

 

 

 

骨折をした患者さんには、どのような治療や看護をしているの?

 

骨折に対して、

 

・手術加療

・保存的加療

 

の2つになります。

 

手術の場合、プレート固定、ピンニング、創外固定など、骨折部位にあわせて選択されていきます。

 

でも、手術をしたとしても、高齢者のADLが回復しないことって、ありますよね。

 

それは、高齢者の場合、骨が弱くなっていることが多いので、手術が成功したとしても、整復位を保持できないこともあります。

 

なので、手術前に整形の医師は、

 

「手術を行いますが、元の状態に戻るとは限りません。手術が終わったら、リハビリを頑張りましょう。」

 

というように、説明をしているのですね。

 

では、よく見かける骨折について、解説していきますね。

 

高齢者の骨折で頻発し、ADLが不良になりやすいのが、大腿骨頚部骨折と転子部骨折になります。

 

特に女性の高齢者に多く、横方向や尻もちによる転倒で受傷をします。

 

これらの部位を骨折すると、下肢の機能回復に時間がかかってしまい、ADLの低下を招いてしまいがちです。

 

そのため、術後には1日でも早いリハビリを開始し、受傷前のADLの近づける努力が必要になります。

 

早期離床は、患者さんにとって辛い、痛みを伴います。

 

看護師の役割としては、適切な疼痛管理、リハビリ意欲のサポートをすることが、大切になっていきます。

 

次に見かけるのが、脊椎椎体骨折(圧迫骨折)になります。

 

受傷機転は、明らかな転倒後の腰痛や背部痛の場合と、慢性的な力仕事をしている場合に分けられます。

 

基本的な治療は、保存的療法となります。

 

代表的なのは、コルセットを使用して体幹の固定です。

 

潰れた脊椎は、基本的に元に戻ることはないので、それ以上の進行を抑えることは、とても大切なことになります。

 

看護師としての役割は、コルセットの意味を正しく患者さんに伝えること、正しい着用方法、疼痛管理、この部分が大事になります。

 

臨床現場で感じる高齢者の患者さんの特徴は、コルセットの自己解釈が多いという印象があります。

 

「痛みがないから、付けなくて大丈夫なの。」

「コルセットがきついから、ゆるくしてほしい。」

「どうやって、コルセットをつけていいかわからない。」

 

という訴えが多いですね。

 

なぜコルセットをつけて行動する必要があるのか?コルセットをつけないで行動すると、どのようなリスクがあるのか?

 

このあたりの正しい情報を伝え続け、退院後の在宅生活につなげていく必要があると考えます。

 

廃用症候群って何?予防をしないとどうなるの?

 

「寝たきり患者さんには、廃用症候群を予防しないといけない。」

 

ということを、臨床現場でよく耳にすると思います。

 

じゃあ、廃用症候群とはなんでしょうか。

 

安静状態、つまり寝たきり状態が長期に続くことで、心身の機能低下を起こし、様々な症状が出現することをいいます。

 

日常生活をする上で、健康な人は、無意識に体を動かし、筋肉、関節を動かしていますよね。

 

筋力の低下は数日で、あっという間に低下するのに対して、元の筋力に回復するには、その数倍の日数がかかるといわれています。

 

高齢者の場合、筋力の低下ばかりではなく、意欲の低下、認知力の低下、内科疾患を合併するなど、悪循環に陥りやすいのが特徴です。

 

では、廃用症候群を予防するためには、どうしたらいいか。

 

下肢の骨折をしている患者さんは、どうしてもベッド上で過ごす時間が長くなってしまいます。

 

早期リハビリ介入はもちろんですが、看護師としての役割として、

 

・できるだけ寝ている時間を少なくするために、坐位になる時間を意図的に多くする用に関わる

・意欲低下を防ぐために、わざと大部屋にし、会話をする機会が増えるように環境調整する

・行動をあまりしない患者さんには、こちらから積極的に働きかける

 

というように、在宅生活に戻れるように、日常生活援助を行っていくことが大切です。

 

骨折後の歩行介助。転倒しないために、どのような視点で看護師は対応していくの?

 

上記に書いたように、早期離床が大切になりますが、転倒してしまっては、元も子もないですよね。

 

転倒の原因としては、

 

・筋力低下やバランス感覚の低下などによる内因性によるもの

・階段の段差や照明の暗さなどの外因性によるもの

 

という風に考えると、わかりやすいのではないでしょうか。

 

認知機能や自律神経など、様々な要因がある転倒ですが、今回は骨折に関してなので、運動機能について書いていきます。

 

看護師が、ベッドから車椅子移乗、歩行見守り、一部介助をする際に観察するポイントは、

 

・支持基底面の重心位置の観察

・立位バランスを見るには、手を伸ばす動作を観察

・歩行を見るには、ベッドからの立ち上がり、歩き始め、方向転換、ベッドへ戻る所を観察

 

という風に、一連の動作を見ていき、転倒リスクを観察していくことが大切です。

 

転倒リスクが高い患者さんは、

 

・後方重心になっている

・立位時に手を伸ばすと、手先が下に下がっていたり、腰が引けている

 

というような状態だと、危険性が高いと判断して対応していきます。

 

骨折部位によって変化しますが、一般的な転倒リスクを把握しておくことで、応用していけばよいかと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

骨折は、疼痛を伴うので、早期離床を積極的にできない高齢者の患者さんもいます。

 

正しい情報を伝えて、在宅に戻れるように、正しい日常生活援助を行うことが、看護師にとって大切です。

 

看護師として、正しい知識を身につけて、患者さんに看護を提供することで、日常生活に戻れる手助けをすることにつながります。

 




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