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インスリンの正しい知識、ありますか?

今回は「インスリンの知識」について記載していきますね。

年々多くなってきている糖尿病の患者さん。それに伴い、インスリン製剤も種類が増えてきていますよね。 

他に大きな病気をしないで、外来通院で内服+インスリン療法を行っている患者さんの場合は、比較的コントロールをされていることが多いです。

しかし、入院すると色々困ったことが増えてしまうのが、インスリンを使用している方になります。禁食になったらどうしたらいいの?点滴をしている時に、インスリンは?低血糖や高血糖になったり様々なことがあり、コントロール不良になることもあります。

では、そもそもインスリン分泌ってどうなっているのか?インスリン療法の種類とは?インスリン製剤の5つのパターンとは?インスリンの保存方法は?解説していきましょう!




インスリン分泌は、どんな構成になっているの?

インスリン分泌には、大きく2つのパターンに分けることができます。

・基礎分泌

血糖値を一定に保つように、24時間一定量を分泌します。これが機能しないと、常に高血糖な状態になってしまうわけですね。

・追加分泌

食事による血糖値上昇に合わせて、分泌されます。糖尿病の患者さんは、この分泌が機能しないことが多いので、高血糖な状態になってしまうんです。

つまり、正常なインスリンは、基礎分泌+追加分泌で成り立っています。

インスリン製剤は、この正常なインスリン分泌パターンを補い、なるべく正常と似たような状態にするのを目指します。

糖尿病患者さんの程度によりますが、理想的な投与方法は、

・1日1~2回、持続型インスリン製剤の投与

・毎食前に、速攻型または超速攻型インスリン製剤の投与

これが正常なインスリン分泌パターンに合わせた、投与パターンになります。

しかしながら、高齢者に頻回な自己注射が、難しいことってよくあると思います。その時には、混合型インスリン製剤といって、基礎分泌と追加分泌を1剤で投与できるものが選択されます。

インスリン療法の種類とは?

インスリンの投与方法については、患者さんの状況により異なります。

・強化インスリン療法

毎食前にインスリンを注射する頻回注射法が主になります。超速攻型または速攻型インスリンを毎食前なので、3回投与します。そして、中間型または持効型インスリンを寝る前に投与するのが、一般的です。

・BOT療法

食後に上がった血糖値を下げるために、経口血糖降下薬(追加分泌を促すため)を内服します。そして、空腹時血糖を下げるために、持効型インスリン(基礎分泌を補う)を追加します。
1回にインスリン注射で、血糖コントロールを改善しようとします。

・スライディングスケール療法

血糖値の数値に応じて、投与するインスリンの量を変化させる投与方法になります。血糖値が定まっておらず、固定うちができない方に適応となります。指示は、患者さんに合わせて作られるので、その指示の値に沿って、インスリンを投与していきます。

インスリン製剤の5つのパターンとは?

インスリン製剤は、超速攻型、速攻型、中間型、混合型、持効型溶解の5つの種類に分けることができます。具体的に見ていきましょう。

・超速攻型

作用出現が極めて速く、持続時間が短いのが特徴です。追加分泌を補充する意味で使用されます。特にステロイド使用時には、インスリン感受性が低下していまうので、食後の血糖値が大幅に上昇してしまいます。なので、これをコントロールするために、超速攻型インスリンは使用されます。

・速攻型

超速攻型と比較すると、遅く作用出現があるため、食事の30分前に投与するのが望ましいです。ゆっくり食事をとる方、食後血糖値のマックスが遅い方、食事が不規則な方に使用されます。

・中間型

基礎分泌を補うために使用します。頻回のインスリン注射が難しい方、血糖コントロールが比較的良好な方に使用されます。ただし、インスリンのピーク時間があるので、夜間低血糖を起こし、朝には血糖値があがるような不安定差もあるので、使用時には観察が必要です。

・混合型

基礎分泌と追加分泌の両方を補います。超速攻型か速攻型にプラスして中間型を混合したものになります。作用出現時間は、超速攻型または速攻型と同じタイミングですが、その後も中間型も混じっているので、持続するのが特徴です。

・持効型溶解インスリン

基礎分泌を補うために使用します。作用出現時間は、1~2時間と遅いですが、24時間安定した作用が持続するのが特徴です。作用時間にピークがないので、夜間の低血糖や朝の高血糖を避ける場合には有効となります。

インスリンの保存方法は、開封と未開封で違うの?

未開封のインスリン製剤は、冷所保存となります。凍結を避けなくてはいけないので、冷凍庫には間違っても保管しないようにしてください。

一度でも凍ってしまうと、解凍しても変化してしまっているので、再使用はできなくなります。

開封し、現在使用中のインスリン製剤は、室温保存となります。冷蔵庫に出し入れをすると、結露を起こして不具合を起こす可能性があるからです。

一般的には、使用を開始してから4週間以内に使用することが望ましいとされているようです。

いかがでしたか?最近入院してくる患者さんは、年々インスリン注射をしている方が、増えてきている印象があります。別な病気で入院してくることがほとんどなので、インスリンについて、いつも医師と相談しながら行っています。

インスリンの正しい知識をもっていないと、患者さんがどのような状態だから、今使用する、使用しない、どこを観察していくか、理解するのは難しいでしょう。

インスリンは、どの科でも共通して覚えたほうが良い知識です。正しい知識、つけていきましょう!





 

 

 

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