看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

便失禁の原因を考えてみることが、看護師に必要なこと

e8e14d2ee7e0df39bbdba607ba882ed3_s

 

今回は「便失禁の原因を考えてみることが、看護師に必要なこと」について記載していきますね。

 

あなたは、患者さんなどの便失禁に対応したことがありますか?

 

便失禁になってしまうイメージとしては、

 

・加齢

・認知症

・脳梗塞など動けない方

 

などが主に思いつくのではないでしょうか。

 

確かに結果として、便失禁になっていますが、なぜ便失禁になったのかを深く考えたことはあるでしょうか。

 

認知力の問題なのか?

 

ADL低下によるものなのか?

 

消化官による影響なのか?

 

原因としては、いくつか考えることができます。

 

便失禁の結果のみではなくて、なぜ便失禁になったのかを理解することは、患者さんに提供する援助の質を高めることにもつながります。

 

では、便失禁の原因を考えてみると?食事や生活習慣から、便失禁につながる問題がないのかを考えてみると?便意がある時とない時の対応。排泄パターンを理解することが大切?解説していきましょう!

 

 

便失禁の原因を考えてみると?

 

便失禁といっても、原因はいくつかあります。

 

・肛門括約筋不全によるもの(加齢、脊髄損傷、肛門の手術後など)

・直腸肛門の感覚異常(認知症、脳疾患、脊髄損傷など)

 

というように、分類することができます。

 

大事なのは、その患者さんの便失禁の原因が何であるのかを、正しく把握することになります。

 

例えば、ADLが低下している高齢な患者さん。便意は感じることができますが、便性状は消化管の異常で、水様~軟便だったとしましょう。

 

この場合だと、肛門括約筋不全による加齢が原因で、トイレまで我慢できる時間が短いことが考えられます。

 

そして、ADL低下があるので、すぐに行動することができません。

 

結果として、便失禁にいたってしまったと考えます。

 

このように原因がはっきりしていると、対策を考えることができます。

 

対策としては、すぐにトイレに連れて行くというのが、すぐに思いつくでしょうか。

 

便意を訴えている患者さんを、すぐにトイレ介助を行うことは、大切なことです。

 

それ以外の対策を考えてみると、どうでしょう?

 

便性状のコントロールを考えてみることが、重要になります。

 

もちろん、大腸がんなどの消化器疾患を患っており、便性状が軟らかい状態を保つ必要がある場合は、そちらを優先します。

 

そうではない場合、医師と相談しながら、整腸剤や止痢剤を検討する場合もあります。

 

食事内容を検討する場合もあるでしょう。

 

大切なことは、今、患者さんに起きている不快症状を軽減させるため、どうアプローチできるのか?

 

ここを考えていくことが、大事なのではないでしょうか。

 

食事や生活習慣から、便失禁につながる問題がないのかを考えてみると?

 

食事という視点で、便失禁について考えてみましょう。

 

便失禁を予防するためには、便性状を有形便に安定させることが大切です。

 

では、どうすれば便性状を安定させることができるのでしょうか。

 

水様便、軟便になる食事の原因としては、

 

・脂肪分、油分が多い食事

・飲酒

・キムチなどの刺激物

 

これらを多く摂取すると、腸管運動を刺激します。

 

排便を促すという視点で考えてみると、腸管運動を動かすことは大事になりますが、過度な刺激は、便性状をゆるくしてしまいます。

 

排便コントロールに必要な食事は、

 

・十分なバランスのとれた食事

・食物繊維を摂取

 

となります。

 

入院中の患者さんの場合、病院食で管理されていますが、それ以外の場合には、食事コントロールを考えてみると、答えが出てくるかもしれません。

 

便意がある時とない時の対応。排泄パターンを理解することが大切?

 

排泄パターンは、一人一人違いますよね。

 

身体機能で考えてみると、交感神経が高まっている時は、消化官の動きは抑えられます。

 

逆に、副交感神経が高まると、消化官運動は促進されます。

 

例えば、交感神経が高まっている状態は、

 

・ストレスを感じているとき

・走っているとき

 

というように、日中活動しているときに多いです。

 

副交感神経では、

 

・リラックスしている状態

・睡眠をとっているとき

 

というような状態に多いです。

 

良質な睡眠をとり、朝起きたら、排便をしたくなるというのが、このメカニズムになります。

 

ただ、この排泄パターンには、個人差が多いです。

 

対象となる患者さんに、日常生活での排泄パターンを聞いてみるのが、便失禁予防につながることもあります。

 

便意がある場合には、排泄パターンに合わせて、生活習慣を整えて、お互いに相談しながら進めていく形がよいでしょう。

 

では、便意がない場合には、どう対応したらよいでしょうか。

 

脊髄損傷、糖尿病の合併症による末梢神経障害、加齢によるものなど、様々な原因がありますよね。

 

この場合には、定期的な排便誘導が、便失禁を防ぐ方法の一つになります。

 

ある患者さんでは、3~4日に1回の排便ペースの方がいました。

 

どう対応したのかというと、3日目で排便がなければ下剤を与薬しました。

 

下剤の量は、その患者さんに合わせて適宜調節が必要になります。

 

下剤を与薬しても排便がない場合には、摘便もしくは浣腸を行って、排便誘導を行います。

 

便失禁予防という視点も大事ですが、便意がない場合、排便が見られないことも多いのです。

 

気がつけば、1週間排便がなかったということも、実際あります。

 

その患者さんの排泄パターンを理解し、便意がある場合、ない場合で、正しいアセスメントを行うことが大切になります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、便失禁という項目について原因を考えてみました。

 

結果だけを見るのではなくて、そこまでの過程を考えて、対策を立てることが大事なのかと思います。

 

ルーチンに対応するのではなくて、その患者さんの不快症状を取り除く方法が何であるのかが大事です。

 

看護師のアセスメント能力を高めることは、患者さんの不快症状を軽減することにつながります。

 

ただでさえ、入院生活はストレスを感じます。

 

安心した入院生活を送るために、知識、そして対策を考えていくことが大事になります。

 




 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。