看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

気管吸引時、陰圧をかけたまま?止めてから?

今回は「気管吸引時、陰圧をかけたままなのか、止めてからなのか」について記載していきますね。

以前、「適切な気管吸引とカフ圧」について書きました。詳しくはこちらから参照してください。 

あなたは、気管吸引カテーテルを挿入する時、陰圧をかけたまま挿入しますか?それとも、止めてからカテーテルを挿入しますか?

陰圧をかけたままというのは、設定した吸引圧を持続させて、止めることなく吸引する方法になります。

止めてから行うというのは、自分の手でカテーテルを折って、吸引圧を一時的に止める方法です。目的の場所まで挿入したら、開放する手技です。

では、陰圧をかけたまま気管吸引カテーテルを挿入したほうがよいのか?一時的に止めて、気管吸引カテーテルを挿入し、目的の場所まで挿入したら吸引したほうがよいのか?解説していきましょう!



陰圧をかけたまま、気管吸引カテーテルを挿入した場合のメリットは?

吸引圧をかけて、気管吸引カテーテルの根元を折ってから挿入する方法は、設定以上の吸引圧になる危険性があります。

以前の記事で書きましたが、設定圧が高いと、気道粘膜の損傷や無気肺、低酸素血症の助長などの危険性が増します。

なので、 持続してすみやかに気道分泌物を取り除いたほうが良いとされています。

また、吸引圧をかけたまま挿入すると、気道の空気も、たくさん吸ってしまうと考えられていました。しかし、文献を参考にしてみると、10~15秒程度の吸引であれば、空気の吸引は、それほど多くないという結果があるとのことです。

ただし、吸引カテーテルの太さが大きくなればなるほど、吸引する空気の量も多くなるので、太さには十分注意をするようにしましょう。基本的には、12Fr、ミニトラックなど細い場合には、10Fr以下を使用していきましょう。

止めてから気管吸引カテーテルを挿入した場合のメリットは?

止めてから吸引圧をかけずに吸引カテーテルを挿入することで、気道内の空気を吸わずに気道粘膜を傷つけることがなくなります。

しかしながら、必要な部位に吸引カテーテルを到達しなければいけないので、痰がどこにあるのかをアセスメントする必要があります。

結局、臨床現場では、どちらの手技が向いているの?

どちらのやり方も、メリット・デメリットがあります。では、どちらがよりリスクが低いのかを考えてみました。

陰圧をかけたままの方が、リスクが低いと思われます。上記に書いたように、15秒以内でカテーテルの太さを間違わなければ、気道の空気は、大きく吸引されません。

止めたままだと、到達部位に一気に痰を引くことで、気管粘膜を傷つける可能性があります。

このことから、陰圧をかけたままの方が、リスクが低いのではないかと思いました。

ちなみに、今までは開放式吸引カテーテルについて話しましたが、閉鎖式吸引ではどうなるでしょう?

その場合は、陰圧を止めてから行うので、注意しましょう。無理に吸引圧をかけながら行うと、スムーズに行えない、つまり患者さんに苦痛の時間を長く与えてしまうことになるからです。

なので、閉鎖式吸引の場合には、吸引圧をかけずに挿入することが大事になります。

いかがでしたか?どちらの手技も、メリット・デメリットを記載しましたが、ルーチン業務にならないように、注意をしながら行うことが大切です。

そして、ケアをする際には、必ず患者さんの気持ちを考えて行ってみましょう。これを行うことで、無理な吸引はしなくなりますし、苦痛を最小限に抑えようと行動するはずです。 




関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。