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安全な採血を、看護師ができるようになるためには?

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今回は「安全な採血を、看護師ができるようになる知識」について記載していきますね。

 

あなたは、採血を行ったことがありますか?

 

病院で看護師として働いていく上で、採血手技は必須な看護技術です。

 

採血がうまくいくポイントは、

 

・採血手技の確立

・正しい採血部位の選択

・解剖学の正しい知識

 

これらが必要になってきます。

 

もちろん患者さんの体調によって、採血が困難な場合もあります。

 

しかし、正しい知識と技術があれば、採血をすることは可能です。

 

では、

採血をする上で、必要な解剖学の知識は?

駆血帯をする時の注意点は?

採血が困難な患者さん。ポートからの採血はいいの?

 

解説していきましょう!

 

採血をする上で、必要な解剖学の知識は?

 

採血の第一選択といわれている部位は、肘正中皮静脈になります。

 

なぜ、第一選択といわれているのでしょうか。

 

血管が見えやすく、採血をしやすいという理由はあります。

 

ただ、それだけではなくて、静脈弁の数が関係しています。

 

肘正中皮静脈は、静脈弁の数が比較的少ないので、採血がしやすいのです。

 

穿刺針が、静脈弁に接してしまうと、逆血が見られないという現象が起きます。

 

採血をしたことがある方であれば、誰もが経験したことがあるはずです。

 

「血管の壁にあたっちゃったのかなー。」

 

というように話していることを聞いたことがありませんか?

 

これは、静脈弁に触れてしまったということを意味します。

 

つまり、静脈弁が多い部位を選択してしまうと、それだけ失敗する可能性が高まるということになります。

 

私が新人看護師の頃に言われたことは、

 

「正しい採血部位の選択で8割は勝負が決まったようなもの。」

 

こんな風に話していたのを、今でも覚えています。

 

正しい採血部位の選定をすることで、採血の難易度を下げることになるのです。

 

静脈弁が多い部位としては、上腕にある

 

・橈側皮静脈

・尺側皮静脈

 

が代表的な場所になるので、覚えておきましょう。

 

次に、神経損傷のリスクについて書いていきますね。

 

採血をする上で、神経損傷のリスクが高い場所は、確実に避けなくてはいけません。

 

では、どこが危険な採血部位なのかというと、

 

手関節から5cm以内の橈側皮静脈

 

になります。

 

この部位は、橈骨神経浅枝が走行しているのです。

 

なので、血管がなくて採血が困難な場合でも、この採血部位だけは絶対に刺しません。

 

わざわざ、危険な採血部位を選択せずとも、手背からでもいけますし、本当に困難な場合でも、手指からでも採ることはできます。

 

全てをここで書くことはできませんが、採血部位の解剖学を理解することは、患者さんの安全につながるということを、理解しておきましょう。

 

駆血帯をする時の注意点は?

 

駆血帯をしたら、どれぐらいで採血をしていますか?

 

私は、だいたい2分までには採血をするようにしています。

 

なぜ、短時間で行う必要があるのでしょうか。

 

駆血帯を巻きすぎると、

 

・患者さんの腕がしびれてくるという症状が出る

・検査値のカリウムが異常値になる

 

というデメリットがあります。

 

ついつい、血管が見つからず駆血帯を巻いている時間が長くなってしまいがちですが、その場合、一度外すということを覚えておきましょう。

 

なぜ、カリウムが異常値になってしまうかというと、駆血帯からの遠位部である筋肉から、カリウムが遊離してしまうためです。

 

また血管が出てこないときに、クレンチングという手の開閉運動を行うことがあります。

 

これも同じ理由で、カリウムが遊離してしまいます。

 

これらの知識を覚えているだけで、駆血帯を使用する時の注意点を理解することができます。

 

採血が困難な患者さん。ポートからの採血はいいの?

 

とはいえ、駆血帯を巻いてもクレンチングをしたとしても、血管がない方っていますよね。

 

その場合には、まず採血部位を保温して、経過を見てみます。

 

これで血管が出てくる場合もありますが、それでも出てこない場合も多いですよね。

 

次の方法としては、患者さんに手を握ってもらって、90度内転させる方法です。

 

90度動かすことで、皮静脈に対して採血をしやすくすることができます。

 

内転法といわれる方法ですが、効果がある方とない方がいるようなので、血管が出ない場合に試してみると効果があるかもしれません。

 

では、がん患者さんの治療のために埋め込まれることが多いポートですが、採血をしても良いのでしょうか?

 

結論としては、

 

“できれば行わない方法がよい”

 

と考えます。

 

なぜかというと、あくまで注射用でポートを埋め込んでいます。

 

また、採血結果が正しく得られない場合もありますし、閉塞してしまうリスクもあります。

 

ただしです。

 

治療中の患者さんの多くは、血管が細く、採血が難しい事例が多いのもあります。

 

なので、許容されることもあります。

 

ポートの種類にもよりますが、主治医に相談し、患者さんに不利益がないように対応することが求められます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

採血は、看護師の日常業務といってよいほど、多い看護技術です。

 

正しい知識や経験、コミュニケーション能力で患者さんの不安を取り除くなど、多くのことを求められます。

 

正しい知識が、患者さんの安全、安心になります。

 

一つ一つ、確実に覚えていくことが看護師のスキルアップにつながります。

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