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誤嚥性肺炎予防。看護師としてどのように関わる?

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今回は「誤嚥性肺炎予防。看護師としての知識」について記載していきますね。

 

あなたは、誤嚥性肺炎を起こしている、またはリスクが高い患者さんの看護をどのように行っていますか?

 

 

日本人の死亡原因、第3位に肺炎があります。

 

肺炎で死亡するほとんどの患者さんが、75歳以上の高齢者になります。

 

さらに言うと、要介護の高齢者は、さらにリスクが高まり予後が不良です。

 

「高齢だし、誤嚥するのは仕方ないよね。」

 

 

こんな会話をよく耳にします。

 

では、あなたに一つ質問させてください。

 

誤嚥リスク、誤嚥性肺炎のリスク

 

この2つはイコールでしょうか?

 

誤嚥性肺炎というのは、細菌による感染性炎症になります。

 

食べ物を誤嚥しても、必ず肺炎になるということではないのです。

 

 

では、

 

誤嚥のリスクを下げる食事環境とは?

誤嚥性肺炎の禁食。メリットとデメリットは?

誤嚥性肺炎予防。看護師としてどうアプローチする?

 

解説していきましょう!

 

 

誤嚥のリスクを下げる食事環境とは?

 

まず始めに、誤嚥のリスクについて考えてみます。

 

誤嚥の原因としては、

 

・口腔や食道などの器質的障害

・脳疾患や筋力の機能的障害

・認知機能障害

・呼吸障害

 

 

というように、原因はたくさんあります。

 

どれか一つに該当するだけで、誤嚥リスクは高まると考えて良いです。

 

「誤嚥のリスクがたくさんあるから、誤嚥しても仕方ないよね。」

 

 

こんな風に思うかもしれませんが、介助者である看護師の配慮一つで、誤嚥のリスクを下げることは可能です。

 

誤嚥のリスクを下げる方法の一つは、適切な食事環境にあります。

 

例えば、認知機能が低下して、注意力散漫がある患者さんの場合、

 

・食事に集中できるように、テレビを消す

・周囲にカーテンをして、余計なことが入らないようにする

・患者さんの正面に、食事を配置する

 

 

というように考えていきます。

 

テレビを消すことで聴覚からの刺激を限定的にして、カーテンをして視覚からの刺激も食事に集中します。

 

そして、食事を正面に置くことで、食物を認識してもらうということです。

 

では、患者さんが自力で動けない場合の、正しい食事の姿勢について考えてみます。

 

誤嚥を起こしている多くの高齢者は、介助が必要なことが多いので、覚えておきましょう。

 

食事時の正しい姿勢というのは、

 

・アゴから肋骨までに握りこぶしが入る前屈位

・テーブルの位置は、身体と握りこぶしが入る距離

・患者さんの目線に、食器を配置する

・体のバランスが悪い患者さんであれば、クッションを使用して上司や足底を安定させる

 

 

というような配慮が、看護師に必要となります。

 

食事環境を整えるだけで、誤嚥のリスクはどんどん下げることができます。

 

患者さんの誤嚥リスクを低下させるために、実践してみましょう。

 

 

誤嚥性肺炎の禁食。メリットとデメリットは?

 

誤嚥性肺炎=禁食

 

 

こんなイメージはありませんか?

 

誤嚥性肺炎の病状によって、食事を食べることができない状況であることも、しばしばみられます。

 

ただ、覚えておきたいのが、

 

“仕方なく、禁食にしている”

 

 

ここがポイントです。

 

本当は、治療を行いつつも禁食にしたくないのです。

 

禁食のメリットとしては、

 

食事摂取中に患者さんの身体症状を悪化させることを予防する

 

 

という点になります。

 

逆に、禁食のデメリットとしては、

 

・嚥下機能がさらに低下していく

・栄養量が低下していく

・禁食による唾液分泌低下で、細菌による誤嚥性肺炎の再燃

・昼夜逆転のリスクを高める

 

 

というように、デメリットの方が多いのです。

 

誤嚥性肺炎を起こしている患者さんの多くは、嚥下機能が低下しています。

 

そのため、禁食をしている患者さんの多くは、早期から嚥下機能低下予防のためにリハビリが介入しているはずです。

 

禁食中には、輸液や経管栄養を行っている場合もありますが、口から食事を摂る栄養には、勝てません。

 

誤嚥性肺炎=禁食ではないことを、覚えておきましょう。

 

 

誤嚥性肺炎予防。看護師としてどうアプローチする?

 

誤嚥性肺炎は、細菌による感染症です。

 

つまり、食物を誤嚥して、すぐ肺炎になるわけではありません。

 

誤嚥性肺炎のリスクを下げるためには、

 

・口腔内の細菌を減らす

・細菌の質を改善する

 

 

という視点が、大事になります。

 

健康で食事摂取している人は、唾液分泌が正常に保たれ、口腔内の清浄化ができています。

 

しかし、高齢者になり食事が摂れなくなると、これが維持できなくなります。

 

その結果、誤嚥性肺炎を起こしてしまうことになります。

 

 

看護師として、誤嚥性肺炎を予防する一つの方法は、適切な口腔ケアが必要です。

 

ある研究結果では、口腔ケアを行った群と行わなかった群で、発熱と肺炎による死亡数の大きな差があったとされています。

 

患者さんの口腔状況に合わせて、看護師が介入していくことを求められています。

 

次に、誤嚥性肺炎予防には、できる範囲での離床です。

 

誤嚥性肺炎の高齢者の多くは、筋肉が減弱しています。

 

筋肉が減弱していくことで、嚥下機能の低下、身体機能の低下が起きてきます。

 

早期離床をすることで、筋肉の減弱を防ぎ、誤嚥性肺炎予防を期待することができます。

 

とはいえ、なんでもかんでも離床をして良いということには、当然なりません。

 

あくまで、離床時と離床中のバイタルサインが安定していることが前提です。

 

 

患者さんの元々のADLを把握して、進めていく形がよいでしょう。

 

 

“日中は車椅子乗車の時間を少しずつ作っていく”

 

というような視点で、患者さんと関わっていくことが大切です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

病棟看護師として働いていると、誤嚥性肺炎を起こしている高齢の患者さんが多いと感じます。

 

患者さんのADLも様々で、

 

・元々、車椅子生活をしていた

・要介護4~5で、ずっとベッド上で過ごしていた

・意思疎通が困難だが、なんとか食事は摂っていた

 

 

というように、様々な患者さんがいます。

 

看護師として大事な視点は、

 

・患者さんの最善とされるゴールがどこにあるのか

・看護師として、どう関わることが良いのか

 

 

という考えを常に持っていることです。

 

適切な看護を提供するためには、アセスメント能力が必須です。

 

アセスメントを正しくするためには、知識が大前提です。

 

その知識を元に、患者さんの全身状態、背景を考えながら、適切な看護ケアを提供できるようにしていきましょう。

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