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嚥下障害患者さんの正しいポジションと経管栄養の看護知識

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今回は「嚥下障害患者さんの正しいポジションと経管栄養の看護知識」について記載していきますね。

 

あなたは、嚥下障害患者さんに正しい食事介助、ポジショニング、また経管栄養剤について、正しく理解していますか?

 

加齢による嚥下機能の低下、脳疾患を患い、嚥下障害を起こしているなど、様々な条件で嚥下障害を起こしますよね。

 

嚥下障害ということは、嚥下反射が弱い、もしくは見られない状態を含みます。

 

健康な人であれば、間違って気管に食物や水分が入ると、むせますよね?

 

それができない、もしくはないのです。

 

ということは、当然、誤嚥リスクを高まることを意味します。

 

では、嚥下障害患者さんには、坐位では危険なことがある?嚥下障害患者さんの食形態は、どんなのが危険なの?経管栄養は液体だけではない?解説していきましょう!

 


 

嚥下障害患者さんには、坐位では危険なことがある?

 

嚥下障害を起こしている患者さんといっても、嚥下障害の程度は、その患者さんによって様々です。

 

ここでは、嚥下機能が低下しており、誤嚥性肺炎を繰り返しているような患者さんを想定して、記載していこうと思います。

 

タイトルに書いたように、なぜ坐位では、危険な場合があるのでしょうか。

 

嚥下障害を起こしている患者さんが、坐位の場合、誤嚥が起こりやすい、そして口腔内に食物を溜め込みやすい状況になります。

 

なぜかというと、

 

・嚥下反射が弱い、または見られない

・舌の運動が障害されていると、咽頭に食物を送り込む動作が難しくなる

 

ということになります。

 

では、どうするか。

 

・30~60度のリクライニングの姿勢をとること

・頸部前屈をするために、枕はクッションで調整する

 

という2点がポイントになります。

 

なぜ、この姿勢が良いのかというと、解剖学的に考えてみると理解しやすいです。

 

30~60度の姿勢だと、気管が上、食道が下に位置します。

 

ということは、地球の重力によって、下に食物は流れますよね?

 

ということは、誤嚥しにくいということになります。

 

ただ、これだけだと不十分です。

 

頸部前屈をしないと、咽頭と気管が直線上になり、誤嚥がかえってしやすい状況を作り出してしまいます。

 

なので、枕やクッションを利用して、前屈するようにすると、角度がつくので、食道にスムーズに流れ込むようになります。

 

私が働いている臨床現場では、高齢者または慢性期の脳外科患者さんが多いので、このようなケースは多いです。

 

このような患者さんは、ベッドをギャッチアップしてみるとわかりますが、ギャッチアップをしても首が伸展している姿勢をよくみかけます。

 

ただし、ここで一つ注意があります。

 

嚥下障害=リクライニングの姿勢が絶対ではない

 

ということです。

 

軽度の嚥下障害で動ける患者さんの場合には、辛い姿勢の場合もあります。

 

なので、ルーチンに行うのではなくて、その人にあった姿勢をアセスメントし、看護を提供していくことが大切になります。

 

嚥下障害患者さんの食形態は、どんなのが危険なの?

 

嚥下障害の程度によって、色々な食形態が、各施設で提供されていますよね。

 

なぜ、通常の食形態では誤嚥リスクが高まってしまうのでしょうか。

 

嚥下障害を起こしているということは、

 

・嚥下反射

・咳反射

・嚥下能力

 

これらの機能が低下していることを意味します。

 

ということは、通常の食物を摂取すると、

 

食物を口腔内で適切に処理できない

口腔内に食物を溜め込んでしまう

誤嚥予防するための、嚥下反射、咳反射が弱いので、そのまま誤嚥してしまう

誤嚥性肺炎を引き起こす

 

という流れになってしまうのですね。

 

では、どのような食形態がよいのか。

 

とろみ食を提供している場合が多いです。

 

とろみを付けると、なぜ良いのかというと、

 

・食物に適度な粘りをつけることで、摂取しやすい

・食物がバラバラになるのを防ぎ、摂取しやすい

・食物がバラバラになりづらいので、口腔内に溜め込むことを軽減する

 

というような理由があります。

 

とろみのつけ方は、患者さんの嚥下機能によって調整することが大切です。

 

当然、とろみをしっかり付けたほうが安全なのですが、食事を楽しむという視点で考えると、とろみを好まない方が多いです。

 

そのため、その人にあった適切なとろみ量を調整することで、安全に配慮、そして食事を楽しむという部分に配慮することになります。

 

経管栄養は液体だけではない?

 

食事を口から摂取することができない場合には、経管栄養が投与されます。

 

以前は、

 

経管栄養=液体

 

というのが当たり前でしたが、現在は患者さんに合わせて、選択肢が増えてきています。

 

・半固形化された栄養剤

・胃液と交じり合うことで、水様便を防ぐ液体の栄養剤

 

というものが、私が働いている臨床現場でも、普及してきています。

 

どうしても、経管栄養を投与していると、

 

・水様便が続いている

・嘔吐が見られる

 

という症状をよく見かけますよね。

 

そのような患者さんには、医師と相談し、上記に書いた栄養剤を投与しています。

 

どちらもすごい有効的で、水様便や嘔吐が改善したケースをいくつも見ています。

 

このように、経管栄養の新しい栄養剤の知識を持っているだけで、患者さんの症状を緩和することができる場合があります。

 

医療は、日々進化しているので、新しい知識を常に取り入れていくことが大切になっていきます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、嚥下障害を中心に書きました。

 

看護ケアを提供する時、全てに言えることですが、

 

“正しい知識と根拠を持ってアセスメントをし、必要だと思われる看護ケアを提供すること”

 

ここがポイントです。

 

そのためには、正しい知識が必要不可欠です。

 

患者さんに質の高い看護を提供するために、正しい知識をつけていきましょう。

 





 

 

 

 

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