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高齢患者さんがなんかおかしい。看護師としての対応は?

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今回は「高齢患者さんがなんかおかしい、看護師としての対応」について記載していきますね。

 

あなたは、高齢患者さんの急変に遭遇したことはありますか?

 

人口の高齢化に伴い、高齢者の入院患者さんも増加してきています。

 

臨床現場の看護師として働いている身としても、高齢者が増えてきていることを体感できるほど、増加しています。

 

ということは、高齢者の看護について理解をしていないと、急変時の看護を提供できないことを意味します。

 

少し話がそれますが、高齢者の6大受診理由というのは知っていますか?

 

・転倒

・発熱

・疼痛

・意識障害

・呼吸困難

・脱力

 

これら6つの理由で救急受診をする人は、なんと75%を占めるといいます。

 

そしてもう一つ高齢の患者さんで、特徴的なのは、

 

“症状の訴えがはっきりしないことがある”

 

ということなんです。

 

つまり、漠然とした症状の訴えがあって、背後の重症疾患が隠れていることがあるのです。

 

入院中の高齢患者さんは、こういう症状の訴えが多いのではないかと感じます。

 

では、

 

顔色の悪い高齢患者さんに対して、どう看護する?

苦しそうな表情をしている高齢患者さんに対して、どう看護する?

普段と違う様子の高齢患者さんに対して、どう看護する?

 

解説していきましょう!

 

顔色の悪い高齢患者さんに対して、どう看護する?

 

入院中の高齢患者さんを観察すると、

 

「なんとなく顔色が悪い感じがするな。大丈夫だろうか?」

 

というように、知識と経験がある看護師の場合、気づきます。

 

この“なんとなくおかしい”という感覚が、非常に大切になります。

 

気づけない=大事な症状を見落とす

 

ということになりますからね。

 

じゃあ、どうすれば顔色の悪い高齢患者さんを見逃さなくなるのでしょうか。

 

顔色が悪い=顔面蒼白=ショック

 

という風に考えることができるかになります。

 

ショックだと気づくことができれば、バイタルサインのチェックをしながら、何が原因なのかをアセスメントし医師に報告するという行動につながります。

 

ショックというのは、組織への酸素供給と循環の障害が原因とされています。

 

ショックを早期発見し、適切な治療を行うことが重要となるので、観察力が大切になります。

 

ちなみに、ショックは血圧低下のイメージが強いですが、必ずしもそうではありません。

 

循環血液量の30%程度まで、収縮期血圧は維持されるといわれます。

 

ということは、血圧低下という状況になるまでに気づくことができれば、より救命につなげやすいということになります。

 

ショックの早期発見のための観察ポイントは、

 

・冷汗

・冷感

・蒼白

 

がわかりやすい観察ポイントの一部となります。

 

ショックが重症化する前には、

 

・脈拍数の増加

・呼吸数の増加

・脈圧の低下

 

という症状も合わせて観察していくことが大事です。

 

知識と経験がある看護師は、高齢患者さんの顔色を見て、

 

「冷汗をかいて、呼吸が少し荒い気がするな。なにかおかしい。」

 

という風に気づくのです。

 

 

苦しそうな表情をしている高齢患者さんに対して、どう看護する?

 

高齢患者さんが、肺炎を発症した事例は多いと感じます。

 

苦しそうな表情をしている場合には、迷わずバイタルサインやSPO2をチェックしましょう。

 

その上で、その他の観察をしていきます。

 

観察項目としては、フィジカルアセスメントを行うのが有効です。

 

フィジカルアセスメントの中でも、

 

・視診

・触診

・聴診

 

の3つの視点で見ていくことが大切です。

 

視診では、呼吸数と呼吸補助筋が使われているのか、貧血を主にチェックします。

 

触診では、脱水をチェックします。脱水があれば、呼吸予備能が低下していることも予測されるため、呼吸負荷が多いと判断できる一つの材料となります。

 

聴診では、気道内の分泌物が貯留しているのかを確認することができます。

 

バイタルサインとSPO2、上記に上げたフィジカルアセスメントを総合してアセスメントすることが大事です。

 

高齢患者の状況は様々ですが、嚥下能力が低下していることも多く、誤嚥性肺炎を引き起こす事例も多いと、臨床現場では感じます。

 

苦しそうな表情をしている場合の、一つの観察方法として覚えておきましょう。

 

普段と違う様子の高齢患者さんに対して、どう看護する?

 

高齢患者さんは、基本的にストレスに対して弱いです。

 

そのため、高齢患者さんに何かしらの症状の出現、手術や処置などの侵襲があることを行うと、一時的な認知症状、せん妄を発症することがあります。

 

「あれ?○○さん、こんな感じだっただろうか。」

 

と気づくことが、高齢患者さんの安全を守ることにつながります。

 

せん妄をわかりやすい例えで説明してみますね。

 

焚き火を想像してみてください。

 

「薪にライターで火をつけて、油で炎の勢いが増しました。」

 

・薪というのは、高齢、認知機能障害、せん妄の既往、侵襲の強い処置などの準備因子

 

・ライターというのは、身体疾患、薬剤の副作用などの直接因子

 

・油というのは、疼痛や嘔気などの身体症状、入院という環境変化、不眠などの促進因子

 

というように、例えることができます。

 

このように分けると、せん妄を起こした原因をアセスメントしやすく、看護師として介入しやすくなります。

 

せん妄の症状に早く気づくことができれば、危険行動になる前に対処することができます。

 

日々の表情や行動、バイタルサインなどの非言語的コミュニケーションのサインを、日々観察することが、早期発見につながります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

高齢患者さんが増えていくことは、明らかです。

 

高齢患者さんは、様々な既往歴を抱えていることも多く、症状が複数出現することもあります。

 

どんな患者さんでもそうですが、異変に気づくためには、経験はもちろん必要ですが、知識と日々の観察力が大切です。

 

「なにか、おかしい・・・」

 

この感覚が、早期発見の第一歩だと思います。

 

この感覚さえ身につけば、自然と適切な看護を提供しようと行動するはずですから。

 

この感覚を身につけるために日々できることは、知識をつけることです。

 

一つ一つの知識をつけることで、同じ症例のとき発揮できるのです。

 

患者さんが、安全、安楽に入院生活を送れるように、適切な看護を提供していきましょう。

Flj

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