看護師を育てるためには、どんな考え方が必要なの?
今回は「看護師を育てるためには、どんな考え方が必要なの」について記載していきますね。
あなたは、相手に伝えなければいけない時、どのような方法で伝えていますか?
新人看護師に指導している場面で、よくみかける光景としては、
“必要な知識や技術を、たくさん伝える”
という場面を見たことがあります。
確かに、必要な知識や技術を相手に伝えることは、大切なことです。
ですが、全ての人を対象としてはいませんか?
看護師と一言でいっても、得手、不得手の分野ってあります。
ポイントは、
“相手の理解度を正しく理解すること”
と臨床現場で、いつも感じています。
看護師によっては、たくさん吸収できるタイプもいれば、3つ以内までしか覚えることができない看護師もいます。
ちなみに私の場合は、覚えるまでに時間がかかるタイプでした。
では、シンプルに伝えることが、ポイント?多忙な臨床現場だからこそ、どこまでできるのか確認することが大事?完璧な指導が、必ずしも良い結果になるとは限らない?解説していきましょう!
シンプルに伝えることが、ポイント?
私も経験があるのですが、相手に伝えようとすればするほど、うまく伝わらないことってありますよね。
「わかりました!」
と返事が来ても、実は半分ぐらいしか理解していないこともあります。
実際、私が新人看護師の頃は、半分ぐらいしか理解していなくても、上記のように返事をしてしまうことがあったのを記憶しています。
では、どうするか。
人は、複雑な説明になるほど理解しづらくなります。
複雑な説明は、丁寧に説明しているように見えます。
ですが、何がポイントなのか不明になる場合があります。
だとすると、シンプルに伝えることが大切です。
シンプルに伝える方法としては、指導する相手と一緒にポイントを確認する方法がよいかもしれません。
また、結論を先に伝える方法も、ポイントを絞りやすいです。
ついつい、長く話してしまいがちなので、シンプルに伝えて、相手から質問が来るようであれば、その質問に対して説明していく方法がよいのではないでしょうか。
多忙な臨床現場だからこそ、どこまでできるのか確認することが大事?
忙しい日々の看護ケアでよく見かける場面としては、
「○○できる?」
と聞いている場面があります。
ここで、中途半端に覚えていたとしても、
「はい!できます!」
と答えてしまうことが、あるのではないでしょうか。
実際できるつもりでも、うまくできないことがありますよね。
何度か行った処置の場合、上記のように答えてしまった経験はありませんか。
患者さんの安全管理という視点で考えてみると、確立していないので危険があるかもしれません。
では、同じ場面で、
「○○はどこまでできますか?」
と聞いてみるとどうでしょう。
技術が確立しているのであれば、同様の返事になります。
でも、もし不安や中途半端な状態だと、
「○○まではできますが、一緒にお願いできますか?」
と会話をしやすくなります。
ついつい、先輩看護師に怒られるのが怖くて、間違った返事をしてしまうのを防ぐことにつながるのではないでしょうか。
あくまで、患者さんに看護ケアを提供する時には、安全第一です。
必要な看護ケアを提供しているはずなのに、不利益を与えてしまう結果になるのは、誰もが望んでいませんよね。
看護師一人一人の特性によって、違いはありますが、聞き方一つで相手の反応が変わる場合があることを、覚えておくとよいでしょう。
完璧な指導が、必ずしも良い結果になるとは限らない?
技術指導をする場面だと、マニュアルがありますよね。
この通りに説明するのが、基本ベースとなります。
確かに安全に配慮し、正しい情報を伝えることは大切です。
しかし、完璧な指導が、相手に正しく伝わっていないと考えてみるとどうでしょうか。
つまり、
完璧な指導=看護師に正しく伝わっているとは限らない
ということを、理解している必要があります。
マニュアルを見て、理解でき行動できる人もいれば、実際のデモを見てイメージが広がる人もいます。
伝える相手が、どのように伝えると理解できるのか。
この視点がポイントじゃないかと思います。
相手に伝わる方法を理解するためには、相手から信頼を得なければいけません。
信頼を得ていると、ちょっとした疑問にも素直に相談できるようになります。
すると、素直な質問に対して、分かりやすく説明できるのではないかと考えます。
いかがでしたでしょうか?
相手に正しく理解してもらうというのは、大変難しいことです。
人によって、覚え方も様々ですし、吸収スピードも全員違います。
相手の特徴を理解し、相手に合わせて伝えることが大事です。
なので、私はいつも、
“どんな時でも気軽に相談できる相手”
このイメージで関わるようにしています。
なんでも相談できる相手になると、ちょっとした不安や困ったことも相談しやすいですよね。
その結果、心配なことが解消され、スキルアップにつなげることになります。
色々な指導方法はありますが、相手に合わせるというのが、何よりも重要な点ではないでしょうか。
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このように思う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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投稿が反映されないので何度も送信となっていたらご了承ください。いつも素敵なブログありがとうございます。視点が高いし、相手にそって指導してくださる先輩がいたら本当に安心ですね。経験年数があっても、急変や終末期の経験が少ないとイメージがわかず自己学習しても迷いがたくさんあります。○年目なのに知らないのと返答があると恥ずかしさと自分を責めてしまいますね。そこで、現場で聞いても迷うところ質問させてください。
DNRというのは挿管や心臓マッサージをしなということはわかるのですが・・・・。
DNRのとってある患者さまでも末期のように徐々に血圧が落ち呼吸が努力様になるながれでなく突発的に下記のような場合が起きた場合はどうするのでしょうか?
①訪室したらを脈が触れず、呼吸停止発見(大動脈瘤が破裂したかも?)
②訪室したら心筋梗塞なのか意識がなく、呼吸もない
③食事中窒息したので吸引を施したが呼吸停止
ブランクがあり、施設で働いているのでいろいろどうだったかなと迷います。
DNRとはどういうものだったかHPでの流れを知りたいです。
返信が遅くなり、すみません。
そして、コメントありがとうございます!
DNRについてですが、以前、似たような記事をみつけたので、こちらを参考にしてみてください^^
さて、質問の内容ですが、どのパターンにおいても、本人、特に家族にどのような説明がされているのか?
ここがポイントになるかと思います。
DNRということは、家族に急変の可能性が説明されていることを意味します。
ということは、①~③の可能性も説明されているはずです。
なので、基本的には蘇生処置は行わない方向です。
突発的な場合にも、家族に現状を連絡するところからスタートになります。
蘇生処置以外は、家族が到着するまでは行うことが多いですが、
”患者さんをこれ以上苦しませない”
という考えで行動することで、間違った行動にはならないかと考えますね。
お返事ありがとうございます。そうですね!説明して納得が得られていれば、ご家族には納得してもらえますね。