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非がん患者さんの緩和ケアってなに?

今回は「非がん患者さんの緩和ケア」について記載していきますね。

緩和ケアと聞くと、あなたはどのようなイメージがありますか?
「がんの患者さんの、終末期ケアのこと?」
「苦痛を取り除くためのケア」

このようなイメージをお持ちではないですか?「緩和ケアって、がんの患者さんのことじゃないの?」という方が多いのではないでしょうか。

確かに、がんの患者さんがいるのは事実です。ある本を読んでみると、約4割ががん患者さんであると書いてありました。

ということは、約6割は、非がん患者さんを対象として緩和ケアを行っているのです。

では、非がん患者さんに対して、緩和ケアの特徴とはなにか?解説していきましょう!



非がん患者さんに対して、緩和ケアの特徴ってなに?

がんの患者さんの場合は、最期を迎える1か月ぐらいから、急速に身体機能の異常がみられることが多いです。

しかし、心疾患や肺疾患など、非がん患者さんの場合は、急激に悪くなるのを繰り返しながら、徐々に身体機能が低下していくのが特徴です。経過が長くなるので、苦痛が最小限でいられるように、ケアをしていく必要があるんですね。

・生命予後の予測が難しい

がん患者さんの場合は、月単位、週単位、日単位というように、ある程度寿命を予測できるので、それに向かって必要なケア、家族ケアを行うことができます。

しかし、非がん患者さんの場合は、終末期を迎えるのが比較的ゆるやかなのが特徴です。そのため、寿命を予測することが難しいのです。心不全や肺炎などで突然状態が悪くなり、亡くなってしまうことがあるため、ケアが不十分になってしまうこともあります。

DNRや延命治療の中止について、判断が難しい

上記に記載したように、生命予後を予測することが難しいので、DNR(心肺蘇生をしない)や延命治療を中止することが難しいです。急激に心不全や肺炎が悪化した場合には、入院をします。

そのとき、人工呼吸器や透析などの治療をするのか、どの時点で延命治療を中止するのか、判断に困ります。もしかしたら、治療をすることで良くなる可能性もあるからです。逆に苦しめてしまう場合もよくあるので、難しいですね。

脳疾患の患者さんに対して、経口摂取が一生困難と判断された場合

胃ろうから栄養を投与することが、患者さんにとって良いことなのか?今後どうすることが最善なのか?これを考えていくときも、生命予後を予測できないことが多いので、困ることが多いですね。

非がん患者さんの場合には、疾患の早期から、今後のことについて具体的に話しを先にしておくことが大事となります。

しかしながら、原疾患への治療が、苦痛の緩和につながることはあります。そのため、最期の時まで積極的な治療が続いてしまうことも珍しくありません。

難しい判断になりますが、徐々に弱っていく様子を見て、積極的な治療が厳しいと判断された場合には、看護師から家族に情報提供し、少しずつ緩和ケアに移行していくのが良いのかもしれません。

一人で考え込まずに、患者さんのために周りを巻き込んで検討していくのが重要ですね。

苦痛が緩和され、最期の時を穏やかに過ごせることは、患者さんはもちろん、家族も落ち着いて過ごすことができるのです。




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