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がん疼痛を訴えている患者さんに、看護師はどう関わる?

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今回は「がん疼痛についての知識」について記載していきますね。

 

あなたは、がん患者さんの疼痛について、正しい知識を持っていますか?

 

 

「あのー看護師さん。痛み止めのレスキューを1時間ぐらい前に飲んだんだけど、まだ痛いです。痛み止めもらえますか?」

 

 

看護師をしている方であれば、こんな場面を経験したことがあるはずです。

 

私の経験上、ここで2つの対応に分かれます。

 

「わかりました。ちょっと確認してきますね。」

 

「わかりました。どこが痛みますか?レスキューを飲んで少しは楽になりましたか?それとも、変わりないですか?」

 

 

という風になるでしょう。

 

ここでのポイントは、

 

 

“患者さんの病態を理解して、どういう痛みがあるのかを想定できているか”

 

 

ということです。

 

正しい知識を持っていれば、

 

・どういう痛みが出るのか

・痛み止めが効かないときの対処

・痛みの種類

 

 

といった部分で、アプローチの方法が変わるのです。

 

 

では、

 

・痛みを評価するとき、どのような知識、観察が必要?

・がん疼痛の痛みをガマンしている患者さん。看護師として、どう対応するべき?

・医療用麻薬の副作用で多い便秘。どう対応していく?

 

 

解説していきましょう!

 

 

痛みを評価するとき、どのような知識、観察が必要?

 

「すいません。痛み止めをお願いします。」

 

と言われたとき、

 

 

「わかりました。痛み止めを持ってきますね。」

 

 

という風に対応していませんか?

 

 

この対応だと、

 

・どんな痛みなのか

・どこが痛いのか

・痛みの程度がどの程度なのか

 

 

というように、痛みの内容が詳しくわかりません。

 

痛みが落ち着いたのであれば、まだ良いです。

 

ですが、もし痛みが落ち着かず、再度痛み止めを使う場面だと、痛みの評価がしづらくなります。

 

 

痛み止めの評価を行う時、一番重要なのは、

 

 

“痛み止めの対応を行った後”

 

になります。

 

確かに痛み止めを使うまでのアセスメントは大事になりますが、その後、疼痛が軽減したのかをアセスメントすることは、より重要と考えます。

 

 

じゃあ、痛みを評価するには、どうしたら良いのでしょうか。

 

一般的に使用されているのは、NRSスケールです。

 

これは、0~10までの11段階で評価する方法です。

 

0が痛みのない状態で、10が最大限の疼痛を表します。

 

このNRSスケールですが、必ずしも万能ではありません。

 

 

どういうことかというと、

 

あくまで患者さんの感覚で痛みの数字を表現します。

 

同じ痛みの強さでも、7/10と表現したり、3/10と表現する場合もあります。

 

患者さんによって、痛みの閾値は当然違います。

 

また最大の弱点は、痛みを数字に置き換えるのが苦手な患者さんの場合、有効的ではありません。

 

 

「じゃあ、あまり使えないのでは?」

 

 

と思うかもしれませんが、そうではありません。

 

数字が表現できない以外では、有効的なスケールです。

 

 

先に書きましたが、痛みの評価で一番重要なのは、

 

 

“痛み止めの対応を行った後”

 

となります。

 

つまり、7/10、3/10と表現した後、痛み止めを使って数字が下がったのかという点がポイントになります。

 

 

がん疼痛の痛みをガマンしている患者さん。看護師として、どう対応するべき?

 

 

「痛いけど、まだ大丈夫だよ。あまり痛み止めを使いたくないんだ。」

 

 

このように、患者さんが痛みをガマンしている場面を、経験した看護師は少なくありません。

 

 

「え、でも痛みをガマンするのは、体に良いことではありませんよ。」

 

 

という風に伝えても、なかなか痛み止めを使うメリットが伝わりません。

 

では、どう考えて伝えていくのが大切になるでしょうか。

 

一番大切にしたいのは、

 

 

“痛みをガマンしてしまう意味”

 

になります。

 

理由がわからずに、我慢しない方がよいと一般的な見解を伝えても、理解しづらいですよね。

 

 

痛みをガマンしている理由を、患者さんから直接確認することから始めましょう。

 

理由は様々ですが、例えば

 

・痛み止めに頼る姿を見せたくない

 

・病気を認識したくない

 

・痛み止めは有害で、ガマンして治した方が良い

 

 

というように、様々な考え方があります。

 

患者さんが大切にしていることを尊重した上で、痛みをガマンするデメリットを説明すると、上手く伝わることが多いです。

 

事実、私が看護師として実際に関わった時も、患者さんの想いを尊重した上で説明すると、納得してくれることが圧倒的に多いです。

 

 

患者さんの思いを配慮した上で、痛みをガマンすると

 

・不眠になる

 

・吐き気や食欲低下が起きる

 

・イライラする、不安が強くなるというような精神症状が出る

 

・生活の質がおちて、毎日辛い時間が多くなる

 

 

というような説明が活きてきます。

 

痛みをガマンしている患者さんの場合、是非実践してみてください。

 

 

医療用麻薬の副作用で多い便秘。どう対応していく?

 

医療用の麻薬で疼痛がコントロールでき、落ち着いていると思いきや、便秘の問題が発生することが多いです。

 

医療用麻薬の副作用として、どうしても便秘は発生します。

 

 

便秘の副作用対策としては、

 

・緩下剤を内服する

 

・下剤を早めに調整する

 

 

ということが大切になります。

 

これが基本となりますが、患者さんから

 

 

「便が出ていなくて、下剤を飲んだら次の日から下痢になるから辛いです。」

 

 

このような訴えを聞いたことはないでしょうか。

 

便秘の考え方としては、

 

 

“便3日目までに排便コントロールをする”

 

ということが大事です。

 

 

これにも理由があって、100時間を越えてくると、便が硬くなってしまうからです。

 

 

「やっと便が出たと思ったら、栓が抜けて下痢になってしまった。」

 

という看護師の間で話しているのを、よく耳にします。

 

 

排便がないと、基本は下剤を追加しますよね。

 

下剤を追加すると、結腸あたりまでは便が柔らかくなります。

 

ですが、直腸までは薬があまり効かないので、便は硬いまま。

 

そして、排便がないのでさらに下剤を追加する。

 

いざ、硬い便が出た後は、便はかなり緩い状態になっている。

 

 

こういう経過をたどって、下痢になってしまうんです。

 

そのため、便3日目までに排便コントロールすることが望ましいです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

どんな症状にも言えることですが、正しい知識、対応が看護師に求められます。

 

がん疼痛の訴えにおいても同じです。

 

アセスメント力、対応力を上げる大前提として、基礎知識が非常に大事です。

 

患者さん一人一人の訴えは違うので、難しい部分も多いでしょう。

 

ですが、患者さんが訴える辛さを理解しようとする姿勢は、意識さえすれば誰でもできます。

 

患者さんが安楽に過ごせるように、考え、行動することが大切なことになります。

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