看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

患者さんから余命を聞かれたら、看護師はどう対応する?

 

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今回は「患者さんから余命を聞かれたら、看護師はどう対応するのか」について記載していきますね。

 

あなたは、臨床現場で余命について、聞かれたことはありますか?

 

科にもよりますが、臨床現場で働く多くの看護師は、患者さんの余命について、質問される場合があります。

 

患者さんではなく、家族から余命について相談されることもあります。

 

医師から余命を伝えられている場合、具体的なことを看護師に質問してくるということもあります。

 

経験を積むほど、病状を見ると、おおよその余命を感じ取ることはできますが、どのように伝えていいか迷いますよね。

 

ポイントは、

 

・患者さんが何を求めて、上記の質問をしたのか

・「正確には、わからないのです。」と一律に答えるだけではないということ

・患者さんに、余命について考えたことがあるのか聞いてみる

 

ということが、大事なのではないでしょうか。

 

絶対、正しいということは言えませんが、余命についての考え方、対応など、一つの方法として共有できれば良いと考えます。

 

では、余命について聞かれたら、医師はどのように伝えるの?余命について相談されたら、看護師はどう対応するの?病状が悪化して、「死にたい。」と目の前で言われた。看護師としてどう対応したらいいの?解説していきましょう!

 

 

余命について聞かれたら、医師はどのように伝えるの?

 

余命を伝え方一つで、その人の希望を失わせることにつながるので、伝え方は非常に難しいです。

 

余命は、単独で考えるものではなくて、

 

・抗がん剤治療により、余命が短くなると予測される場合

・終末期に向けて、予測される症状の緩和

・病状の理解

 

という視点から、余命を総合的に伝えることが必要です。

 

医師は、

 

・「数週間~数ヶ月」

・「週単位」

・「月単位」

・「長ければ、数ヶ月」

 

というように、様々な表現方法をしていますよね。

 

これは、断定的に言われることが、一番辛い経験になりうるからです。

 

自分に置き換えて考えてみると、その通りだと思います。

 

「あと1ヶ月です。」

 

こんな風に言われたら、ショックが大きいですよね。

 

病状を理解してもらいつつ、緩和ケアを受け入れられるように、伝えていくのが大切です。

 

もちろん、患者さん個々の性格や反応によって、どの対応が正しいというのはないので、柔軟な対応が求められます。

 

余命について相談されたら、看護師はどう対応するの?

 

余命宣告から月日が流れていき、病状の悪化と共に、

 

「看護師さん。あと、どれぐらいなんだろう。」

 

というように、聞かれることがあります。

 

このように聞かれると、焦ってしまい、話題を変えたくなりますよね。

 

しかし、これは患者さんの何らかのメッセージになります。

 

「わからないですねー。先生に相談してみましょうか。」

 

と対応すると、本当のメッセージをつかむことができないかもしれません。

 

「なぜ、余命を知りたいと思いましたか?」

 

というように、患者さんの想いを確認することが、大切な場合があります。

 

(あくまで、一つの対応方法で、患者さんの不安が強くて、上記のような質問の場合には、寄り添う、話しをよく聞くというように、対応は変わってきます)

 

想いを聞くことで、

 

「ちょっと聞いてみたかったんだ。来週、孫の運動会があるからさー。」

 

というように、患者さんとのコミュニケーションのきっかけにつながることもあります。

 

病状が悪化して、「死にたい。」と目の前で言われた。看護師としてどう対応したらいいの?

 

臨床現場で、私自身も

 

「死にたい。死にたいの。」

 

と、目の前で言われたことがあります。

 

正直、辛さを取り除けない、もどかしさを感じました。

 

しかし、看護師としては、身体症状なのか、精神症状なのかを冷静に判断しないといけません。

 

適切なアセスメントをすることで、苦痛を緩和することができる可能性があるからです。

 

目の前で、「死にたい。」といわれると、安易に励ましてしまいがちですが、患者さんの立場で考えると、受け止められていない感覚に襲われるので、寄り添う姿勢が大事なのではないでしょうか。

 

また、死にたいの奥にある、気持ちを感じとる姿勢が、重要です。

 

身体症状に対して、オピオイドの増量、精神症状に対して、抗うつ薬、精神科へのコンサルトなど、患者さんの「死にたい。」という言葉には、様々な対応が求められます。

 

なぜ、「死にたい。」という言葉を患者さんが訴えたのか、一人で考えずにチームで検討していくことが、大事になっていきます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

緩和ケアに関してのコミュニケーションは、とても難しく、配慮が大変必要な場面になります。

 

様々な経験や知識を踏まえて、何を求めているのかを推測しながら、行動、発言をしていかなければいけません。

 

患者さんの背景、状況、全身状態、家族との関係性など、一人一人の状況は、多種多様です。

 

決まった対応はない、だからこそ、正しい知識を得て、経験を積んでいくことが大切になってくるのです。

 

価値観の違いも当然あるので、一人で全てを判断しようとするのではなくて、カンファレンスを開催し、良いとされる方法を検討し、対応していくことが求められます。

 




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