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頻尿の患者さんに使用する薬、理解していますか?

今回は「頻尿の患者さんに使用する薬」について記載していきますね。

看護師にとって、薬剤の知識は必ず必要です。それは、患者さんの容態が急変した時に、薬が影響しているかもしれないから。

薬は万能ではありません。メリットばかりに目がいきがちですが、看護師として大事なのは、重篤な副作用が出ていないのかを観察すること。これが大事なのです。

今回の頻尿は、脳血管障害やパーキンソン病、高齢者に多くなりがちです。この頻尿に対して、排尿障害治療薬が使用されます。

では、下部尿路機能とは、何なのか?蓄尿障害と排尿障害の原因と症状は?蓄尿障害と排尿障害に使用する薬剤とは?副作用は?解説していきましょう!




下部尿路機能とは、何なのか?

下部尿路機能は、膀胱、尿道、そして前立腺が該当します。下部尿路機能は、蓄尿機能と排尿機能を合わせた総称です。

排尿中枢は、蓄尿と排尿の切り替えスイッチを担っており、大脳によりコントロールされています。

蓄尿と排尿は、膀胱や尿道の筋肉が、収縮・弛緩することで機能しています。

蓄尿障害と排尿障害の原因と症状は、どんなのがあるの?

健康な高齢者の1回排尿量は、約200ml前後です。トイレの回数も、5~8回/日程度ですね。これが極端に回数が増え、1回の排尿量が50mlぐらいしかない状態だと、異常ということになります。では、蓄尿障害と排尿障害をそれぞれ見てみましょう。

蓄尿障害

原因は、脳血管障害やパーキンソン病、加齢や膀胱炎などがあります。

症状は、頻尿や尿失禁、尿意切迫感があります。

私の病棟でも、入院している高齢者がたくさんいますが、1日15回以上、排泄欲求がある患者さんがいます。車椅子トイレや尿器で対応していますが、やはり1回量は20ml~50ml程度です。

その患者さんは、既往歴で脳血管障害があり、片麻痺がある高齢な男性の方です。上記に書いた頻尿や尿失禁、そして尿意切迫感の全てが当てはまります。1回量が、極少量ですが、「早くトイレ連れてってくれーーー!間に合わない。」という訴えが多いです。

知識がないと、「少ししか出ないのに。何でこんなに呼んでくるの?」というような、負の感情が出てきやすいですが、知識があると「排尿中枢が、うまく働いていないのだろう。尿意切迫感もあるので、急いで対応しよう。」というように、考えるはずです。

排尿障害

原因は、糖尿病による末梢神経障害、直腸がんなどの手術後、前立腺肥大症などがあります。

症状は、排尿困難や尿の勢いが低下するなどがあります。

よく見かけるのは、前立腺肥大症がありますよね。「時間がかかるから、しばらくしてから来てください。」

こんな風に、尿器や車椅子トイレに介助した時に、言われたことはありませんか?これが、排尿障害の特徴ですね。

蓄尿障害に使用する薬剤と副作用は?

抗コリン薬・β3受容体刺激薬・平滑筋弛緩薬の3つが使用されます。一つ一つ見ていきましょう。

抗コリン薬

膀胱収縮を(不随意運動)を抑えることで、蓄尿障害を改善します。膀胱には、ムスカリン受容体というのがたくさんあるので、これを抑えようとする薬です。

薬剤名は、複数あるため、ここに全て書くことはしません。膨大な量になるので、基本的には書いても覚えることはできません。私も覚えていません。

何が重要かというと、副作用の出現を見つけることが、看護師にとって大事なのです。全ての薬剤に共通する副作用は、尿閉です。

内服を開始し、尿が出なくなってしまったら大変です。その場合は、薬剤の副作用を考えて、医師に薬剤調整をしてもらう必要があります。

薬剤の種類によって、副作用は異なりますが、尿閉以外には急性緑内障、肝機能障害、腎機能障害などが挙げられます。

大事なのは、担当する患者さんが、抗コリン薬を内服しているのであれば、どの薬剤を内服し、副作用は何が出現するのかを把握することが大切です。

β3受容体刺激薬(ベタニス)

過活動膀胱治療薬になります。アドレナリン受容体に作用し、膀胱容量を増大させる力があります。

副作用は、生殖機能に影響のある可能性があるといわれています。そのため、若い患者さんには適応しないということがあります。また、QT延長を起こす可能性があるので、心血管系を患っている患者さんの場合には、胸部症状を見ていく必要があります。

平滑筋弛緩薬(ブラダロン)

慢性膀胱炎や神経性の頻尿などに使用されます。膀胱容量を増大させ、排尿回数を減らしていきます。

副作用としては、アナフィラキシー様症状、肝機能障害、黄疸などが見られる場合があります。

高齢に伴い、排泄の問題も多くなるでしょう。1日15回、20回もトイレに行くのは、辛いですよね。もし、それで自力歩行ができなかったとしたら。

患者さんや介助者、両方が疲弊してしまいますよね。これを予防するために、排尿障害治療薬を内服します。看護師としては、副作用の出現がないかしっかり観察していき、安心した日常生活を送れるようにしなければいけません。

正しい知識がなければ、副作用出現を見つけることが困難になります。患者さんによっては、かなりの薬を内服していることがありますが、必ず理解した上で関わるようにしていきましょう!
 





 

 

 

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