看護職・介護職の人必見!キネステティクスとは?
今回は「看護師・介護職におけるキネステティクス」について記載していきますね。
看護師や介護職にとって、日常生活援助は、肉体的な負担が多いのが現状です。ただ、力任せに行ってしまうと、患者さんまたは利用者さんに大きな負担を与えてしまい、あなた自身も体を壊していってしまいます。
「最近腰が痛くて・・・。」
「丁寧に体を横に向けるといっても、無理だ。」
こんな声を周りから聞いたことはありませんか?
看護師や介護職という職業には、基本的に理論とそれを実践する行動力が必要です。
キネステティクスという学問はご存知ですか?これは、感覚と動きの能力を伸ばします。さらに、患者さんや利用者さんに余計な力を使わせないテクニックになります。
「うわーーー。こわいーー。」
こんな風に、患者さんや利用者さんが話し、全身ものすごい力を入っている様子を見たことはありますか?そうです。緊張してしまい、無駄な力が入っているんですね。
このような状態を回避し、お互いの良い部分だけを引き出してしまおうという考えです。残存している能力を友好的に使用し、介助者側も無駄な力を入れないようにする。双方にメリットがあると思いませんか?
では、キネステティクスとは何なのでしょう?援助をするという意味とは?マスとツナギってなに?解説していきましょう!
キネステティクスという学問は何なの?
キネステティクスは、動きの様々な部分である「人の機能」に対して、解説しています。動きの感覚の基本的動きを明らかにしているんですね。
私は、このキネステティクスの基礎コースを受講しました。今まで力任せに行っていた体位交換を、患者さんの残存能力を引き出しながら、自分自身の負担を軽減できるように、考えながら行えるようになりました。拘縮や麻痺の方などのケースについては、アドバンスコースでやるようなので、今回は解説しません。
まずは、キネステティクスという学問に触れることが、大切だと思うんです。
援助をするという意味はなんだろう?
あなたは、援助という言葉を聞いた時に何を思いましたか?
患者さん、もしくは利用者さんの代わりにすべてを引き受けるというイメージはありませんでしたか?
これは大きな間違いです。大事なポイントは、患者さんや利用者さんの代わりにやるのか、一緒にやるのかということです。
患者さんや利用者さんが、残存能力を有効的に利用したほうが、双方にとってメリットがあるのです。介助側としては、より強い力を使用しないで済む。相手側としては、残っている力を使うことで、自分の能力を維持・向上することができるチャンスがある。
これってすごく大事ですよね?こっちで全て手伝うほうが、簡単だと思います。ただ、身体的負担もありますし、何より相手の気持ちをあまり考えていないのかもしれません。
骨と筋肉の役割とは?
骨は、体重を支えて、それをマットレスなどの体を保つ動きのレベル。筋肉は、柔らかく、伸びたり縮んだりします。この動きによって、骨を動かすんですね。
この関係性を間違えると、介助者の負担が増してしまうんです。その結果、首や肩の凝りがひどくなったり、痛みが出たりするのです。
では、ここで大事なことを伝えますね。
「重さは支えない。連れて行くんです!」
これを意識するだけで、介助をするときの負担感を減らすことができるでしょう。
では、どうしたら重さを連れて行けるのでしょう?
マスとツナギの関係性
マスとは、頭・胸郭・骨盤・両上腕・両下肢のことをいいます。
動きは、マスの位置関係が変化することをいいます。
例えば、手を伸ばしたとしましょう。どのマスが、どこに接触するかで、体位が決まりますよね。座位かもしれないですし、立位かもしれない。マスが集まって、体重になります。マスの上下には、ツナギがあると思います。ツナギがあるので、マスは動かすことができるんです。
ツナギがあるので、人の体は動かすことができるんですね。
例えば、骨盤で実践してみましょう。骨盤を胸郭と頭のほうへ動かしてみてください。ウエストとソケイ部が動くはずです。この動きがあるので、骨盤は自由に動くことができます。
この関係性を理解すると、マスに触れることは支えになること。ツナギに触れることは、動きを邪魔するということが、なんとなくわかってきます。
つまり、「マスを支えて、ツナギは自由にすること!」なんですね。
今回お伝えしたキネステティクスは、ほんの極一部の内容になります。言葉で伝えるのは、なかなか難しいキネステティクスですが、上記に書いたようなポイントを理解しているだけで、身体的負担が減ることは間違いないと思います。
身体的に辛い日々が続いてしまうと、患者さんや利用者さんに優しく明るく接することができなくなります。本当は、人の手助けができるこの仕事が好きなのに。
そんなの辛いですよね?患者さんや利用者さんを考えるのはもちろん大事ですが、まずは自分自身の身体的疲労を少しでも改善することが大事です。その結果、質の高い看護や介護を提供することになるのですから。
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