看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

身の置き所がない患者さんに必要な看護ケア

今回は「身の置き所のない患者さん」について記載していきますね。

「○○さん、昨日ぐらいから身の置き所のない感じがしますね。どうしたらいいんだろう。」

看護師という仕事をしていると、上記のような経験をする方は多いのではないでしょうか?
この「身の置き所がない」というのは、患者さんの見たままを表現した事実です。

ただ、この身の置き所のない原因は何であるのか?身体的苦痛は?精神的苦痛は?

身の置き所のなさ=○○だ
このように、言い切れるものではありません。

身の置き所のなさをアセスメントするために、一つ一つ解説していきましょう!



身の置き所がない原因には、何が考えられるか?

身の置き所がないということは、何らかの原因で落ち着かない状態であるということです。

原因を特定しないといけないんですね。といっても様々な原因があり、重複していることもあります。

・意識障害やせん妄はあるのか
・宿便はないのか、直腸の確認
・尿閉はないか。下腹部の観察
・ステロイドの影響は?投与してから症状が出ていないか
・離脱症候群(アルコールやニコチン)はないか
・精神的な苦しみがあるのか
・緩和不十分な身体的苦痛はないか。痛み、呼吸困難、かゆみ、吐くなど。

このように、身の置き所がないという症状は、原因が多岐にわたります。

全身倦怠感との関係性ってどうなのか?

死が近づいている患者さんの場合は、全身倦怠感、つまり身体の強いだるさを訴えることが多いです。
身の置き所のなさは、全身倦怠感と結びつけて考えられることが多いですが、諸外国ではあまりイコールではないようです。

身体的苦痛といわれている、痛みや呼吸困難、悪心、かゆみという言葉はありますが、そこに倦怠感は出てきません。

終末期の鎮静の適応を考えてみても、身体症状や精神症状、呼吸困難などはありますが、倦怠感で鎮静をかけるということは挙げられていないようです。

しかしながら、私の臨床経験上では、倦怠感と身体症状、精神症状が交じり合っていることが多いのも事実です。

全身倦怠感が強く出ている時に、適応とは考えず、一つの関連として考えていくことが妥当なのかもしれませんね。

身の置き所のない患者さんに、必要な看護ケアとは?

ここでは、緩和期にある患者さんを対象にして考えてみることにします。

身の置き所のなさは、身体的・精神的苦痛、倦怠感などから考えられます。なので、これらを緩和できるように、看護介入できたらよいのではないかと思います。

・清潔ケア
一般的には、倦怠感に対してのケアとなります。入浴や足浴は、リラックス効果や日常生活動作の援助になります。動けない方にとって、日常生活援助は心地よい時間となるのです。

・アロマトリートメント
リラクゼーション効果や癒しの効果があるとされています。本人の状況や家族の協力状態にもよりますが、精神安定を促せる良いアイテムとなります。

・コミュニケーション
長い入院期間を経て、緩和期に移行する患者さんの場合は、有効的だと思います。もちろん、短期的にもコミュニケーションは不可欠ですが、長期間の場合、緩和期に移行する前に、信頼関係を築きあげることが重要なのです。どのような人生を歩み、これからどのように過ごしたいのか、この一つ一つの会話が大切なのです。

・家族ケア
忘れてはいけないのが家族へのケアです。患者さんの一番近い存在は、家族なので、家族が疲弊しないように、また病気の進行状況を正しく理解するように、看護師は配慮していく必要があります。

身の置き所のない患者さんに、提供する看護はこれだ!というのはありません。一人一人の症状や背景によって、必要な看護ケアは変わります。

これを検討するには、一人では抱えきれないことが多いので、看護スタッフで検討していく必要があります。何が患者さんにとって、必要なケアなのか?考えるためには、基礎知識は必須です。状況によっては、身体的苦痛が強すぎて、持続鎮静という選択肢が正しいのかもしれません。

何が正しいのかは一概には言えません。確かなのは、患者さんや家族、医療者が全て一致した答えこそが、正しい判断なのではないかと思います。そのため、家族への適切な情報提供、患者さんの正しいアセスメントが必要となるのです。看護師の観察力が、患者さんに適切な医療を提供できる鍵となります。 

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相手の悪い部分ばかりを見ていないで、相手の尊敬できる部分を探して、一緒に気持ちよく仕事を頑張れたら、どんなに忙しくても、気持ちがいいと思うんですよね。その結果、患者さんにも適切な看護を提供できることにつながるんです。一度、客観的にあなた自身を見つめてみると、良い気づきがあるかもしれませんよ。 




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