看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

失語症がある患者さん。看護師はどう関わる?

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今回は「失語症がある患者さん。看護師はどう関わるのか」について記載していきますね。

 

あなたは、喋ることができない、または理解することに困難を表している患者さんに関わったことはありますか?

 

コミュニケーションの方法として、看護学生時代に学習するのは、

 

・言語的コミュニケーション

・非言語的コミュニケーション

 

この2つを使い分けて、患者さんと信頼関係を築いて、看護ケアを行っていきますよね。

 

しかし、失語症患者さんの多くは、様々なコミュニケーション能力に障害を受けます。

 

当然、看護師も対応に困ってしまうことが多いのではないでしょうか。

 

正しく失語症を理解し、正しい関わり方を理解している必要があります。

 

では、失語症の患者さんは、なぜ話すこと、聞くこと、理解することが難しいの?失語症の患者さんに、どのようにアプローチしていけばいいの?言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション。失語症の患者さんに有効なのは?解説していきましょう!

 

 

失語症の患者さんは、なぜ話すこと、聞くこと、理解することが難しいの?

 

失語症の症状としては、

 

・話す

・書く

・聞く

・読む

・理解力

 

というような、コミュニケーションを行う上で、大変重要な能力が障害されています。

 

失語症の種類によって、障害されているポイントは違います。

 

例えば、運動性失語だと、

 

・聞く

・読む

 

この能力は生きています。

 

大枠で考えてみると、

 

・話すことが障害される表出障害

・聞くことが障害される理解障害

・上記2つが混合された障害

 

というように考えます。

 

表出障害は、言語使用に障害を受けているので、臨床現場において、返答が得られない、理解が得られないなどが発生します。

 

理解障害は、言葉の意味を理解できないので、自分が話している内容と相手が話している内容が、全くの別物になります。会話が成立しているようで、共通認識が得られていない状態となります。

 

失語症の患者さんに、どのようにアプローチしていけばいいの?

 

全失語の場合には、全てにおいて強い障害を受けているので、正直、コミュニケーションが難しいのが現実です。

 

しかし、他の失語症の場合には、コミュニケーションを行う上で必要な能力が残っています。

 

看護師は、失語症の種類を理解して、能力が残っている箇所を、うまく活かせるようなアプローチが必要になります。

 

じゃあ、失語症患者さん全般に、どのようにアプローチしたらよいのでしょうか。

 

看護師→患者さんに話しかける場合

 

・長い文章は避け、短くわかりやすい表現をする

・身振り、ジェスチャーをたくさん使う

・目に見える絵、文字などを使用する

・顔の表情を使い、コミュニケーションを図る

 

というように、言語に頼らず、非言語的コミュニケーションを使用して、残っている言語能力にアプローチできるようにしていきます。

 

患者さん→看護師に話しかけられた場合

 

・焦らずにゆっくり話してよいことを伝える

・絵やジェスチャーを交えながら表現すると、伝わりやすいことを伝える

・否定的な言動は、絶対にしない

・伝えたいことを理解できたら、理解できたことを笑顔で伝える

 

というように、何かを伝えようと患者さんは考えているので、ゆっくりと柔らかい雰囲気で、話を聴く態度が大変重要になります。

 

この基礎知識を持ちつつ、失語症の種類を把握することで、その患者さんに合ったコミュニケーション方法を検討することにつながります。

 

言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション。失語症の患者さんに有効なのは?

 

日々の日常生活をしている上では、言語的コミュニケーションが多い印象がありますよね。

 

しかし、コミュニケーション能力で大事なのは、非言語的コミュニケーションであるとされています。

 

非言語的コミュニケーションには、

 

・話し方

・態度

・ジェスチャー

・動き

・言葉の間の取り方

・雰囲気

 

というように、言語的コミュニケーションと比較すると、圧倒的に多いのがわかります。

 

私が働いている臨床現場では、圧倒的に言語的コミュニケーションより非言語的コミュニケーションが多いです。

 

非言語的コミュニケーションの対応方法を一つでも多く理解していることで、患者さんに合わせて関わることができるのではないかと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

失語症と聞くと、

 

・話すことができない

・理解することができない

・聞こえていない

 

というように、すぐ思いがちですが、全ての能力が失っているとは限りません。

 

看護師として大事なのは、残された能力を活かして、患者さんが日々の生活を少しでも快適に過ごせるように、援助していくことが大事だと考えます。

 

どの患者さんにも言えますが、正しい知識を持って関わることで、初めて正しい看護、経験を積むことができます。なんとなく看護をすると、そこに根拠はなくなります。

 

看護師のスキルアップをするためには、正しい知識がスタートになります。

 




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