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便秘の患者さんに対して、あなたはどう処置しますか?

今回は「便秘の患者さんの対応」について記載していきますね。

便秘は高齢者や医療用麻薬をしている方、腸蠕動が元々弱い方など、様々な原因で起こります。
入院している患者さんから、「便が何日も出ていないんだ。浣腸とか下剤ください。」という話しは、よく聞いたことがあると思います。数日出なければ、お腹を動かすために下剤を使用し、それでも排便がなければ浣腸や摘便という処置を行うのが一般的でしょう。

しかしながら、薬剤の使用以外に便秘に対してのアプローチはないでしょうか?

腹部マッサージを学生時代、学習したことはありませんか?昔から言われているのは、腸の走行に沿って、「の」の字にマッサージをすると良いと聞いたことがあると思います。これは、かなり昔から言われている方法で、現在でも有用であるといわれています。

では、腹部マッサージをどのぐらいの時間やったらいいのでしょう?どのタイミングで、腹部マッサージをしたらよいでしょう?どれぐらいの力で行ったらよいでしょう?腹部マッサージを行う基準はなんだろう?解説していきましょう!



腹部マッサージって、どのぐらいの時間やったらいいの?

腹部マッサージの目的は、腸蠕動を亢進させて排便を手助けすることになります。なので、腸音の増加を認める時間までが、腹部マッサージを行ってよい時間と判断します。

腹部マッサージに対しての文献より、60分後までは腸音の増加を認めたと書いてありました。つまり、 60分をするということではなくて、患者さんの全身状態をアセスメントした上で、60分以内であれば、有効的だと考えてよいでしょう。

実際、患者さんに60分も腹部マッサージをすることは、現実的に無理なので、数分行うもしくは患者さん自身で行える場合には、方法を教えるのがよいでしょう。

腹部マッサージを行うタイミングはいつが良いのでしょう?

文献によって、「食後30分以内」「食後1時間」「食後2時間」といったように、様々です。根拠は特にないので、私の考えだと食後1時間以内は、腹痛などの症状がない限りは、行わないほうが良いと考えます。

それはなぜか?

食後1時間以内に腹部マッサージを行うことは、食物が胃に停滞していることが容易に考えられます。食物がある状態で、お腹を押されたら気持ち悪くなりますよね?

またリラックスをして、腹部マッサージをしたほうが腸蠕動には良いのです。交感神経は、お腹の動きを鈍らせます。逆に副交感神経は、お腹の動きを活発にします。不快症状でリラックスができるとは、考えにくいです。

なので、食後1~2時間に落ち着いたところで、腹部マッサージを行ったほうが良いと判断します。

どれぐらいの方向と力で、腹部マッサージを行ったらよいでしょう?

マッサージの方向については、「の」の字と昔から言われているように、大腸の走行に沿って、マッサージを行うのが良いでしょう。解剖学的にも、便の流れに沿ってマッサージができています。

さて、どれぐらいの力を加えるかというと、あまり強い力では加えないほうがよいでしょう。腸粘膜は、頑丈な組織ではないので、腹部が2~3cmへこむ程度が良いと考えます。 あくまで、力で便を動かすのではなくて、刺激を与えて腸蠕動が亢進するのが狙いだからです。

腹部マッサージを行う基準はあるの?

明確な基準はありません。患者さん個々によって、腹部不快感を感じる程度も異なります。そのため、生活リズムを知る必要があります。一般的には、3日排便がなければ、腹部マッサージを行っても良いのではないかと思います。

また便秘の方は、トイレに非常に気にする行動が目立ちます。その際には、腹部マッサージを一つの方法として提案、もしくは実施していく形になるでしょう。

便秘のアプローチには、今回紹介した腹部マッサージはもちろん、下剤や緩下剤など様々な方法があります。交感神経と副交感神経の関係性から、睡眠不足で便秘が起こっているのかもしれません。

便秘は、腹部不快感につながり、さらに悪化すると腹痛に発展します。安楽な入院生活が送れるように、知識と技術を使用していきましょう! 




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