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眠れない患者さんに、看護師はどうアセスメントする?

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今回は「眠れない患者さんに、看護師はどうアセスメントする必要があるのか」について記載していきますね。

 

あなたは、眠れないという患者さんの訴えに対して、どのように対応していますか?

 

高齢の患者さん、慢性期の患者さん、緩和期の患者さんにおいて、不眠を訴える患者さんが多いですよね。

 

夜間、「眠れない。」という訴えを、病棟勤務している看護師は、誰もが経験しているのではないでしょうか。

 

その訴えに対して、

 

不眠=睡眠薬の投与

 

とは、必ずしもなりません。

 

なぜ、不眠を訴えているのかをアセスメントした上で、適切な対応をしなければいけませんよね。

 

では、

 

不眠の原因はなに?どうアセスメントする?

そもそも、夜は必ず寝ないといけないの?

せん妄リスクが高い患者さんの不眠。どう対応するの?

 

解説していきましょう!

 

不眠の原因はなに?どうアセスメントする?

 

不眠を訴えている患者さんに対して、不眠時指示の睡眠薬を投与すること自体は簡単です。

 

しかし、なぜ不眠を訴えているのかを考えず、睡眠薬を投与することは根本的な解決にはなりませんよね。

 

不眠の原因としては、

 

・元々、患者さんの体質、生活環境

・入院生活のストレス、環境の変化

・薬物の影響下

・身体症状

・精神症状

・睡眠周期の乱れや騒音などの環境

 

というように、様々な原因が複雑に絡み合って、不眠という症状になります。

 

つまり、患者さんの全身状態を適切にアセスメントしないと、不眠の原因を掴むことが難しくなります。

 

例えば、薬物の影響下を考えてみます。

 

患者さんの治療によく使われているステロイド、利尿薬は、睡眠を阻害します。

 

なので、ステロイド投与や利尿薬は、なるべく日中の早めに投与されています。

 

身体症状で考えてみると、疼痛や悪心などの不快症状があれば、当然眠れなくなりますよね。

 

その場合、睡眠薬ではなく疼痛緩和薬の投与を行い、不眠の原因を取り除く必要があります。

 

このように、患者さんの不眠の原因を正しく把握し、アセスメントをすることが、患者さんの苦痛を取り除くことにつながります。

 

そもそも、夜は必ず寝ないといけないの?

 

ここで考えるのは、

 

“必ず夜に、眠らないといけないのだろうか”

 

ということについて、倫理的な部分を交えて考えてみます。

 

夜間のラウンド時には、よく寝ているように感じられた患者さんから、

 

「全然眠れなかったんだ。」

 

という訴えを聞いたことはありませんか?

 

睡眠薬を内服することを勧めてみると、

 

「元々、夜はあまり眠れていないから、このままで様子を見てみたい。」

 

というように話す方もいます。

 

ここで考えたいのが、

 

“眠れないことは、誰にとっての辛さなのか”

 

ということになります。

 

夜、眠れていないということは、患者さんの疲労感、日中の活動量低下につながります。

 

看護師という立場での管理上、寝てもらい、日中の治療やリハビリなどの影響が出ないようにしてもらいたいという気持ちは、ありますよね。

 

その一方で、患者さんの意思を尊重することが大事という視点もあります。

 

私が、このような場面で患者さんに関わる時には、患者さんの話しを良く聞くようにしています。

 

患者さんが様子を見たいということであれば、尊重します。

 

ただ、数日眠れていない状況では、

 

「今日は、疲労感が強くみられるので、夜はゆっくり休めるように睡眠薬を使用してみましょう。」

 

という風に、提案する場合もあります。

 

これは、ケースバイケースなので、その時の患者さんの全身状態を把握し、患者さんと相談をして適切だと思われる方法を、一緒に決めていくことが大切なのではないかと思います。

 

患者さん一人一人の状況を把握し、必要な不眠ケアを提供することが大事だと考えます。

 

せん妄リスクが高い患者さんの不眠。どう対応するの?

 

がんの患者さん、全身状態が悪い患者さんなどの場合、せん妄を起こしてしまうリスクは高いといわれています。

 

せん妄を起こさない基本スタンスは、睡眠を邪魔する原因を除去することです。

 

ただ、全てを除去することができず、不眠の訴えにつながってしまうケースも多いのが現状ですよね。

 

その場合、薬物治療が必要となっていきます。

 

薬物治療といっても、種類はたくさんあります。

 

医師と情報共有しながら、治療を決めていくことが求められます。

 

では、せん妄を早期に発見するためには、症状を把握することです。

 

具体的な早期の症状としては、

 

・軽度の注意障害

・会話にまとまりがない

・集中力に欠け、頭にもやがかかっているという訴え

 

などがあります。

 

せん妄は、精神運動興奮や幻視などのイメージが強いと思いますが、初期症状は、上記のような症状になります。

 

せん妄を予防するためには、今まで記載していた不眠の原因を除去していき、不眠症状を解決していくことが大切です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

夜間、眠れないという患者さんは多いですよね。

 

患者さんの疾患、既往歴、症状、今までの経過など、全体像を把握し、何が不眠の原因なのかをアセスメントすることが、大切になります。

 

患者さんの訴えに対して、適切な看護ケアを提供することが、安楽につながります。

 

看護師のスキルアップは、一つ一つの正しい知識を覚え、正しいアセスメントを行うことが重要です。

 

Flj

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