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輸液を理解することは、患者さんの状態を把握できる

今回は「輸液を理解することは、患者さんの状態把握に役立つ」事について記載していきますね。

入院をしている患者さんには、食欲がない、禁食の指示、生命を守るためなど、様々な理由で点滴をしていますよね。

薬剤の効果や副作用は、看護師として調べるけど、生理食塩水や5%ブドウ糖液など、基本的な輸液の違いについては、どうでしょう?

私は、正直あまり違いを考えたことが、ありませんでした。「脱水だから水分を入れているんだな。」という大枠はわかるのですが、ソリタT-1とT-3などの違いについては、あまり考えてはいない方が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、輸液について具体的にしていこうと思います。

では、体内の水移動をする役割をする電解質は?輸液は全て生理食塩水と5%ブドウ糖液の混合でできている?ソリタT-1~T-3の違いってなに?なぜソリタT-3は、維持液と呼ばれるのか?輸液投与の基本的考えは、どこに?何が?どのぐらい?解説していきますね!




体内の水移動をする役割をする電解質ってなに?

体液は、細胞内液と細胞外液に分けることができます。さらに細胞外液は、血管内と細胞間質に分けられます。

細胞内液の大きさの比率は、8:3:1の割合になります。具体的には、

細胞内液が8
細胞外液(細胞間質)が3
細胞外液(血管内)が1

というような内容になります。この3つが、水の引っ張り合いをしている!と考えたら分かりやすいと思います。

体内の水移動をする上で、重要なのが、水を引っ張る3つの人員の存在です。

ナトリウム

細胞外液に含まれています。細胞内液と外液の水移動を、ほぼ全て担当しています。

血漿タンパク

細胞外液(血管内)に含まれています。細胞間質から血管内に水を引っ張る役割があります。この引っ張る力を、膠質浸透圧といいます。

グリコカリックス

細胞外液(血管内)に含まれています。血管内壁にあるバリアのような存在です。血漿タンパクを血管外に出さないような、見張りをしている役割です。輸液をしすぎてしまうと、血管内が腫れてしまい、このバリアが壊れてしまいます。

輸液は全て生理食塩水と5%ブドウ糖液の混合でできている?

基本となる輸液としては、生理食塩液と5%ブドウ糖液があります。これらは、体に投与された時、上記に書いた細胞内液と細胞外液にどれだけ入るのかを決められています。

ソリタT-1~T-3などは、全て混合内容は違いますが、生理食塩液と5%ブドウ糖液の混合したものと考えてよいでしょう。

含まれている電解質が、あらかじめ決まっているので、患者さんに不足しているのを選ぶ必要があります。体液に不足しているものを選ばないと、心不全や浮腫などの症状が出てしまうんですね。看護師をしていると、このような臨床症状を経験したことが、あると思います。

生理食塩液は、細胞外液のみに。

5%ブドウ糖液は、全てに入る。

このように覚えておきましょう。

ソリタT-1~T-3の違いってなんなの?

上記に書いたように、基本の輸液である生理食塩液と5%ブドウ糖液の配合を変えたものとなります。具体的にしていきましょう。

ソリタT-1

生理食塩液の約3/5のナトリウムが含まれています。カリウムを全く含んでいないので、「病態が分からないけど、まずは点滴をしよう」という時、またはカリウムが高い患者さんの場合に、使用されます。なので、開始液とも言われています。

ソリタT-2

ナトリウムが84、カリウムが20含まれ、リンも10入っています。ソリタT-1にカリウムとリンを混ぜたもの、という認識で良いと思います。細胞内液と細胞外液の両方を補充しておいたほうが良いと判断された時に、使用されます。

ソリタT-3

ナトリウムが35、カリウムが20含まれています。最低限必要なナトリウムとカリウム、そして水分を維持するために作られ、維持液と呼ばれています。しかし、維持液といっても使用し続けると、低ナトリウム血症を引き起こすことがあるので、考えながら投与しないといけません。

輸液投与の基本的考えは、どこに?何が?どのぐらい?

この基本的考えを医師が行い、点滴指示が出ているんですね。

どこに

細胞外なのか細胞内なのかを考えることです。

何が?

水と電解質がどの程度、不足しているのかを考えることです。細胞外液そのものが減少しているのであれば、生理食塩液やリンゲル液といったものを使用します。細胞内液が足りない場合には、5%ブドウ糖液を使用し、全体を補充するように行います。

どのぐらい?

どのぐらい足りないのかを考えます。臨床現場で働いている看護師と医師が、情報交換し、適切に調整していかなければいけません。口から食事が摂れるようになれば、輸液は止める方向になりますが、しっかり口から摂れない場合には、日々全身状態をみながら、調節していくことになります。

いかがでしたか?基本的な輸液を理解することは、患者さんの現状を把握するために大変重要です。極端な話し、輸液を見たら、「この患者さんは、○○が不足しているからこの輸液をしているんだな。」と理解できます。

そうなると、見るべき観察ポイントも明確になりますよね。

知識をつけるということは、患者さんのケアに大変役立ちます。
是非、輸液の知識をつけて、看護の質をあげていきましょう。





 

 

 

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