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高齢者の糖尿病患者さん。どのように看護していく?

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今回は「高齢者の糖尿病患者さん。どのように看護していくのか」について記載していきますね。

 

あなたは、糖尿病患者さんに関わったことはありますか?

 

現在、高齢化が進んでいると言われていますよね。

 

ということは、当然、入院患者さんも高齢な方が多いことを意味します。

 

糖尿病治療は、新しい薬剤、新しい基準が発表され、年々変化してきています。

 

新しい情報を得ることは、看護の質を高め、患者さんにとってメリットとなります。

 

では、高齢者の糖尿病患者さん。血糖値の目標が変わったのはなぜ?血糖降下薬では、どんなことに注意する?高齢の糖尿病患者さんに対して、食事療法の考え方とは?解説していきましょう!

 

 

高齢者の糖尿病患者さん。血糖値の目標が変わったのはなぜ?

 

2013年に発表された血糖値の目標は、合併症予防の場合、

 

HbA1C=7.0未満

 

という風に言われ、血糖正常値を目標にする場合は、

 

HbA1C=6.0未満

 

と言われていました。

 

しかし、2016年では、患者さんの健康状態によって、カテゴリーで分類するように変更されました。

 

例えば、軽度の認知症があるが、ADLは自立している場合、

 

HbA1C=7.0未満

 

と決められています。

 

ですが、重症低血糖を起こしやすいインスリン製剤を使用している場合には、

 

HbA1C=8.0未満

 

としています。

 

なぜかというと、高齢者の場合、機能低下を起こしていることがあります。

 

つまり、薬剤の効果が急に高まれば、低血糖を起こしてしまうリスクが高まるということです。

 

上記に書いた認知機能を重要視する理由としては、インスリン製剤の自己管理ができない、つまり重症低血糖を起こしやすい条件が整ってしまうことになります。

 

例を挙げると、ある患者さんは厳密に血糖コントロールを行っている一方、高齢の患者さんで認知機能やADL低下がある場合は、血糖値200以上で血糖コントロールしているのを見かけます。

 

これは、まさに高齢者の糖尿病患者さんが、重症低血糖を起こさず、安全な治療を心がけていることを意味します。

 

著しい高血糖を予防しつつ、現状を維持することを目標としているのですね。

 

血糖降下薬では、どんなことに注意する?

 

血糖降下薬といっても、

 

・経口薬

・注射製剤

 

というように、まず投与経路が異なります。

 

そして、インスリンへの作用としては、

 

・インスリンの分泌を良くする薬剤

・インスリンを効きやすくする薬剤

・インスリンを介さず、血糖を下げる薬剤

 

というように、一言に血糖降下薬といっても、様々な効果があることがわかります。

 

どの血糖降下薬を使用しても、低血糖のリスクはありますが、低血糖を誘発しやすい薬剤というのはあります。

 

血糖降下薬に期待するのは、

 

・血糖値の上昇時に、薬剤による血中インスリン値も増加させる

・血糖値の上昇時間、薬剤の効果が出る時間が合うこと

 

になります。

 

ということは、上記の時間帯にマッチしなければ、低血糖になりやすいということになりますよね。

 

つまり、重症低血糖症状を起こしやすい薬剤としては、

 

・スルホニル尿素薬

・グリニド薬

・インスリン製剤

 

が挙げられます。

 

高齢者の患者さんが、血糖降下薬を内服、または自己注射している場合には、どの種類の血糖降下薬を使用しているのか把握することが、看護師として大事なポイントになります。

 

高齢の糖尿病患者さんに対して、食事療法の考え方とは?

 

通常の糖尿病患者さんの食事療法といえば、

 

・総摂取量を調整し、肥満の解消

・インスリン作用の状況を見て、適切なエネルギー量を摂取

 

というように、食事のコントロールで、高血糖や合併症を引き起こさないようにしていきます。

 

では、高齢者の糖尿病患者さんの場合はどうでしょう。

 

確かに、元気でADLが自立しているような方の場合、上記のようにコントロールするのも、一つです。

 

ただ、高齢者の特徴としては、

 

・薬剤作用が強く出ることがある

・症状に対して(低血糖症状)反応が乏しいことがある

・認知症やADL低下を起こしやすい状態となる

 

というようなリスクがあり、さらに糖尿病歴が長い患者さんにおいては、合併症を引き起こしていることも十分に考えられます。

 

では、どう考えるか。

 

高齢者の糖尿病患者さんの目標としては、ADL低下や認知症を患わずに日常生活を送ることではないでしょうか。

 

つまり、

 

・適切なエネルギー量を摂取する

・低栄養にならないように、栄養素を意識する

 

ということになります。

 

もちろんエネルギーの摂り過ぎは、

 

糖尿病の悪化→合併症を引き起こす→生活の質が落ちる

 

ということになるので、あくまで考え方として参考にするとよいと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

よく話しに出てくるのが、

 

「○○さんの個別性を意識して。」

 

というような言葉を臨床現場で聞いたことはありませんか。

 

個別性を意識するためには、正しい基礎知識を持っていないと行動すること、アセスメントすることができません。

 

今回の高齢者の糖尿病患者さんの知識があれば、同じ時期の患者さんに対して、提供できる看護の選択肢は増えていきます。

 

知識というのは、何かを行う時に基礎となります。

 

看護師のスキルアップをすることで、患者さんの良い看護を提供できることにつながります。

 




 

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