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高齢者の食べる力の見極め、看護師としてのアプローチは?

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今回は「高齢者の食べる力、アプローチポイント」について記載していきますね。

 

あなたは、高齢患者さんの嚥下能力について、どう評価し対応していますか?

 

高齢者の死因で多い誤嚥性肺炎は、年々増加してきています。

 

誤嚥性肺炎と嚥下障害、そして低栄養は、それぞれ関係しています。

 

 

嚥下能力というのは、

 

・様々な疾患

 

・低栄養

 

・加齢

 

 

という条件がそろうと、どんどん低下していきます。

 

高齢者が、誤嚥性肺炎を起こしてなくなるケースが増えてきているのは、この条件がそろってしまうためです。

 

では、高齢者の嚥下能力が低下すると、食べる力がなくなるのかと聞かれると、必ずしも言い切れません。

 

 

自分で食べることはできなくても、適切な食事介助と見極めで、食べる力をサポートすることはできます。

 

 

では、

 

・食べる力を見極める観察ポイントとは?

・食べる力を維持するアプローチ方法とは?

・食べる支援について考えてみる

 

解説していきましょう!

 

 

食べる力を見極める観察ポイントとは?

 

観察ポイントを上げるとたくさんありますが、大前提として、

 

 

“意識がはっきりしているのか”

 

ここが最低限必要になります。

 

意識レベルが低下している、疎通性が悪い場合には、嚥下反射、咳反射というものが起こりづらくなります。

 

嚥下反射や咳反射というのは、私達が間違って誤嚥をした場合、むせて咳をしますよね。

 

あの反射が起きないと、そのまま誤嚥してしまうことになります。

 

 

これを不顕性誤嚥といいます。

 

このような状態だと、食事摂取は厳しい状態となります。

 

意識がはっきりしている場合は、次に呼吸と姿勢を見ていきます。

 

嚥下と呼吸は、相互関係にあるのです。

 

 

あなたが、食事を食べている時を思い出してみてください。

 

一般的には、軽く息を吸って、食事を飲み込んでから息を吐くという行動をしていることが多いです。

 

 

つまり、呼吸が悪い状態だと、嚥下と呼吸がうまく合わなくて、結果として誤嚥につながってしまう可能性があります。

 

合わせて、座っている姿勢も確認していきます。

 

・円背がある

 

・骨盤が後傾して座っている

 

・片マヒがあって、姿勢が崩れやすい

 

 

というような状況だと、嚥下をする環境的によくありません。

 

これ以外にも、

 

・寝たきり患者さんの場合には、首が後ろに反り返っている、頭頸部伸展位という飲み込みづらい状況になっている

 

・痰の量が増えてきている

 

・口腔内が汚い

 

 

というように、観察ポイントはいくつもあります。

 

 

これらの該当が多ければ多いほど、誤嚥リスクは高いと考えられ、食べる力を見極める大事な情報となります。

 

 

食べる力を維持するアプローチ方法とは?

 

アプローチを書くと、難しいことをするのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、生活の中で取り入れやすい内容を書くので、大丈夫です。

 

一つ目の方法としては、

 

 

“座る時間を増やす”

 

というアプローチです。

 

思い出してみてください。

 

食事が摂れない多くの方は、寝たきりですよね。

 

寝たままの状態で過ごしていると、身体の機能は低下していきます。

 

身体というと全身を想像すると思いますが、食べる力も当然失われていきます。

 

 

座るということは、

 

・横隔膜が下がる

 

・肺が機能しやすくなる

 

・覚醒レベルが良くなり、認知面の改善も期待できる

 

 

というように、メリットがたくさんあります。

 

その結果、嚥下機能改善に有効と考えられています。

 

 

ただ、当然メリットもあれば、デメリットもあります。

 

それは、起立性低血圧症になってしまうことです。

 

 

寝たままの状態が続いている方ほど、血圧低下、脈拍数の増加などのリスクが高いので注意が必要です。

 

 

では、二つ目の方法にいきましょう。

 

それは、

 

 

“開口訓練”

 

になります。

 

これをするだけでも、食道入り口付近の開きが悪い方に効果があるとされています。

 

 

具体的な方法は、

 

10秒間思いっきり口を開ける

10秒間休憩する

 

 

これを5回繰り返し×2セットを行うだけです。

 

この方法のデメリットは、意思疎通がないと協力が得られない点があります。

 

 

その他にも方法はいくつかありますが、一番行える可能性としては、やはり座る時間を増やすことではないかと考えます。

 

 

看護師のマンパワー、患者さんの協力の有無など、様々な部分はありますが、

 

 

“食べる力を維持するアプローチ”

 

という視点で考えると、このような方法があるので覚えておきましょう。

 

 

食べる支援について考えてみる

 

看護師として病院で働いていると、様々な患者さんの全身状態を看護していくことになります。

 

その中でも、食べる支援の必要性を考えさせられることがあります。

 

 

それは、低栄養です。

 

高齢患者さんは、加齢に伴って、基礎代謝や筋肉量の低下など、様々な機能が低下していきますよね。

 

それにプラスして、低栄養状態の場合、誤嚥性肺炎のリスクを高めることになります。

 

そして、誤嚥性肺炎になり、さらに摂食嚥下機能が低下する。

 

 

まさに、負のスパイラル状態です。

 

これをサポートするために、NST(栄養サポートチーム)というのが、全国各地で存在しています。

 

 

とはいえ、栄養サポートをする専門職も不足しているのが現状です。

 

大事なのは、今回のタイトルにあるように、食べる力の見極め、そして正しいアプローチをすることだと考えます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

いつも書いていることですが、正しく判断するためには、一つ一つの知識が必要となります。

 

知識と知識をうまく統合して、患者さんの状態に合わせる。

 

これが、応用となります。

 

基礎知識がない状態で、患者さんに合わせた看護を提供することはできません。

 

正しいアセスメントができるように、様々な知識をつけていきましょう。

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