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オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)は、どう使い分ける?

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今回は「オピオイド鎮痛薬は、どう使い分けるのか」について記載していきますね。

 

あなたは、がん患者さんの疼痛コントロールについて、正しく理解していますか?

 

がん患者さんの疼痛コントロールは、がんの進行具合、がんの発症部位によって様々です。

 

患者さんの痛みの閾値によっても変化するので、その人にあった適切な量を投与する必要があります。

 

そのため、オピオイド鎮痛薬の正しい知識を持っていないと、当然、正しいアセスメントを行うことができませんよね。

 

オピオイド鎮痛薬と一言でいっても、様々な薬剤があります。

 

また投与経路も、内服薬、貼付薬、静注薬など、様々な投与経路があります。

 

どのような知識で判断されているのかを理解することが、看護を提供する上で重要なポイントになります。

 

では、内服から薬剤の効果が出るまで、どのような過程があるの?オピオイド鎮痛薬の投与経路別、メリット、デメリットとは?各々のオピオイド鎮痛薬、選択基準は?解説していきましょう!

 


 

内服から薬剤の効果が出るまで、どのような過程があるの?

 

まずは、基本的な部分を書いていきますね。

 

経口内服から薬剤の効果が出るまでには、様々な過程があります。

 

大きく分けて、3つの消化ポイントがあって、

 

・胃

・小腸

・肝臓

 

があります。

 

なぜ、これらの場所があるのかというと、必ずしも良いものばかりが取り込まれるわけではないので、体を守るための防御システムという考え方でよいでしょう。

 

胃では、栄養素の消化を助けるという役割があります。さらに、有害物質を分解し、体を守るという力もあります。

 

小腸では、吸収したものを消化官へ回すような力を持っています。

 

肝臓では、有害物質を解毒して、排泄させる力があります。

 

このような過程を通り抜けて、内服薬の薬剤効果が出てきます。

 

何が言いたいのかというと、いくつもの壁を通り抜けるので、100%の効果が出ないということです。

 

これを一般的に、薬剤の吸収率といいます。

 

様々な過程があるので、薬剤の効果が出るまでに時間がかかりますし、吸収率に差があります。

 

ということは、内服は簡単ではありますが、正確なコントロールには不向きと考えます。

 

オピオイド鎮痛薬の投与経路別、メリット、デメリットとは?

 

オピオイド鎮痛薬の投与経路としては、

 

・内服薬

・静注薬

・貼付薬

 

というように、いくつか投与経路があります。

 

それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

 

内服薬は、上記で触れましたが、吸収率が一定ではありません。

 

がん患者さんの多くは、内服薬による疼痛コントロールを第一選択としている場合が多いです。

 

よく見かける疼痛コントロールは、1日2回内服し、持続痛を抑えつつ、突出痛に対してレスキュー薬を使用するパターンです。

 

メリットは、経口内服のみで疼痛コントロールができるので、簡便なことです。

 

デメリットは、吸収率が一定ではないので、疼痛が強くなってしまうことがあることです。

 

また、経口摂取が難しい患者さんの場合には、適応ではないところがあります。

 

次に、静注薬で考えてみましょう。

 

最大のメリットは、内服と違って吸収率が100%という点です。

 

つまり、疼痛コントロール不良の患者さんに、素早く必要な薬剤量を投与できるということです。

 

経口摂取ができない、余命が短い、疼痛が強すぎるなど、様々な場面で適応となります。

 

持続痛に対しては、持続点滴という方法を行います。

 

突出痛に対しては、必要な薬剤量(1時間程度)の指示された量を入れて、対応していきます。

 

メリットも多いのですが、最大のデメリットは、常に点滴につながれた状態になってしまうことです。

 

患者さんによっては、拘束された感覚の方もいます。

 

では、貼付薬ではどうでしょうか。

 

メリットは、経口摂取ができない患者さんの場合でも、皮膚に貼付するだけで疼痛コントロールができます。

 

最大のデメリットは、薬剤の効果が安定するまで、数日かかることになります。

 

すぐに疼痛を除去することができず、薬剤を増量しても、すぐに効果が出にくい部分があります。

 

このように、様々な投与経路がありますが、どの方法でも、必ずメリットとデメリットが存在します。

 

大事なのは、その患者さんにあった最善の選択肢であること。

 

知識がなければアセスメントをすることもできませんし、患者さんに正しい情報を提供することもできません。

 

看護師は、医師と投与経路について相談する場面もあるので、知識は大切です。

 

各々のオピオイド鎮痛薬、選択基準は?

 

オピオイドと一言でいっても、

 

・モルヒネ

・フェンタニル

・オキシコドン

 

というように、患者さんによって使い分けられています。

 

これにも、選択基準というのがあります。

 

患者さんの正しいアセスメントができるために、覚えておきましょう。

 

経口摂取ができるか

腎障害はあるか

呼吸困難はあるのか

 

このように分けると、考えやすいです。

 

経口摂取ができなければ、内服という選択肢はなくなります。

 

腎障害があれば、腎に負担が少ないオキシコドンやフェンタニルが選択されます。

 

呼吸困難があれば、呼吸抑制という副作用を利用して、モルヒネが選択されます。

 

このような知識を持っているだけで、患者さんに質問をされたとき、正しい知識を添えて説明をすることができます。

 

なんでも共通することで、正しい情報を患者さんに提供することは、信頼関係の構築につながりますし、何より患者さんの不安を取り除くことになります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

疼痛コントロール不良で入院されたがん患者さんが、正しい量と方法で薬剤を調整し、元気に退院されたケースをたくさん見ています。

 

医師に任せるだけではだめです。

 

看護師は、患者さんの状態を正しくアセスメントし、医師と協力をしていく必要があります。

 

そのためにも、正しい知識がなければ、必要な看護を提供することはできません。

 

一つ一つの知識を大切にしていきましょう。

 




 

 

 

 

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