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静注してはいけない薬剤。看護師として理解していますか?

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今回は「静注してはいけない薬剤。看護師として理解しているか」について記載していきますね。

 

あなたは、薬剤について100%理解した状態で、患者さんに投与していますか?

 

何らかの疾患で、患者さんは入院をしていますよね。

 

疾患や患者さんの状態で、薬剤の種類も違いますし、投与量も全く違います。

 

輸血をするかもしれないし、昇圧剤を使用するかもしれない。

 

体の電解質に異常があれば、カリウム製剤や塩化ナトリウム製剤を使用することもあります。

 

大事なのは、正しい薬剤知識と投与方法、患者さんの全身状態を把握していること。

 

特に、静注が禁忌な薬剤もあります。

 

間違って投与してしまうと、患者さんの状態を著しく悪化させてしまう原因となり、大きな医療事故となってしまいます。

 

では、カリウム製剤の急速静注は、心停止を起こす?10%塩化ナトリウムの静注は、なぜ危険なのか?点滴持続投与中の患者さん。安易に側管から薬剤を投与してはいけない理由は?解説していきましょう!

 

 

カリウム製剤の急速静注は、心停止を起こす?

 

カリウム製剤の急速静注の知識は、生命に直結するので、大変重要です。確実に知識として覚えておきましょう。

 

まず、人間の体にカリウムがどう関わっているのかを書いていきますね。

 

カリウムは、特に心筋を動かす時に、大きく関わっています。

 

人間の体において、カリウムは、細胞内に98%、細胞外に2%あります。

 

このバランスを保って、心臓の興奮するように伝達し、心臓が働いています。

 

ということは、カリウム製剤を急速静注してしまうと、細胞外のカリウムが増えますよね。

 

カリウム製剤って、輸液に希釈をする前提で作られているので、高濃度です。

 

そのため、細胞内外のバランスが大きく崩れてしまい、心筋の動きに異常を起こしてしまうんです。

 

心筋の動きに異常を起こすということは、致死性不整脈を起こし、心停止になってしまうことを意味します。

 

このように、カリウムというものが、人間の体でどのように関わっているのかを理解することができれば、

 

“カリウム製剤の急速静注は、大変危険”

 

という認識が強まり、知識として確立していくと考えます。

 

10%塩化ナトリウムの静注は、なぜ危険なのか?

 

カリウム製剤と同じように、10%塩化ナトリウムの静注も大変危険なので、覚えておきましょう。

 

ナトリウムの働きは、細胞外液や浸透圧を保つ力を持っています。

 

10%塩化ナトリウム液を静注してしまうと、細胞外に水分が強く引き寄せてしまいます。

 

つまり、細胞内に強烈な脱水を起こします。

 

細胞内に強烈な脱水を起こすと、細胞は耐え切れずに神経細胞が壊れます。

 

神経細胞が壊れると、痙攣や意識消失など、重度な神経障害を起こします。

 

高ナトリウム血症になると、脳血管の破裂を起こすこともあり、生命が危険な状態に陥ることもあります。

 

カリウム同様、ナトリウムが、人間の体にどう関わっているのかを理解できれば、静注は大変危険だということになりますよね。

 

カリウム製剤同様に、

 

“必ず輸液などに希釈をしてから投与する”

 

ということを覚えておきましょう。

 

点滴持続投与中の患者さん。安易に側管から薬剤を投与してはいけない理由は?

 

「点滴ルートがあるから、側管から抗生剤を繋いだらいいかな。」

 

このように、根拠なく薬剤を投与してしまうと、患者さんが危険な状態になる場合があります。

 

どういうことかというと、

 

・カテコールアミン製剤を投与している

・単独投与しかできない薬剤

 

というような薬剤を投与している場合には、特に注意が必要です。

 

カテコールアミン製剤というのは、昇圧剤のことです。

 

シリンジポンプを使用して、微量で調節している薬剤を、側管から抗生剤などを投与するとどうなるでしょうか。

 

カテコールアミン製剤が急速に投与され、副作用として

 

・頻脈になる

・徐脈になる

・不整脈が出現する

など、様々な症状を起こす危険性が高まります。

 

また薬剤によっては、単独投与しかできない薬剤があり、混濁する場合や結晶など、配合変化を起こすといわれる薬剤がいくつかあります。

 

薬剤の知識はもちろんですが、

 

“患者さんに今、どんな薬剤が投与されているか”

 

この視点が、非常に重要です。

 

そして、これから投与しようとする薬剤を、どう投与するかを考えることが大切です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

なんでもそうですが、正しい知識がない状態でやるのは危険です。

 

看護技術もそうだし、一つ一つの看護ケアもそう。

 

看護の基礎知識というものがあって、初めて患者さんに合わせた看護を提供できます。

 

日々の忙しい臨床現場だからこそ、丁寧に一つ一つ対応していくことが大切です。

 

知らない薬剤は、必ず立ち止まって、詳しく調べる、周りのスタッフに確認する、薬剤師に相談するなどの行動をすることが、患者さんの安全につながります。

 



 

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