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高齢者の排便障害。看護師として、どう関わる?

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今回は「高齢者の排便障害に対して、どう看護師が対応するのか」について記載していきますね。

 

あなたは、高齢者の排便障害に対して、どのように対応していますか?

 

高齢になると、身体面、精神面の両方が徐々に弱くなっていきます。

 

また高齢者が病気をするということは、

 

・いくつかの疾患を既に抱えている

・症状が現れにくい

・重症化しやすい

・薬の副作用が出やすい

 

というように、様々な悪い特徴が挙げられます。

 

その中で、排便障害というのは、本人の健康を害することにつながり、他の病気を悪化させてしまうことがあります。

 

つまり、排便障害を治すことで、健康な毎日を過ごせることになります。

 

 

では、

 

排便のメカニズムはどうなっているの?高齢者が、排便障害を起こしやすい理由とは?

便秘の治療は、どういうことを行うの?

便が出ない理由は、どんなことが考えられる?

 

解説していきましょう!

 

排便のメカニズムはどうなっているの?高齢者が、排便障害を起こしやすい理由とは?

 

食物を口から摂取すると、

 

食道

小腸

大腸

 

というように、進んでいきます。

 

それぞれの臓器で、様々な消化液が出されていて、小腸まででほとんどの栄養物が消化され、吸収されていきます。

 

そして、吸収されたものが大腸に進んでいき、水分が吸収されて固まっていきます。

 

正常な場合、昨日食べたものが横行結腸から下行結腸ぐらいまで進んでいきます。

 

これが早くなると、水分が吸収しきれていないので下痢になりますし、遅くなると便秘になるということです。

 

そして、直腸に便が溜まり便意を感じるのでトイレにいき、力んで排便をするというのが、大まかな排便のメカニズムになります。

 

では、高齢者になると、なぜ排便障害を起こしやすいのでしょうか。

 

大きな理由としては、食欲低下による便秘になります。

 

食事量が減ると、

 

・腸への刺激が少なくなり、腸管の動きが悪くなる

・噛む力が弱まるので、食べる量がさらに減っていく

・消化液の力も弱くなり、小腸の動きも悪くなる

 

という経過をたどっていきます。

 

こうなると、当然、直腸にたまる便の量も少なくなるので、さらに便秘が加速することになります。

 

これが続くと、便がたまったという刺激も上手く伝わらなくなるので、直腸に便をためてしまいます。

 

ためた便を出したくても、体力が低下しているので、うまく力むことができず、排便困難に陥ってしまうのです。

 

 

高齢者の排便障害=下剤使用

 

と考えがちですが、まずは基本として排便メカニズムを理解して、なぜ便秘になっているのか知識として覚えていくことが大事になります。

 

便秘の治療は、どういうことを行うの?

 

便秘の治療と聞くと、

 

「下剤や浣腸のことでしょ?」

 

と思うかもしれません。

 

確かに、薬剤を使用して便秘を改善する方法は大事です。

 

ですが、その前に大事なのが、十分な問診です。

 

便秘にも色々な種類に分けることができて、

 

・弛緩性便秘

・直腸型便秘

・けいれん性便秘

 

というように分けることができます。

 

便の状態で考えてみると、大きく硬い状態なら、弛緩性便秘、硬いコロコロとした糞状のものであれば、けいれん性便秘というように考えることができます。

 

また、腹痛があれば、けいれん性便秘、腹部膨満があれば弛緩性便秘と判断することもできます。

 

このように、問診一つで、どのような便秘であるのかをアセスメントする材料となります。

 

この問診をしっかり行った上で、初めて下剤や浣腸の検討をする形になります。

 

看護師として働いていると、下剤を毎日多量に飲んでいる患者さんを見かけたことがあります。

 

下剤というのは、腸を過度に刺激して、けいれんを起こさせます。

 

最初は効果がある下剤ですが、徐々に腸がマヒしてしまい、効果が薄れてきます。

 

それが長期化してしまうと、1日の下剤量がどんどん増えてしまい、過剰内服につながってしまうのです。

 

これを防ぐためには、下剤に対しての正しい知識を持つこと、伝えることが大切です。

 

下剤の内服が悪いということではありません。

 

下剤の使い方を間違えると、危険なのです。

 

刺激性下剤以外にも、緩下剤、膨張性下剤など、うまく調整をする下剤はあります。

 

大事なのは、長期的にみて、その人にあった下剤量を調節することです。

 

便が出ない理由は、どんなことが考えられる?

 

「便がしたいんだけど、少ししか出なかった。」

 

このような訴えがある患者さんの対応に、困った看護師は多いのではないでしょうか。

 

便意があって、直腸まで便が降りてきているのに出ないタイプになります。

 

この場合の原因としては、

 

・力みが弱い

・直腸がうまく収縮しない

・肛門が開かない

 

という理由が考えられます。

 

こうなると、便やガスがどんどんたまってしまうので、腹痛や腹部膨満感、食欲低下という症状の訴えにつながってしまいます。

 

高齢者の便が出ない理由で多いのが、筋力の低下です。

 

筋力の低下に関連して、パーキンソン病、多発性硬化症など、全身の筋肉が弱る病気を抱えている場合、さらに便が出づらくなります。

 

その他にも、

 

・脳疾患を抱えている

・精神安定剤などを内服している

・認知症がある

 

というように、便を出す意欲が低下している場合にも、便が出ない理由として挙げられます。

 

これ以外にも、様々な疾患によって、便が出づらい影響をうけています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

看護師として大事なのは、高齢者の排便障害があるとき、原因をアセスメントすることです。

 

すぐに下剤を使用するのは簡単ですが、長期的な視点で考えると、患者さんに有益でない場合があります。

 

・どんな疾患を抱えているのか

・今までの排便習慣

・便性状

・下剤使用の有無

・症状の有無

 

というように、その患者さんの全体像をとらえることが大切です。

 

看護師は、幅広い知識が必要で大変ではありますが、一つ一つの知識を正しく覚えることで、患者さんに質の高い看護を提供できるのだと考えます。

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