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ベッド上でギャッチアップ。食事介助のポイントは?

今回は「ベッド上でギャッチアップをして、食事介助をするときのポイント」について記載していきますね。

あなたは、ベッド上でギャッチアップをして、食事介助をしたことがありますか?

寝たきりの患者さんや利用者さん、安静が必要な患者さんなど、様々な対象がいます。そのため、看護師や介護職などを経験した人は、100%行ったことがあると言ってよいでしょう。それほど、日常生活援助をする上で、頻度が高い内容になります。

頻度が高く、基礎的な部分であるからこそ、しっかりとした知識が必要になります。なんとなくでは、患者さんや利用者さんを危険な目に合わせてしまうかもしれません。

では、食事のポジショニングはどのようにしたらよいでしょう?ベッド上での食事介助をするときに、気を付けるポイントとは?麻痺がある方の場合は、どうしたらいい?解説していきましょう!



食事のポジショニングは、どうしたらいいの?

寝たきりの方、ベッド上安静の必要がある患者さんなどは、ベッド上でギャッチアップをして食事をする必要があります。

そのとき、どのようなポジションで食事をするのか、どのように食事介助を受けるのかによって、誤嚥のリスクを高めることになりかねません。

では、どのように行うとよいのか?

・人数が確保できるのであれば、1人で行わず2人で行う。

・対象者のお尻の下をベッドの分岐部に合わせる。

・足底にスポンジをあてて、安定性を高める。

・ベッドの調整を行う(頭から上げると、体が下がってきてしまうので、下肢を30°に挙上、その後に上体を45°に挙上、目的の位置までいったら、最後は下肢を15°ぐらいにしてみましょう)

ちなみに、最新のベッドでは、ボタンを押すとベッドを調整する工程を自動でやってくれます。

・背抜きをします。背抜きとは、背中に手を入れて上から下に滑らせる方法です。これは、褥瘡予防の方法になります。

・上肢に麻痺がある人は、肘の高さ程度にクッションを置いて、安定させる。

・頭位の調整を行います。顎から胸骨まで、4横指程度が良いとされています。

・オーバーテーブルを、肘の高さに調節します。

これらを行うことで、初めてポジショニングが安定していくんですね。これらを省略していくと、ベッド上で傾いてきたり、丸まったような体勢になったり、おかしな状態になってしまいます。ついつい、忙しいと基本を省略したくなりますが、基本は忠実に行うようにしていきましょう。

ベッド上で食事介助をするとき、気を付けるポイントは?

食事介助を行うときには、いくつか注意するポイントがあります。ただ、口の中に食事を入れるだけでは、危険な場合があるのです。

・痰が多い方の場合には、吸引を行ってから食事介助をします。

・対象者の正面に配膳し、食事をするという認識をしてもらいます。認知力が低下している方の場合には、有効的です。

・対象者と同じ目の高さで座って、食事介助をする。

これが、意外にできていないことが多いのではないでしょうか?立ったまま食事介助をしてしまうと、何が良くないのか?それは、介助者の手の位置にあります。

手の位置が高くなれば、対象者の目線も当然高くなります。つまり、頚部が上を向いてしまうんです。頚部が伸びてしまうと、咽頭挙上の妨げになります。つまり、誤嚥のリスクを高めてしまうんですね。

・必ず嚥下反射(ごっくん)を行ってから、次の食事を口の中に入れましょう。ついつい忙しいと、次々に口の中に入れて、口腔の中がいっぱいになった経験はありませんか?

・対象者に合った、1回量にしましょう。多すぎると、口の中に食物が残ってしまい、誤嚥のリスクを高めてしまいます。

このように、ベッド上での食事介助は、ただ口に入れるだけではありません。対象者の状態を見極めて、介助していくことが、誤嚥のリスクを限りなく下げていくのです。

他サイトになりますが、正しい食事介助についての記事があるので、こちらも参考になりますよ!

麻痺がある方の場合は、どう食事介助をしたらいい?

脳梗塞や脳出血の後遺症で、麻痺や半側空間無視(半分見えない)などがある方もいます。その対応としては、

・右麻痺がある場合には、右上肢をオーバーテーブルの上に乗せると、安定しやすいです。介助者は、対象者に向かって右側(対象者としては、左側)で介助をしましょう。

・左麻痺がある場合には、上記と逆になります。

麻痺の逆側から介助をすると覚えておきましょう。

・半側空間無視の場合は、食器を中央から見える所に配置します。

いかがでしたか?食事介助と聞くと、口に食物を入れるだけの単純作業と思う方もいるかもしれません。しかし、知識をもって介助を行わないと、対象者を危険な目に合わせてしまう可能性があります。

日常生活援助を行い、元気でいてほしい対象者が、介助者によって、誤嚥させてしまっては大変ですよね。

何かの援助をするということは、必ず知識と技術、経験が必要です。知識は、自分の努力でいくらでもつけることができます。知識をもって援助をしていくと、あなた自身のスキルアップにつながります。




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