看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

不穏患者さんに対応して、感じたこと

今回は「不穏患者さんに対応」について記載していきますね。

昨日、深夜勤務での出来事を書いていこうと思います。

心不全と脳梗塞を患っている患者さんで、四肢が不自由で基本的には体動不能な方です。話すことは可能ですが、時折辻褄の合わないような、言動があります。タッチセンサーでナースコールを呼ぶこともありますが、基本的には発声で、看護スタッフが対応しているような状況です。

深夜勤務がスタートしてから、すぐに「おーーーーーーい。」と声が聞こえてきました。

私:「どうしましたか?」と尋ねると、
患者さん:「船に乗っているんだ。今すぐ特室に案内しろ。」と話していました。



不穏なのか、他患者の声に反応して静かな部屋へ行きたいのか?

この判断がつかないので、次のように聞いてみました。

私:特室に案内とのことでしたが、どうしてそう思われましたか?」と素直に聞いてみると、
患者さん「ここは船だろ。料金はいくらなんだ?今すぐフロントに行くから、車イスに乗るんだ。」と話していました。

なかなか判断する材料の訴えが、出てこないので、「今ここはどこでしょうか?」と聞くと、
「船の上だろ。俺はこれから北海道にいくんだ。だから案内しろ。」と口調がやや強く話していました。

ちなみに、私が働いている病院は、北海道なので、ここで不穏だと確信しました。

不穏だと感じたとき、どう考えて行動したか?

四肢が不自由なこともあり、口調は荒いですが、暴力などの行動化にはつながりませんでした。

不穏=抑制や薬剤使用というイメージがあると思いますが、あくまで一つの手段に過ぎません。
人に危害を加える状況であれば、迷わず抑制や薬剤を使用し鎮静するように行います。

では今回の状況はどうでしょう?

ちょうど、体位交換やおむつ交換の時間、患者さんの様子を確認する時間だったので、
「他の患者さんのオムツ交換や体の調整を行わないといけないので、一度退室して改めてきますね。」と声をかけると、「わかった。」と言って理解を示してくれました。

ここで重要なのは、一度時間を置いて冷静に考える時間を与えることではないかと思います。

時間を置いて、改めて関わると患者さんは変化したか?

1時間ほど時間を置いてから、改めて訪室すると覚醒していました。
患者さんから、「ここは船じゃないんだな。今日から病室にいるのか?でも、あんたは見たことがあるから違うんだな。なんか変な感じはまだする。」と話していました。

この発言から、少しずつ現状を理解し始めたことがわかりますね。しかし、まだすっきりしている様子はありません。何か現状を理解しやすいような方法はないか?と考えて、

「まだ少し眠れないようであれば、テレビを見て過ごしますか?」と提案してみました。
患者さんは、「テレビ見る。」と話していたので、イヤホンをつけてみてもらいました。

それからナースコールや声は2時間ほどなかったので、穏やかに過ごせたのだと思います。
その後、ナースコールがあり「オムツを変えてください。船ではなかったね。寝ぼけてたような気がする」と話していました。

この時点で、会話が成立しているので落ち着いたのだと考えました。

患者さんは、どのような状況になっていたか?

今回の場合、1時過ぎまでしっかり睡眠をとっていた状態で、急に覚醒し現状の理解ができなかったのではないかと考えていました。そして急性混乱を起こし、船にいる状態であると思い込んでいたのでしょう。

頭ごなしに否定すると、反発することは目に見えていたので、なぜそう思ったか?を確認しながら、現状の理解ができるように、環境調整を行ってみようと考えました。

身体と精神は、イコールの関係だといわれています。片方が不調になると、もう片方も不調になりやすいのです。つまり今回の場合は、身体の不調が元々あるので、精神状態も不安定になりやすいのではないでしょうか。

今回の大事なポイントは、

・相手に危害を加える状況か
・患者さんの安全は保たれているか

このようなポイントがあると思います。危害を加える状況はなく、患者さん自身を傷つける行為(自傷行為)はなかったので、経過を見ながら対応してみました。

あなたも、同じような経験をしたことはありませんか?日々患者さんの訴えは変わるので、対応は難しいですが、一つの対応方法として参考にしてもらい、看護師のスキルアップに役立ててればと思います。




関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。