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高齢者の転倒、皮膚障害、精神症状を、看護の視点で考える

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今回は「高齢者が抱える健康障害を看護の視点で考える」について記載していきますね。

 

あなたは、健康障害を抱えている高齢者の患者さんに対して、どう看護しますか?

 

 

「こんな状態だと、家に帰ることはできません。」

 

看護師をやっている多くの方は、このような会話を本人や家族から聞いたことがあるはずです。

 

 

高齢になるについて、筋力や抵抗力など様々な機能が低下していきます。

 

普段の日常生活では、なんとか生活できている方でも、病気にかかるという一つのきっかけで、大きく身体機能が低下してしまうことがあります。

 

 

病院で入院をするということは、

 

“現在の疾患を治療する”

 

 

という視点で、医師は治療をしていきます。

 

つまり、元々の身体機能の改善、既往歴については、現状維持が目標となります。

 

しかしながら、入院中の安静というものは、身体機能を低下させて、高齢者が退院できない状況に陥ることが多々あります。

 

これを回避するためには、看護師や医療従事者の正しい知識が必要となります。

 

 

では、

 

・高齢者の転倒予防とケアを、看護師はどうアプローチする?

 

・高齢者の皮膚障害を、どう予防していく?

 

・高齢者の精神症状に対して、どう看護ケアしていく?

 

解説していきましょう!

 

 

高齢者の転倒予防とケアを、看護師はどうアプローチする?

 

あなたは、高齢者の転倒を経験したことはあるでしょうか。

 

私が経験した転倒場所は、

 

・ベッドから車椅子に移動するとき

 

・トイレから一人で行動しようとしたとき

 

・ベッドから降りようとしたとき

 

・点滴スタンドを押しているとき

 

・コード類に引っかかったとき

 

 

というように、高齢者の転倒は、様々な場所で発生します。

 

「じゃあ、入院中の高齢者はあまり行動しなければいいのでは?」

 

 

と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。

 

しかし、活動量が減るということは、それだけADLが低下しさらに転倒リスクを高めてしまうことになります。

 

 

療養上の世話をする看護師の役割としては、

 

・入院中の転倒予防

 

・退院後の転倒リスク低下

 

 

という点が、重要になっていきます。

 

転倒の原因としては、大きく分けて

 

・内的要因

 

・外的要因

 

 

この2つに分けることができます。

 

内的要因というのは、

 

・加齢に伴う運動、感覚、認知機能の低下

 

・不安や焦りなどの精神症状

 

・疾患による運動、循環、感覚障害など

 

・薬剤の影響下

 

 

というように挙げることができます。

 

 

外的要因というのは、

 

・不慣れな場所、コード類、照明が暗いなどの環境

 

・歩行器、車椅子、杖などの移動補助具

 

・点滴、靴などの生活環境

 

というように挙げることができます。

 

 

例えば、患者さんに説明をするとき、スリッパや脱げやすい靴をやめて、靴を履くように説明しますよね。

 

これは、外的要因を排除するために行っている一つの方法です。

 

 

高齢者の転倒予防をするためには、患者さん一人一人の内的要因と外的要因を考え、予防していくことが大切になります。

 

そして在宅に退院するときには、特に注意すべき転倒予防を本人、または家族に説明していくことが、看護のポイントといえます。

 

 

高齢者の皮膚障害を、どう予防していく?

 

高齢者の皮膚は、加齢とともに弾力性がなくなります。

 

そして、皮膚のバリア機能が低下している状態になります。

 

 

高齢者の皮膚は、ドライスキン状態になり、皮膚が損傷しやすい状態なんですね。

 

 

摩擦係数が高くなる=皮膚損傷が起こりやすい

 

このように考えると、わかりやすいかと思います。

 

 

入院中の高齢患者さんで多いのが、皮膚障害です。

 

「気がついたら、皮膚が赤くなっていて、傷ついていた。」

 

 

こんな経験はないでしょうか。

 

これはスキンテア(皮膚裂傷)といって、摩擦やずれなどの外力を受けることで発生します。

 

 

スキンテアが発生する、脆弱な皮膚の特徴としては、

 

・乾燥

 

・浮腫

 

・紫斑

 

 

などが多ければ多いほど、リスクが高まります。

 

では、看護師として、皮膚障害の予防とケアをどう行っていけばよいでしょうか。

 

高齢者の皮膚は、弾力性が低下して乾燥をしやすいので、乾燥予防がまず第一です。

 

 

つまり、保湿ですね。

 

保湿をすることで、外部からの刺激を防ぐことができます。

 

とはいえ、保湿だけでは難しい部分もあります。

 

 

自力で動くことができない高齢患者さんは、除圧のために体位交換を行いますよね。

 

この際、外力を最小限にする必要があります。

 

 

外力を最小限にするコツは、

 

 

“広い面で支える”

 

という知識が必要です。

 

無理な移動や移乗は、自分自身の負担はもちろん、患者さんにも負荷がかかっていると覚えておきましょう。

 

 

高齢者の精神症状に対して、どう看護ケアしていく?

 

高齢者の精神症状で今回書くのは、認知症についてです。

 

認知症の患者さんが、何らかの疾患で入院をするということは、通常の身体症状の苦痛以外にも、

 

・慣れない環境

 

・理解ができない治療

 

・不安や恐怖

 

 

というように、様々な要素が複雑に絡み合っています。

 

大事なのは、疾患の理解と患者さんの理解になります。

 

 

認知症と一言でいっても、ほとんど日常生活が自立している方から、全ての介助が必要な方まで様々です。

 

では、どのように正しい情報を読み取るのか。

 

方法としては、ただアセスメントするのではなくて、

 

・身体機能のアセスメント

 

・心理、社会面のアセスメント

 

 

というように、分けてアセスメントをするとわかりやすいと感じます。

 

身体機能のアセスメントで見ていくポイントは、日常生活行動です。

 

具体的には、

 

・食事

 

・排泄

 

・睡眠

 

・行動する一つ一つの場面

 

 

という視点で、大きく逸脱をしていないのかを確認していきます。

 

 

心理、社会面のアセスメントのポイントとしては、環境や性格などに注目していきます。

 

具体的には、

 

・生活背景(日常生活の過ごし方、人との交流など)

 

・性格やストレスの対処行動

 

・家族の協力体制

 

 

このような視点で、情報収集をしてアセスメントにつなげていきます。

 

 

アセスメントの結果から、看護師として、できている部分は維持できるように関わり、できない部分は、そっと関わり援助していくことが、認知症の患者さんに対して重要と考えます。

 

 

認知症=全て援助する

 

 

というのは大きな間違いなので、正しいアセスメントをすることが求められます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今まで病気一つしたことがない患者さんから、様々な既往歴を持っている方まで、様々です。

 

高齢者が抱える健康障害は、一人一人違います。

 

大事なのは、

 

 

“高齢者の健康障害リスクを理解し、看護を提供する”

 

これが重要となります。

 

 

正しい看護の知識を得て、正しい看護を提供できるようにしていきましょう。

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