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せん妄がある患者さんの看護。家族への対応方法は?

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今回は「せん妄がある患者さんの看護。家族への対応方法」について記載していきますね。

 

あなたは、せん妄を起こしている患者さんの家族に対応したことがありますか?

 

せん妄の看護を書くときには、患者さん本人に焦点をあてて書くことが多いですが、周りにいる家族の看護も同時に必要になります。

 

せん妄は、今まで健康だった方が、疾患から来る身体症状の影響で、不穏症状を起こしてしまうことをいいます。

 

今までの患者さんとは別人になってしまい、戸惑う家族も多いですよね。

 

そのため看護師には、家族に正確な情報を伝え、理解を助けるような関わりが大切になります。

 

では、せん妄の患者さんに対して、どう声をかけることが大切?せん妄患者さんの家族に対して、どう声をかけていく?治療方針を決める場面。家族にどう対応していく?解説していきましょう!

 

 

せん妄の患者さんに対して、どう声をかけることが大切?

 

家族に対しての看護を書く前に、患者さん本人の対応について書いていきます。

 

せん妄患者さん本人の対応が適切でないと、家族にも当然、影響が出るからです。

 

どう対応するのが良いかというと、

 

“自分が混乱した状態で、どう声をかけられると安心するか”

 

という視点で考えると、良いと思います。

 

もう少し、具体的にしていきましょう。

 

臨床現場でよくある場面として、

 

・家に帰りたいと話す

・点滴やチューブを抜こうとする

 

という言動や行動を、ほとんどの方は経験があるはずです。

 

じゃあ、このような場面で、どう対応しますか?

 

せん妄を起こしている患者さんは、何らかの理由で、家に帰りたいと話し、点滴やチューブを抜こうとしています。

 

自分が混乱した状態で考えてみると、よくわからないで病院にいるので、今まで生活していた家に帰りたいと言うでしょうし、異物である点滴やチューブは抜こうとするはずです。

 

このような状態で、

 

「○○さん。今、入院中ですよ。点滴は抜いたらだめです。」

 

というように対応したら、どうでしょうか。

 

自分の気持ちが伝わらず、相手に対して恐怖を感じますし、興奮状態をさらに高める可能性がありますよね。

 

では、どうするか。

 

忙しい臨床現場ではありますが、

 

・ゆっくりとした時間を作る

・相手の気持ちを考えて、声かけをする

 

というのがポイントです。

 

「○○さん。急に点滴をしていたので、びっくりしましたよね。辛くならないようにしていきますね。」

 

というような言葉かけが大事です。

 

ただ、忙しくしている看護師が、同じように声かけをしても伝わりづらいです。

 

一番大切なのは、その場の空間をゆったりとした雰囲気に作り上げることです。

 

せん妄患者さんの家族に対して、どう声をかけていく?

 

せん妄を起こしている患者さんの家族の反応としては、

 

・本人を見て、黙ってしまう

・「頭がおかしくなってしまったのでしょうか?」と話す

・「これから、どうしたらよいのでしょうか?」と話す

 

このような反応が多いのではないでしょうか。

 

では、家族にどのような対応をすることが、良いか。

 

このような反応の場合、患者さんがどのような状態になっているのかわからない状態にあります。

 

なので、大事なことは

 

・現在の状態について伝える

・せん妄の正しい情報を伝える

 

ということになります。

 

せん妄は、身体の状態が落ち着くと、徐々に落ち着くということを、まず説明します。

 

ここで重要なのは、ただ伝えるだけではなくて、家族の想いを確認しながら伝えていくということです。

 

つまり、家族が

 

“今、何を想い、どんな情報を欲しいと考えているか”

 

ここを考えながら、正しい情報を伝えていくことが大事だと、私は思っています。

 

せん妄患者さんの対応でも書きましたが、同様にゆったりとした空間を作りながら、家族の気持ちを聞いていくことが、大事になります。

 

治療方針を決める場面。家族にどう対応していく?

 

せん妄を起こしている患者さんは、治療選択をすることが難しい状態にあります。

 

その場合、家族が代理で患者さん本人の治療方針を決めていくことが求められます。

 

ただ、家族が代理で治療を選択することは、なかなかのストレスがかかります。

 

急に治療選択を求められても、混乱することがありますし、万が一のことがあれば、責任を感じる場合もあります。

 

このような場合、看護師として、家族に寄り添うということがポイントになります。

 

家族に寄り添い、どう考えているのかを聞いていきます。

 

もし私なら、一例として

 

「急なことなので、すぐに決められないと思います。奥さん(旦那さん)は、今どう思っていますか?」

 

という風に聞くと思います。

 

また、

 

「もし、患者さん本人が治療を選択するとしたら、どう決めるでしょうか?」

 

というように、家族と本人が一緒に治療方針を決められるように聞きます。

 

もちろん、患者さん本人、家族の考え方、背景などによって、関わり方や聞き方は、大きく変わりますし、絶対これがいいということはありません。

 

大事なのは、家族が何を想い、どうサポートすることが良いのかを感じとることが大切です。

 

これを意識していると、家族と真剣に向き合うことになるので、自然と必要な声かけが出てくるようになります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

高齢社会になり、入院をしている患者さんも高齢化しています。

 

それに伴い、入院環境や疾患に適応できず、せん妄を引き起こしてしまう患者さんも増えてきています。

 

言動や行動の一つ一つには、必ず意味があります。

 

患者さんや家族の気持ちを考えながら、声かけやケアを提供することが大事です。

 



 

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