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がん治療の免疫細胞療法って何?看護師として知識は必要

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今回は「がん治療の免疫細胞療法って何?看護師として知識は必要」について記載していきますね。

 

あなたは、がん患者さんに看護を提供したことがありますか?

 

一般的に医療機関が行っているがんの標準治療といえば、

 

・手術

・放射線治療

・抗がん剤治療

 

が挙げられます。

 

これで根治をする場合には、あまり話題になりませんが、進行がんの場合、そうならない場合もあるのが、現状です。

 

医療は、日々進歩しているので、治療法にも色々な選択肢が広がりを見せています。

 

今回、注目するのは、人間が持っている免疫についてです。

 

免疫と聞くと、何を想像するでしょうか。

 

免疫を利用した治療としては、インフルエンザの予防接種、幼児期に受けるポリオなどになります。

 

免疫は、ほこり、ウイルス、細菌などから守る力があります。

 

この免疫をがん治療に利用するのが、免疫細胞療法となります。

 

では、がんに対して、免疫はどう機能するの?自然免疫と獲得免疫って何?免疫細胞療法の、アクセルとブレーキって?解説していきましょう!

 

 

がんに対して、免疫はどう機能するの?

 

健康で、がんを発症していない方でも、1日5000個ぐらいの細胞が、がん化しているといわれています。

 

でも、ほとんどの場合、がんを発症しないですよね。

 

なぜでしょうか。

 

人間の体に備わっている免疫システムが、がん細胞を除去、そして増殖するのを抑えているためです。

 

じゃあ、がんを発症してしまう場合があるのでしょうか。

 

皮膚は、約1ヶ月程度で入れ替わるといわれています。

 

細胞になると、私たちの体は、毎日細胞分裂を繰り返して、古い細胞→新しい細胞になるような仕組みになっています。

 

身体が、ミスコピーをしてがん化してしまう細胞は、本来であれば免疫システムが排除します。

 

それ以外にも、異物として認識されるので、体に残っているがん細胞を攻撃し、除去する力もあります。

 

これらを全てかいくぐって、生き残ったがん細胞が、無秩序に広がってしまうことで、がんを発症してしまうことになるといわれています。

 

なので、免疫力を高めることが、がんの治療に対して有効だと、理解できるのではないでしょうか。

 

ということは、がん発症の原因は、免疫力の低下という風に、判断することもできます。

 

つまり、免疫力低下→がん細胞を攻撃する力が弱まり、見逃してしまう

 

という風になりますよね。

 

自然免疫と獲得免疫って何?

 

がんを攻撃する免疫というのは、大きく2つに分けることができます。

 

・自然免疫

・獲得免疫

 

というように、免疫を考える時には、この2つの視点で考えます。

 

自然免疫では、名前の通り、生まれてから自然に備わっている免疫のことをいいます。

 

細菌やウイルスなど、異物が体内に侵入すると、

 

・NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という強い攻撃力を持った細胞が攻撃する

・マクロファージ(貪食細胞)が、異物を食べて、消化酵素で溶かす

・好中球が、異物を囲んで殺虫剤のようなものを巻いて、攻撃する

・樹状細胞が反応し、主に異物が侵入したことを知らせる(情報伝達係)

 

というように、反応します。

 

これで、おおよその細菌やウイルスを取り除くことができますが、中には強力な異物も存在します。

 

その場合には、獲得免疫が反応します。

 

獲得免疫は、例えて言うなら専門家のようなイメージだと、わかりやすいのではないでしょうか。

 

自然細胞で書いた樹状細胞が、ヘルパーT細胞、キラーT細胞に詳しい抗原の情報を伝え、攻撃をします。

 

わかりやすい例だと、ワクチン接種があります。

 

同じ敵が侵入してきた時に、素早く獲得免疫が反応するようにするために、ワクチンを接種しているのですね。

 

体の中で、免疫がどのように反応しているのかを看護師が理解することは、大切な知識となるので、覚えておきましょう。

 

免疫細胞療法の、アクセルとブレーキって?

 

免疫について説明してきましたが、免疫細胞療法のアクセルとブレーキという考え方を書きますね。

 

アクセル:免疫細胞を増やして、活性化させていくこと

 

ブレーキ:がん細胞が押した、免疫細胞の活動停止スイッチを解除すること

 

このようなイメージで、考えてみるとわかりやすいのではないでしょうか。

 

免疫細胞には、NK細胞やマクロファージなど、様々な細胞があることを上記で書きました。

 

この免疫細胞ですが、がん細胞(異物)に対して、常に戦っています。

 

ということは、免疫細胞が減っていってしまうことを意味します。

 

この状態が続いてしまうと、がん細胞と戦う免疫細胞が減少してしまい、がんは増殖してしまいますよね。

 

なので、免疫細胞を取り出して、増殖そして活性化させ、体内に戻す免疫療法が良いといわれています。

 

これが積極的に行うので、アクセルと表現している場合もあります。

 

次に、ブレーキについて触れてみますね。

 

リウマチや甲状腺の病気を患っている方は、自己免疫疾患といわれています。

 

これは、免疫が間違って正常な細胞を攻撃してしまうことをいいます。

 

この免疫が暴走するのを食い止めるために、免疫細胞には、ブレーキスイッチのようなものがあるとされています。

 

がん細胞は、このブレーキスイッチを押してしまい、がん細胞の攻撃を弱めてしまう力があります。

 

そこで、薬剤を使用してブレーキ作用を抑制するようにします。

 

これを行うことで、免疫細胞の本来備わっている攻撃力が弱まらずに、がん細胞を攻撃できるという方法になります。

 

アクセルとブレーキを両方とも、うまく活用することが大事であるといわれています。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

基礎的な知識はもちろん、最新の治療法、作用、副作用を理解しておくことは、看護師として大切な部分になります。

 

がん治療といっても、日々変化し、より良いものに変化してきています。

 

臨床現場で働く看護師として、患者さんに看護を提供していくためには、正しい知識を得ることが大切になります。

 

知識を大切にしていきましょう。

 



 

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