看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

車椅子乗車中の患者さん。正しい姿勢を看護師は理解する

583a8dcb1130dc120c6b248f104e3bfb_s

 

今回は「車椅子乗車中の患者さん。正しい姿勢を看護師は理解する」について記載していきますね。

 

あなたは、車椅子に乗っている患者さんを見て、良い姿勢、悪い姿勢を判断していますか?

 

普段、ベッド上で過ごしている患者さんの場合、食事や気分転換など、離床を促すために車椅子乗車する機会は多いですよね。

 

離床を進めることは、身体機能の維持、精神面など様々な部分でよいです。

 

ただ、

 

・姿勢をいつでも変えることができる元気な方

・自由に動くことができない患者さん

 

というように分けて考えたことはあるでしょうか。

 

元気で障害がない方だと、どんなに悪い姿勢をしていても、すぐ良い姿勢に変えることができますよね。

 

逆に自由に動くことができない患者さんは、不快に感じても動くことができないのです。

 

その結果、長い時間悪い姿勢をとり続け、褥瘡や変形、転落など、危険な状態に陥るのです。

 

なので、悪い姿勢を見つけたら、自分で姿勢を直すことはできないので、様子を見るのではなくて、姿勢を直す必要があります。

 

では、車椅子乗車のメリットは?片側麻痺がある患者さんの車椅子乗車。どう姿勢を保持する?車椅子からずり落ちそうな患者さん。どう姿勢を保持する?解説していきましょう!

 

 

車椅子乗車のメリットは?

 

そもそも、ベッドで臥床しているよりも、車椅子乗車の方がメリットがあることを理解しなければ、正しい姿勢について書いても、あまり響かないですよね。

 

「車椅子に乗せても、すぐベッドに戻らないといけないから大変なんです。」

 

「ベッドに寝ていたほうが、安静が保てて安心感があります。」

 

こんな声を聞いたことがありますが、車椅子乗車が可能な患者さんの場合だと、積極的に離床を進めたほうが、リスクを下げることになります。

 

「車椅子に乗せたままにしていると、褥瘡になる。」

 

というイメージがあると思いますが、これは正しい姿勢をとっていないから起きる二次障害です。

 

よく考えてみると、ベッドで寝ているほうが褥瘡好発部位の触れている場所が、多いと思いませんか。

 

車椅子乗車中の褥瘡ができる場所は、基本的に左右の座骨、尾骨になります。

 

褥瘡が発生しやすい場所だと理解し、正しい姿勢、除圧をすることさえできれば、問題ないことになります。

 

さらに、車椅子乗車は、廃用症候群である関節の拘縮、変形の予防を行うことができます。

 

正しい姿勢という視点で考えてみると、ベッドのギャッチアップより車椅子のアームレストの方が、姿勢を保持しやすいです。

 

離床をすることで、身体症状が出現する場合には難しいですが、離床が可能な患者さんの場合には、積極的に車椅子乗車を行う方が、メリットが大きいことがわかります。

 

片側麻痺がある患者さんの車椅子乗車。どう姿勢を保持する?

 

車椅子のメリットについて書きましたが、様々な患者さんがいますよね。

 

片側麻痺がある患者さんの場合、”左右非対称”になることが多いです。

 

左右対称になっているということは、悪い姿勢であると考えてください。

 

左右非対称というのは、

 

・車椅子の片側に体がついている

・片側のアームレストに肘がついている

・頭が片側に寄っていないか

 

というような状況が一つでもあてはまると、左右非対称となります。

 

左右非対称が続いてしまうと、転落の危険性もありますし、一番嫌なのは、二次障害である褥瘡などを引き起こすことにつながることです。

 

バランスが片方に傾いているということは、除圧も片方がしづらい状況に陥っていることを意味します。

 

患者さんによって個人差はありますが、左右の傾きに対して、体幹サポートが必要になります。

 

私の病棟では、ベッドで使用しているクッションをうまく利用して、左右の傾く方に体幹サポートをしています。

 

傾き方も様々なので、それに合わせたクッションのサイズを選択し、対応しています。

 

骨盤が傾いている患者さんの場合は、座る部分にパッド、小さいクッションを調整することで、左右対称な姿勢を保つこともできます。

 

車椅子からずり落ちそうな患者さん。どう姿勢を保持する?

 

車椅子の背もたれは、座面に対して直角ですよね。

 

ベッドで臥床していることが多い高齢者、身体機能の低下がある患者さんは、姿勢を保持するのが難しいです。

 

そのため、お尻を少し前に出して座ることで、安定感を得ようとします。

 

これは、骨盤を後傾させて座るやり方になります。

 

確かに座る安定性はあがりますが、二次障害である褥瘡、飲み込みづらさ、円背、筋緊張が高まるなど、様々な弊害が起こります。

 

骨盤後傾を見つけるポイントは、”腰の後ろに隙間がある”状態になります。

 

座面のクッションが、骨盤後傾を助長させていることもあるので、注意して観察することが大事です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

正しい姿勢で車椅子乗車を行うことができれば、様々なメリットを得ることができます。

 

しかし、悪い姿勢だと、メリットからデメリットが強くなってしまいます。

 

このデメリットの印象が強いので、上記に書いたような車椅子のイメージが悪いのかもしれませんね。

 

マンパワーの問題もありますが、患者さんの視点で考えてみると、車椅子乗車をさせてあげたいのが、本音です。

 

車椅子乗車をできたのであれば、正しい姿勢で最大限メリットを活かすことが、看護師にとって大切なことです。

 

 




 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。