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車椅子からトイレ移乗、排泄で介助のポイントは?

今回は「車椅子からトイレ移乗、排泄」について記載していきますね。

車椅子乗車中の患者さん、利用者さんをトイレに連れて行くという、日常生活援助は多いですよね。

あなたは、どのように介助をしていますか?

看護師として介護職として、どのような配慮をしていますか?

ほぼベッド上で過ごしている方にとっては、床上排泄を余儀なくされている現状があります。

でも、「ここじゃトイレができない!」と言う方に出会ったことはありませんか?

私は、数え切れないほど出会っています。病状的に、動かすことが叶わなければ、せめて尿器を使うなど配慮はしています。しかし、動かしてよい状態なら、なるべくトイレでさせてあげたいですよね。

では、トイレ移乗動作をするとき、気をつけるポイントはどこでしょう?1人介助の適応と対応とは?2人介助の適応と対応とは?解説していきますね!



トイレ移乗動作をするとき、気をつけるポイントは?

トイレ動作を大まかに見ていくと、車椅子から便器までの移動と移乗、ズボンの上げ下げ、排泄後の各動作に分けることができます。

さらに細かく見ると、

起立→立位保持→座位保持→移乗→振り向き→回転

このような動作が考えられます。

では、具体的にポイントを見ていきましょう。

車椅子から便座に座る時のポイント

・便座の位置を認知できているか

・車椅子の角度は問題ないか

・ブレーキをかけ忘れていないか

・手すりにつかまることができる距離なのか

これらをチェックして、危険がないように配慮していきます。

脱衣・着衣時のポイント

・膝折れはないか

・無理な体勢をしていないか

・麻痺がある場合には、しっかり足底が接地しているのか

これらをチェックしていきましょう。

便座から車椅子に移乗する時のポイント

・車椅子の位置は認識しているか

・起立時に、足底の接地位置は適切か

ここを見ていきましょう。

トイレ移乗介助で、1人介助の適応と対応とは?

膝折れがなくて、立位保持ができる状態、つまり軽介助で対応できる場合は、1人介助で行います。

麻痺がある方の場合には、介助者は必ず麻痺側に立ち、立ち上がりと方向転換、便器へ腰を降ろすまで誘導をします。

麻痺がある場合でも、片手でトイレットペーパーをちぎれる方は、自力で行ってもらいます。あくまで、介助が必要な部分のみ介入します。

では、実際どのような場面で転倒していることが多いのでしょう?

介助をしている場面でも、危険なことはありますが、一番危険な状態は、誰もいないときに一人で行動してしまう方の場合です。

排泄は、どうしても羞恥心を刺激しやすい場面ですよね。できれば配慮をしてあげたいです。ナースコールを確実に押せる方の場合は、一度離れても問題ありません。しかし、一人で車椅子に戻ろうとする方も、実際にいます。

私の病棟では、そのような方に配慮できるように、トイレのドアとカーテンの両方が用意されています。トイレのドアを完全に閉めてしまうと、状況が把握できなくなり、転倒してしまう危険がありますよね。

私は、カーテンを閉めて、トイレのドアの隙間から動き出しがないか確認をします。少しの配慮で、相手も気を使わずに、排泄行動をすることができますよね。

トイレ移乗介助で、2人介助の適応と対応とは?

膝折れがあり、立位保持をすることができない場合には、2人介助を行います。基準としては、手すりにつかまっても、立位保持ができない段階は、2人介助で実施したほうが安全でしょう。

それぞれの役割ですが、麻痺がある方の対応について書きますね。

介助者の1人は、麻痺側から起立動作と立位保持を介助します。膝折れには注意していきましょう。

もう1人の介助者は、非麻痺側に立ち、便座方向への方向転換とズボンの上げ下げを介助しましょう。便座に座った後も、座位保持が困難な場合には、付き添う形となります。

実際には、スタッフのマンパワー不足で1人で行っていることも多いと思います。上記のような状態でも、体重が軽い方であれば、比較的容易にできることもあります。

危険だと少しでも感じた場合には、迷わず2人介助で行うようにすると考えておいたほうが、間違いないでしょう。

いかがでしたか?経験を積んでいくと、患者さんや利用者さんの雰囲気を見ただけで、「きっと○○に気をつけて、コールは呼べないから、見守りをして。」というように、すぐわかるでしょう。

しかし、経験や知識が浅いと、何が危険なのか察知することが難しいです。なので、正しい知識と技術が必要なのです。基礎知識があって、初めて応用ができるのです。基本的なことではありますが、正しい知識と技術、大事にしていきましょう! 




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