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尿道カテーテルを不必要に留置していませんか?

今回は「尿道留置カテーテルの抜去基準」について記載していきますね。

急性期の患者さんは、身体管理をしていく上で、尿道留置カテーテルが挿入されることが、比較的多いです。

尿道留置カテーテルは、膀胱に尿がたまる前に、体外へ排出する役割があります。
留置する目的は、患者さんによって様々です。

入院患者さんの1割~2割程度は、尿道留置カテーテルが挿入されている印象があります。

尿道留置カテーテルのデメリットは、尿路感染症があります。なので、不必要な尿道カテーテルは早期に抜去することが推奨されています。

では、尿道留置カテーテルの抜去基準はなんだろう?抜去後のケアってどうしたらいいんだろう?解説していきますね!



尿道留置カテーテルの抜去基準、抜去後のケアってどうしたらいいの?

尿道留置カテーテルの抜去基準は、病状と症状によって、いくつかあります。留置した目的と抜去の基準、抜去後のケアについて、具体的にしていきましょう。

尿閉

尿をうまく出すことができず、残尿が多くなります。膀胱にたまった尿をほとんど出せなくなるので、放っておくと腎不全になってしまいます。そのため、尿のドレナージが必要になるんですね。

抜去の基準は、 腎機能が改善した時点で抜去を検討します。腎機能の回復期は、別名、利尿期と言われているので、1日3000ml以上の排尿があることも、珍しくないですね。その後、正常範囲内の1日1000ml~1500ml程度で安定します。この時点で、抜去をする目安となります。

抜去後には、自排尿(自然に排尿があるか)を確認し、腎機能が悪化しないのか、排尿回数や量の状態を観察していく必要があります。 

尿路手術後

膀胱や尿道、前立腺などの手術後には、必ず尿道留置カテーテルを留置します。目的は、術後に血尿が発生したとき、膀胱の中で血の塊(コアグラ)ができ、尿が出せなくなる状態になるからです。

抜去の基準は、血尿がない、または血尿グレードⅡ以下の、見た目で赤色がなくなったレベルになります。

抜去後は、排尿状態の確認と血尿が見られないか、バイタルサイン(出血による変化を見るため)の変化がないのかを観察していきます。

尿量管理

循環器疾患の心不全や心筋梗塞、重症化する可能性が高い敗血症、外傷などの時に、尿道留置カテーテルを留置します。目的は、尿量によって治療をするためです。

抜去の基準は、病状が安定したらということになります。全てにおいて、急性期を脱した時点で、抜去を検討していきます。

抜去後のケアは、自排尿があるのかを見ていきます。

褥瘡や手術創を尿で汚染する可能性がある場合

この場合も、尿道留置カテーテルを留置します。ADLが自立している場合は不要ですが、床上排泄の患者さんの場合、尿の汚染により、そこから感染してしまう可能性が高いからです。

抜去の基準は、褥瘡や手術瘡が治癒した場合、またはADLがアップした時点で、抜去を検討していきます。

抜去後は、自排尿があるのかを見ていきます。

このように、尿道カテーテル留置は、様々なシーンで使用され、改善されれば抜去を検討していきます。
急性期病棟や慢性期病棟の経験で感じたことは、尿道カテーテル留置の抜去をしっかり検討してもらいたいと思います。

尿道留置カテーテルの留置目的は、様々ですが、意味があります。間違っても、看護の負担という理由だけで、挿入することはしてはいけません。

自分達の楽を追及し、患者さんを感染という危険にさらすことになります。

で、私が言いたいことは、抜去基準を満たしていても、尿道留置カテーテルが入ったままになっていることがあります。

正直、「何でこの患者さんに、尿道留置カテーテルが挿入されているんだろう。」と疑問に思う方もいます。

幸い、私の慢性期病棟では、尿道留置カテーテルの意識が強いので、急性期病棟から転棟し、意味がないと判断した場合には、当日抜去することもあります。

もちろん個人で判断することはなく、医師と看護師間で相談し、問題なければ抜去としています。

患者さんにとって、異物を一つでも除去することは、感染面からはもちろん、生活の質も変化することが多いです。

患者さんを日々、適切にアセスメントをし、不要な尿道カテーテルは早期に抜去できるようにしていきましょう。




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