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検査、治療後の消化器患者さんに対して、病棟看護師の観察は?

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今回は「消化器疾患の検査、治療後の患者さんの観察ポイント」について記載していきますね。

 

患者さんは様々な疾患を抱えて、入院治療を行っています。

 

疾患によって、検査や治療方法は異なりますが、どんな検査や治療でも、メリットがあれば当然デメリットである合併症を引き起こす可能性があります。

 

 

病棟看護師の役割としては、患者さんの異常を早期に発見し、重症化させないことが重要なポイントですよね。

 

 

では、

 

・内視鏡検査や治療後の観察ポイントは?

 

・ERCP後の観察ポイントは?

 

・放射線治療後の観察ポイントは?

 

 

解説していきましょう!

 

内視鏡検査や治療後の観察ポイントは?

 

消化器内科の検査や治療の一つとして、内視鏡があります。

 

内視鏡検査や治療といっても、

 

・上部内視鏡検査(胃カメラ)

・下部内視鏡検査(大腸カメラ)

・内視鏡的止血術(消化管出血に対して行う)

・内視鏡的粘膜剥離切開術(早期胃がんに適応)

・ポリープ切除術(ポリペクトミー)

 

 

というように、検査方法や治療は、たくさんあります。

 

そのため、ポイントとしては

 

・患者さんの疾患を理解する

 

・どんな内視鏡検査や治療を行ったか

 

・内視鏡検査や治療後の合併症を理解する

 

 

というのが、主な視点となります。

 

一つ一つの内視鏡検査や治療後を書くと膨大な量になるので、共通の症状について書きますね。

 

内視鏡は主に口から入れて、空気を送気しながら進めていきます。

 

そのため、共通の症状としては、

 

・咽頭痛

・腹満感

・嘔気・嘔吐

 

これらが出やすい症状となります。

 

ただ、これらの症状は、時間の経過とともに落ち着くことが多い症状です。

 

看護師としての大事な観察ポイントは、急変サインである

 

・出血がないか

 

・穿孔した症状はないか

 

・鎮静をしている場合、覚醒状況はどうか

 

 

ここを的確にアセスメントする能力が求められます。

 

「出血や穿孔は、どう判断したらいいの?」

 

と思うかもしれません。

 

もう少し具体的にしましょう。

 

もし、内視鏡検査や治療後に消化管出血を起こしていた場合、

 

・急激な血圧低下

 

・脈拍数、呼吸数の低下

 

・吐血をする

 

・意識レベルの低下

 

 

というように、バイタルサインの著しい変化が見られ、ショックを起こす可能性があります。

 

ショックバイタルの時には、下肢挙上を行い、吐血がある場合には、顔を横に向けて誤嚥を予防するなど、応急対応をする必要があるのを覚えておきましょう。

 

 

次に、穿孔について書きます。

 

穿孔をしやすい内視鏡治療について、頭に入れておくと気づきやすいので覚えておきましょう。

 

主に穿孔の可能性がある内視鏡治療は、

 

・内視鏡的粘膜剥離切除術(ESD)

・ポリープ切除術(ポリペクトミー)

 

 

というように、剥離や切除、拡張を行った場合に、穿孔する可能性があります。

 

実際、臨床現場の看護師として働いていると、治療後に穿孔をした事例が何例かあります。

 

症状としては、

 

・腹部の強烈な痛み

・腹満感

・圧痛

 

 

というように、主に疼痛が出現してきます。

 

疼痛の強さは、穿孔部位や大きさによって変化はしますが、疑わしい場合には、すぐに医師に報告し対応スピードが求められます。

 

 

ERCP後の観察ポイントは?

 

内視鏡検査や治療で、一定の確率で合併症を起こしてしまうのが、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)となります。

 

ERCPは、普段行われている内視鏡検査や治療とは違い、腹臥位でいる時間が長く、苦痛を伴います。

 

鎮静をされた状態で行われるので、呼吸変化や誤嚥の配慮も必要となってきます。

 

では、帰室後ですが、合併症の危険性が一番高いのは、膵炎となります。

 

膵炎を発見するために、ERCP2時間後に必ず採血をして、アミラーゼ(AMY)の値をチェックします。

 

それにプラスして看護師は、腹痛や背部痛、嘔気などの症状を観察することが重要です。

 

たとえ、アミラーゼの値が正常範囲内でも、臨床症状が見られる場合には、絶飲食で経過を見る場合も多いので、看護師の観察がポイントになることもあります。

 

膵炎というのは、例えると身体の中に火事が起きているような状態です。

 

火事が起きている状態で、油を注ぐ(水分や食事)と水分や食事を摂ると燃え広がってしまうイメージです。

 

このようなイメージだと覚えやすいですし、患者さんに説明するときにも使えるので、覚えておきましょう。

 

膵炎が重症化すると、先に書いたようなショックを起こし、意識障害など全身状態が急激に悪くなることがあるので、症状の観察は必要になっていきます。

 

 

放射線治療後の観察ポイントは?

 

入院をしている消化器患者さんの中には、ガンを抱えている患者さんも多くいます。

 

ガンに対して放射線治療をしている方もいるので、覚えておくと良いです。

 

消化器に関してだと、食道がんの治療で放射線治療が該当するかと思います。

 

放射線治療後、体調の変化があまりないので、リスクがないように思いがちですが、そうではありません。

 

ガンという腫瘍は、血管自体が脆弱です。

 

ということは、そのガンに対して放射線を当てて治療をしているので、そこから出血する可能性があるということになります。

 

それ以外の看護師の観察ポイントとしては、

 

・全身倦怠感や食欲不振

・口腔や食道の炎症

 

 

これらが出現していないかを観察していきます。

 

全身倦怠感や食欲不振というのは、数日以内に出やすい症状です。

 

一時的な症状であるため、患者さんに説明をしつつ、食事を相談しながら進めていくことが大切になります。

 

口腔に炎症を起こしている場合には、

 

・アズノールうがい液とキシロカインを混ぜたものの検討

・柔らかいハブラシの検討

・刺激が少ない食事へ変更

 

 

というように、状況に合わせて介入することが必要です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

入院をしている患者さんの多くは、検査や治療を行います。

 

何か行うということは、メリットもあればデメリットもあります。

 

病棟看護師として大事なことは、

 

 

“今、患者さんがどういう検査や治療を行って、どんなリスクがあるのか”

 

ここを正しく理解することです。

 

なんでもそうですが、正しい知識がなければ、正しい看護や観察をすることができません。

 

一つ一つの知識を確実に覚えていきましょう。

 

 

 

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