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患者さんの危険予防に抑制。施行と解除の判断基準は?

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今回は「患者さんの危険予防に必要な抑制。施行と解除の判断基準」について記載していきますね。

 

あなたは、患者さんの安全を守るために抑制を行ったことがありますか?

 

抑制というのは、つまり身体拘束のことです。

 

「できれば倫理面から、したくない。」

 

という風に考えますが、転倒転落やドレーン類の自己抜去の恐れがある場合、安全や治療を重視して行わざるを得ない現状があります。

 

臨床現場で働いていて思うことは、

 

「抑制を施行する時、解除する時の判断は難しい。」

 

と感じることがよくあります。

 

では、

・抑制を行う基準はあるの?

・抑制を解除するためには、どうしたらいい?

・抑制開始と解除は、誰が判断するの?

 

解説していきましょう!

 

抑制を行う基準はあるの?

 

臨床現場で働いていると、

 

「なんとなく危険な気がするから、抑制を検討しないとだめかもしれない。」

 

このような場面が多くあります。

 

抑制といっても、体幹抑制、四肢抑制、手袋装着、離床センサーキャッチなど、様々な種類があり、患者さんの状況に合わせて行います。

 

じゃあ、抑制の判断基準は?

 

と聞かれると、身体拘束予防ガイドラインというものがあり、身体拘束の3原則が提示されています。

 

・切迫性

・非代替性

・一時性

 

ということが言われています。

 

切迫性というのは、抑制を行わないことで、患者さんの生命や身体に危険が起こる可能性が高いことです。

 

病棟看護師として働いていると、

 

「ドレーンの自己抜去や患者さん自身の身体を傷つける可能性が非常に高い。」

 

と思う場面に遭遇したことは、一度はあるのではないでしょうか。

 

非代替性というのは、抑制以外に患者さんの安全を確保できない状態をいいます。

 

一時性というのは、漫然と抑制をするのではなくて、一時的に対処する方法であることとしています。

 

これらの条件がそろって、患者さんの安全を守るために抑制を行うという判断になります。

 

ただ、もし自分が抑制を受けたとしたら、どのような気持ちになるのか?

 

ここを常に考えると、必要最低限の抑制になるように、していかなければならないことは、理解できます。

 

抑制をすることで、患者さんの安全を守れるというメリットはあります。

 

しかし、デメリットもたくさんあるので、覚えておきましょう。

 

デメリットとしては、抑制部位によって、

 

・神経障害

・皮膚障害

・関節拘縮

・精神症状の悪化

 

などがあります。

 

これらを理解した上で、抑制について判断していく必要があります。

 

抑制を解除するためには、どうしたらいい?

 

抑制を解除するためには、なぜ抑制をしたのかというところを明確にしなければいけません。

 

なぜかというと、点滴の自己抜去をする危険性が高いために行っていたのであれば、点滴がなくなった時点で不要となりますよね。

 

ドレーンの自己抜去予防で行っているのであれば、医師の治療方針によって、ドレーンが抜去されることもあります。そうなれば、抑制は不要となります。

 

また、家族の協力が得られるのであれば、その間は見守ってもらう条件で、抑制を解除するのも有効的です。

 

このように、抑制を解除する方法はたくさんあります。

 

大事な視点としては、

 

・患者さんの認知力を理解する

・点滴や不要なドレーン類を検討することはできないか

・チームで見守りや抑制解除をできる時間はないか

 

というように、現状の抑制を少しでも緩和することができないか、解除することができないかというように、考えていくことが大切になります。

 

抑制開始と解除は、誰が判断するの?

 

基本は、医師の判断で抑制を行います。

 

ただ、看護師の方が、入院患者さんの生活に一番近い存在となります。

 

大事なのは、看護師個人で抑制を判断しないということがポイントです。

 

目の前で危険行動があれば、すぐその場で抑制をしたくなると思いますが、必ずしも患者さんに最適な抑制ができるとも限りません。

 

チームカンファレンスを開いて、最適な抑制、もしくは抑制をせずに対応できる方法がないのかを検討する必要があります。

 

看護師の安心のための抑制ではなく、あくまで患者さんの安全のためという考え方を、忘れてはいけません。

 

臨床現場で看護師として働き、いつも思うことは、抑制解除の判断が難しいと思います。

 

上記で抑制解除の視点を書きましたが、予防的抑制を継続することが多いです。

 

なぜかというと、抑制解除をしたことで、点滴やドレーンの自己抜去になるのではないか?

 

こういう不安から、現状維持を選択してしまう場合があります。

 

なので、看護師個人が判断するのではなくて、チームで抑制カンファレンスを行い、

 

・適切な抑制がされているのか?

・抑制を緩和することができないのか?

・抑制を解除することができないのか?

 

という視点で、チームで結論を出していくことが大事になります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

医療を提供する病院において、抑制を判断しなくてはいけない場面はあります。

 

抑制をすることでのメリット、デメリットを理解し、根拠を明確にした上で、看護師として行動することが求められます。

 

なんでもそうです。

 

看護ケアというのは、患者さんに合わせて行うものです。

 

必要とされるケアを提供することで、初めて患者さんにとってメリットとなります。

 

ルーチンに行うケアは、必ずしも患者さんにとって良いものになるとは限りません。

 

知識や患者さんの状態を理解した上で、看護を提供していきましょう。

Flj

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