看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

術前、術後の管理。看護師として正しい知識が必要

28c173a86ede1fe840fe72925d599fae_s

 

今回は「術前、術後の管理。看護師として正しい知識が必要」について記載していきますね。

 

あなたは、術前、術後の患者さんを管理したことがありますか?

 

手術を受ける患者さんは、術前→術中→術後というように経過していきますが、看護師の病棟管理としては、術前、術後になるので、術中に関しては省略していきます。

 

さて、手術と聞くと、どのようなイメージがあるでしょうか。

 

「手術後に急変することが多いから、大変そう。」

「手術前にどんな処置をしていいか、わからない。」

 

というようなイメージでしょうか。

 

手術といっても様々です。科によっても違いますし、当然観察項目も変化します。

 

術前、術後の疑問が発生しやすいポイントを解説していきます。

 

では、術前○時間前には、絶飲食!なぜ、手術前に飲水してはだめなの?術後の発熱に対しては、なんでも解熱したほうがいいの?術後の疼痛コントロール。看護師としてどう対応したらいいの?解説していきましょう!

 


 

術前○時間前には、絶飲食!なぜ、手術前に飲水してはだめなの?

 

患者さんから、

 

「喉が渇いて少しだけ水飲みたいんだけど。ちょっとなら、いいでしょ。」

 

というように、手術前に飲水を希望する場面は、多いのではないでしょうか。

 

術直前に飲水をしてはいけない理由を理解していないと、患者さんに正しい情報を伝えることができず、安易に少しだけ飲水を許可してしまう危険があります。

 

手術前に飲水をしてはいけない理由は、

 

・胃内容物、逆流による嘔吐

・嘔吐による誤嚥

 

になります。私達も、飲み食いをしてすぐ横になったら、気持ち悪くなることがありますよね?

 

それと同じで、術中は横になり、全身麻酔下においては、意識もなくなります。

 

嘔吐をして誤嚥したことで、重症化するリスクを考えると、術前○時間前には、絶飲食をしたほうが良いとなります。

 

「じゃあ、何時間前から絶飲食になるの?」

 

という疑問が出てくると思います。

 

あまりにも早く絶飲食にしてしまうと、口渇を訴える患者さんが増え、電解質異常を起こすリスクも高まります。

 

絶食と絶飲食の考え方としては、胃の中での消化時間を考えると、答えが出てきます。

 

一般的な食事については、明確なことは言われていませんが、個人的には胃カメラが参考になるのではないかと思います。

 

私の病院では、胃カメラをするときに、前日の21時以降は食事禁止としています。

 

翌日、午前中に胃カメラをして、例外はありますが、ほぼ胃の中は消化されていました。

 

患者さんの病態や手術内容によって、禁食日時は大きく異なりますが、一つの目安になるかと思います。

 

飲水に関しては、2~3時間前まで良いといわれることが多いです。

 

理由としては、ある研究より、誤嚥のリスクが増加しないと結果が出ているからです。

 

しかし、これも患者さんの病態や手術内容によって異なるので、一つの知識として覚えておくと良いでしょう。

 

術後の発熱に対しては、なんでも解熱したほうがいいの?

 

発熱している患者さんを見ると、なんでも解熱したくなりますよね。

 

しかし、闇雲に解熱するのは、適切でない場合があります。

 

術後の発熱が、なぜ起こっているのかがポイントです。

 

・回復に必要な発熱なのか

・感染症による発熱なのか

・手術後の創部、ドレーンに異常はないのか

 

というように、アセスメントをすることが必要です。

 

回復に必要な発熱だとしても、酸素消費量や身体消耗が強い場合など、根拠を持って対応することが求められます。

 

では、解熱処置の一つとして、薬剤以外にクーリングを行うことがありますよね。

 

発熱=クーリング

 

は、時として体温をさらに上昇させることがあります。

 

どういうことかというと、体温のセットポイントの考え方があります。

 

体温を上げようとしているときにクーリングを行うと、身体の反応と真逆のことを行っているので、反発します。

 

結果として、シバリングを起こし、全身状態を悪化させる要因となります。

 

クーリングを行うポイントは、

 

・患者さんが熱いと希望した時

・発汗が見られ、熱を下げようとしているサインがある時

 

になります。

 

術後の疼痛コントロール。看護師としてどう対応したらいいの?

 

術後には、疼痛時指示を医師から事前にもらっていますよね。

 

術後に疼痛コントロールを行う場面は多く、看護師は疼痛の原因がなんであるのかを把握する必要があります。

 

術後の痛み止めとしては、ロキソニンなどのNSAIDs、カロナールなどのアセトアミノフェンを使用するのが、一般的です。

 

薬剤を使用し、疼痛がコントロールされればよいのですが、短い時間で再び鎮痛剤を希望することがありますよね。

 

その場合には、安易に心因性とは考えずに、全身状態を観察することが大切です。

 

上記の薬剤を使用しても、疼痛緩和ができない原因としては、

 

・穿孔

・消化管出血

・循環器疾患

 

というように、重篤な状況になっている可能性があります。

 

間違えがない対応としては、一番最悪の想定をして行動するということです。

 

この想定をしていることで、自分自身も慌てずに対応できるので、メリットはあると考えます。

 

薬物ですが、短い間隔で使用すると、血圧低下や呼吸抑制など、強い副作用を出現してしまう可能性が高くなります。

 

非薬物でのアプローチも大切で、術後の体位によって、疼痛が軽減することもあります。

 

心因性の場合には、側にいて不安を取り除くような対応をすることで、緩和することもあります。

 

原因が特定できていない場合、様々な可能性を考えて関わることが大切です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

術前、術後のよくある項目について書いてみました。

 

どんな処置や観察でも言える事ですが、正しい知識を持って、根拠を持って行動することが大切です。

 

なんとなく関わっていると、手術自体に影響が出るかもしれないし、重要なサインを見逃してしまう原因にもなります。

 

術前、術後の看護は、その時の状況で対応は異なります。

 

今、何を観察し処置を行う必要があるのかを判断するためには、正しい知識が必須です。

 

根拠を理解した上で看護を行うと、看護の質も高まり、患者さんの安全・安楽につながります。

 





 

 

 

看護師とお金、転職事情について興味ありませんか?

 

「もっとお金が欲しい。」

「職場の環境が・・・」

「もっと自由に働きたい。」

「時間のコントロールをしたい。」

 

このように思う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

看護師とお金、転職について考えてみる

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。