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看護師として、発熱時にクーリングと解熱剤の判断基準は?

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今回は「発熱時にクーリングと解熱剤の判断基準」について記載していきますね。

 

あなたは、体温が上昇している方のケアを、どのように行っていますか?

 

発熱をしている患者さんを見ると、

 

「熱がある。熱を下げないと。」

 

こんな風に考えることが多いですよね。

 

熱=クーリングまたは解熱剤

 

という風に考えますが、看護師としてアセスメントをする上で、不十分になります。

 

大事なのは、

 

“発熱の原因が○○と考えるから、クーリングまたは解熱剤”

 

という風に考えられるかが、ポイントになります。

 

例えば、脳疾患の方で、視床下部の体温調節中枢に障害があり、40℃の発熱があったとします。

 

この場合、どう対応するのがよいのか、判断してから解熱をする必要があります。

 

では、

 

・発熱か高体温の判断で、対応方法が違う?

・発熱をしている時、身体の中では何が起こっている?

・疾患による炎症で発熱がある場合、解熱剤を使用する?

 

解説していきましょう!

 


 

発熱か高体温の判断で、対応方法が違う?

 

例として書いた、

 

“脳疾患の方で、視床下部の体温調節中枢に障害で40℃の発熱がある”

 

の場合には、どう判断するのかを考えてみましょう。

 

この場合には、体温が急激に上昇している状態で、中枢性の高熱を疑います。

 

もちろん、ドレーンやカテーテル、肺炎などの感染徴候があった場合にも、40℃の発熱があります。

 

なので、様々な可能性を考え、適切なケアを選択していく必要があることは、忘れないようにしてください。

 

熱を下げる時に考える一つのポイントは、

 

“セットポイントの上昇があるのかないのか”

 

ここを知識として理解をしている必要があります。

 

どういうことかというと、セットポイントが上がることで体温が上昇する発熱は、解熱剤を使用することで、セットポイントを下げ、結果として解熱につながります。

 

でも、中枢性の高熱の場合、セットポイントに変化がない状態で、体温が上昇するんです。

 

ということは、解熱剤はあまり有効的ではないと一つの判断ができます。

 

この場合の対応方法としては、

 

・ふとんや毛布などの環境調整

・クーリング

 

この2点が主な対応方法となります。

 

実際の臨床現場で、慢性期の脳疾患患者さんでは、この中枢性の高熱の場合が多い印象があります。

 

腋下やソケイ部などには、太い血管があるので、その部分をクーリングしつつ、風通しの良いように環境調整をするだけで、容易に熱を下げることができます。

 

ただしです。

 

それ以外にも、熱を上げる原因が隠れていることもありますし、クーリングをし続けることで、末梢循環が悪くなる、皮膚障害を起こす可能性があるなど、デメリットもあります。

 

原因を考えながら、患者さんの全身状態を正しくアセスメントする必要があることが、必須となることを覚えておきましょう。

 

発熱をしている時、身体の中では何が起こっている?

 

発熱をしている時は、発熱にばかり目がいきがちです。

 

ですが、身体の中で起こっていることを、知識として理解していることは大切です。

 

上記でも書きましたが、視床下部にある体温調節中枢によって、体温が一定に保たれています。

 

これがセットポイントになります。

 

しかし、何らかの原因で、病原菌が体内に侵入すると、体はセットポイントを上げて体温を上昇させようとします。

 

なぜ、体温を上昇させるのかというと、T細胞や好中球、マクロファージといったものを活性化させて、体を守ろうとするからです。

 

なので、

 

発熱=解熱

 

とは必ずしもならないことが、理解できるかと思います。

 

解熱をしようとすると、結果として体を守ろうとする反応を、押さえつけることになりますよね。

 

じゃあ、解熱はしないのかということになりますが、そうではありません。

 

体温が1℃上昇すると、代謝が約13%上昇するといわれています。

 

つまり、消耗が強すぎる場合、解熱は必要となります。

 

疾患による炎症で発熱がある場合、解熱剤を使用する?

 

では、解熱剤を使用する判断基準はどこにあるのでしょう?

 

一つの判断は、医師の約束指示があります。

 

患者さんに合わせて、

 

“38度以上で○○を使用する”

 

というような指示があります。

 

この指示が、患者さんの状態とマッチしているようであれば、その指示を使用します。

 

次の判断としては、クーリングをするのかになります。

 

結論から言うと、患者さんの安楽という点では良いです。

 

ただ、セットポイントを上げている時点では、悪寒があるので、この時期にクーリングをしてはいけません。

 

このタイミングでクーリングをしてしまうと、体温を上げようとして代謝をさらに上昇させて、シバリングを起こし酸素消費量も上昇させます。

 

解熱剤の使用タイミングも同じで、悪寒がある、つまりセットポイントを上げている段階で使用することは、望ましくありません。

 

解熱剤は、セットポイントを下げる力があるので、上昇中に使用すると、十分な効果が得られないからです。

 

悪寒が落ち着いた=セットポイントが上がりきった

 

と考えるので、ここが解熱剤を使用するタイミングとなります。

 

ここで言いたいことは、発熱したら解熱というようにルーチンに考えるのではなくて、患者さんの全身状態をアセスメントし、最善の方法を看護師として提供することが求められます。

 

しかしながら、入院中の患者さんは、解熱剤を使用する場面が多いですよね。

 

なぜかというと、入院中の患者さんは、根本治療をしながら何度も発熱を繰り返し消耗していることが多いので、解熱剤を使用する場面が多いんです。

 

これらを理解した上で、適切なタイミングで解熱剤を使用する必要があるのだと考えます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

看護師として、発熱時の判断を求められる場面は多いです。

 

・なぜ、発熱したのか?

・解熱剤を使用するべきか?

・クーリングの必要性は?

・全身状態は?

・医師への報告は?

 

など、正しいアセスメントを求められます。

 

正しいアセスメントをするためには、正しい知識を豊富に持っていることが必須です。

 

患者さんの安全、安楽を守るために、一つ一つ正しい知識をつけていきましょう。

 




 

 

 

 

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