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高齢患者さんのフィジカルアセスメント。看護のコツとは?

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今回は「高齢患者さんのフィジカルアセスメント、看護のコツ」について記載していきますね。

 

あなたは、高齢患者さんの全身状態を把握するとき、どうアセスメントを行っていますか?

 

高齢患者さんの特徴としては、加齢に伴い、様々な機能が低下しています。

 

元気なときに保たれていた機能が、病気という一つのきっかけによって、ガタガタと低下していくのが、特徴だといつも思います。

 

「入院する前に歩けていたんだ。」

「入院するまでは、しっかりご飯も食べられていた。」

 

このような話しを聞いたことが、恐らくあるだろうと思います。

 

このように、一つのきっかけが、高齢者にとって影響があるのがわかります。

 

入院している患者さんの場合、変化が起こりやすいことが想定されるので、異常を察知することが、看護師として求められます。

 

では、高齢患者さんのフィジカルアセスメント。看護師がみるポイントは?高齢患者さんの下痢。どうアセスメントする?高齢患者さんの退院調整。どんな所が、大事?解説していきましょう!

 

 

高齢患者さんのフィジカルアセスメント。看護師がみるポイントは?

 

フィジカルアセスメントといえば、問診、視診、聴診、触診、打診の5つを見ていく方法となります。

 

各々の視点で見ていくことで、患者さんの全身状態を把握することにつながります。

 

高齢患者さんを見る場合には、成人の患者さんをみるポイント+高齢患者さんの特徴を交えていくことが大切だと、私は考えています。

 

一つ一つ解説していきますね。

 

問診:

 

患者さんの背景、既往歴など、情報収集の場となります。ここでの詳しい情報量が、患者さんを把握する上で、大事になっていくので、丁寧に情報収集する必要があります。

 

高齢患者さんの場合、成人の方と違い、一つ一つの反応が遅くなりがちです。

 

丁寧に情報収集をするというのが、一つポイントだと覚えておきましょう。

 

高齢患者さんによっては、目が見えづらい、耳が遠い、すぐに言葉が出てこないなど、様々な状態であることが想定されます。

 

相手のペースに合わせて、必要な情報を収集するようにしましょう。

 

視診:

 

患者さんの様子を目で見て、確認する方法になります。

 

患者さんの姿勢、呼吸などを見ていくことができます。

 

高齢患者さんの場合、こちらからの声かけに反応があるのかを見ていくことがポイントの一つだと考えます。

 

意識レベルが低下している、認知症の症状が疑わしいと考えれば、

 

「○○さん。体調はいかがですか?」

 

と一言、声かけをするだけで、わかることもあります。

 

ここで、患者さんがこちらに視線を向けて、コミュニケーションをとることができれば、正常な反応ができていると、一つ判断をすることができます。

 

不明瞭な言動、反応がなければ、「何か異常があるかもしれない。」という判断になり、JCSやGCSを用いて、意識レベルを判断することになります。

 

聴診:

 

成人と同じように、聴診器を用いて異常音がないか、腸蠕動音の有無など、耳で確認する方法になります。

 

触診:

 

実際に触れてみて、異常がないかを見ていく部分になります。

 

CRTというのを聞いたことがありますか?

 

これは、循環状態を見ていくための指標ですが、爪を5秒以上抑えて、開放後2秒以内に、赤みが戻るのかどうかをみていきます。

 

すぐに戻らなければ、何らかのショックを起こしていると判断することができます。

 

打診:

 

高齢の患者さんは、便秘になることが多いですよね。

 

私は、よく聴診器でお腹の音を確認すると共に、打診で腸管の濁音をチェックするようにしています。

 

どこで溜まっているのかもわかりますし、何より患者さんに音を聞いてもらうことで、すごい説得力があります。

 

下剤を検討する一つの方法にもなるので、是非行ってみましょう。

 

高齢患者さんの下痢。どうアセスメントする?

 

打診のところで、便秘について書きましたが、逆に下痢が続いてしまうこともあります。

 

高齢患者さんの場合、様々な原因で消化吸収、腸蠕動運動の低下が起こります。

 

下痢になってしまった場合、

 

・いつから下痢なのか

・回数はどのぐらいか

・便性状の変化はどうか

・食事や体調、治療に影響があるのか

 

というように、下痢の状況と原因をアセスメントする必要があります。

 

下痢が止まらないというのは、とても恐ろしいことです。

 

以前、高齢患者さんが、下痢がとまらないということで、入院したケースがありました。

 

下痢が止まらず、死に至るケースも見たことがあります。

 

今の事例はまれではありますが、下痢が続けば、体力を奪われ続けるので、下痢の原因と対処を行うことが、大切です。

 

原因が特定され、対処をしていたとしても、すぐに止まらない、もしくは排便をとめてはいけないこともあります。

 

高齢患者さんのケアとして大事なのは、肛門周囲のスキンケアが一つ挙げられます。

 

入院している高齢患者さんの場合、低栄養の方が多いのが印象としてあります。

 

下痢が続いて1日経ったら、肛門周囲がただれて、皮膚が赤くなっていたことを覚えています。

 

予防するためには、排便毎に軟膏をつける、何度も洗い流さないなど、対策を行わないと、あっという間に皮膚状況が悪化してしまうので、注意をしましょう。

 

高齢患者さんの退院調整。どんな所が、大事?

 

国の方針で、在任日数の短縮化を進めています。

 

高齢患者さんの場合、

 

治療が終了=元気に家に帰れる

 

ということにならない可能性が高いです。

 

慢性的な疾患と上手に付き合っていく必要があります。

 

入院をしたら、すぐに退院調整のスクリーニングを行い、必要があれば、すぐに動くことが、現代の病院の動きになります。

 

ある程度の経験がある看護師が見ると、

 

「これは、治療終了後も帰れる状態ではないな。」

 

と、パッと見ただけで判断することができます。

 

退院調整を行う上で大事なことは、サービスを介入することで地域に帰ることができるのか、医療処置を継続しなければ行けないので、病院から離れることができないのか。

 

というように、患者さんの治療経過とともに、同時に検討していくことが求められています。

 

看護サマリーも、情報共有をする上で、大事な手段の一つです。

 

治療経過はもちろん、入院中のADL、どのような介助が必要なのか、食事、排泄など、患者さんが生活する上で、必要な情報を記載している必要があります。

 

入院前と入院後で、どう変化したのかを考えることが、一番のポイントになるのではないかと考えます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

超高齢社会において、ますます高齢患者さんの看護を提供する場面が、増えてくると思います。

 

高齢患者さんは、一つのきっかけで、急激に悪化することが十分にあります。

 

どの患者さんにも言えることですが、看護を提供する上で、異常を見逃さないことが大事です。

 

異常を見抜くためには、元気な高齢者であっても、普段から異常が本当にないのかという視点で、観察をしていくことが大切です。

 

 



 

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