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グリーフケアについて思い出したので、書いてみた

前回の記事で、「グリーフケア」について記載しました。

私が、看護師3~4年目あたりだったと思います。実際にグリーフケアを行った臨床体験を思い出したので、書いていきますね。

その方は、すい臓がんの方で、抗がん剤目的で入院してきました。確か、ジェムザール単剤療法を1回行ったと記憶しています。その後、病状が悪化しこれ以上の抗がん剤はできないため、そのまま緩和ケアへと移行しました。



なぜ、この患者さんのことを覚えているの?

実は、私が中学3年生の時に、数学などを教えてもらった家庭教師の先生だったんです。個人で教えてもらっていたので、強い印象が残っていたんですよね。苗字があまり聞きなれない名前だったので、すぐに入院したときにわかって、挨拶をしました。

緩和期に移行してからの実際の対応

その方は、温厚な方で家族である娘さんも、穏やかな方でした。訪室すると、昔の家庭教師の時の話題もしましたし、疼痛や倦怠感が強く出ている方だったので、私に「こんな症状の時はどうしたらいい?」とよく聞かれました。わかる範囲では答えて、難しい内容に関しては、看護スタッフとカンファレンスをしながら対応しました。その時点で、信頼関係は強固なものとなっていました。

ある時、外出をしたいという希望がありました。前回のグリーフケアの記事でも書きましたが、家族に適切な情報を流すことは大変重要です。また患者さんと家族の間に入り、調整する役割もあります。

当時は、グリーフケアをしているという感覚はなく、どのような看護を提供すればよいのかを試行錯誤していました。結果として、グリーフケアをしていたのだと今となっては考えています。

その後、無事に外出をしてから、徐々に容態が悪くなり、亡くなられました。

亡くなってから、遺族の家へ行く

当時の師長から「グリーフケアに行こうと思うんだけど、一緒にどう?」と声をかけられました。私は、グリーフケアというのをあまりわかっていませんでしたが、遺族の苦痛が緩和できるならと考え、同行しました。

そこでは、私の当時の家庭教師時代の話しをしました。また、入院中に私が看護師として働いている姿を見て、いつも家族と誇らしげに話していたと教えてくれました。私は、「そうか。家族のグリーフケアということもあるけど、私自身もグリーフケアされているのだな。」ということを理解し、何か自分の中で納得したものがありました。

遺族の方も、「色々話しをすると、少しすっきりしますね。誰かに話しをして聞いてもらえるだけでも、楽になる感覚があります。」と穏やかに話していました。

当時は、グリーフケアは亡くなってから、家族のケアのことをいうのだと思っていました。今考えると、無意識のうちに、入院中からグリーフケアという看護を提供していたのだと思います。

私は、現在慢性期病棟に働いているので、このような緩和期の方もたくさんいます。患者さんと家族のあり方は、様々なので状況によって対応の仕方は変わります。相手の気持ちを常に考えて、寄り添える看護を提供できるように、これからも頑張っていかなければいけませんね。一緒に看護師のスキルアップができるように、頑張っていきましょう!




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