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急変した患者さんの血ガスを理解するためには?


今回は「急変した患者さんを理解するためには、血ガスの理解が必要」について記載していきますね。

あなたは、血ガスをとる場面の切迫した状況で、血ガスの値を見たことがありますか?

救急の場面では、よく血ガスを採取することが多いです。採血は、検査に出してもすぐに結果が出ないのが難点ですが、血ガスの場合は、すぐに検査結果が出るのが特徴です。

しかしながら、通常の検査値と、血ガスの値は異なるので、正常値と異常値を理解する必要があります。

では、血ガスの正常値と、どんな意味があるのか?ガス交換の程度を見るためには、どう見たらよいか?酸塩基平衡の程度を見ていくには、どう見たらよいか?解説していきましょう!




血ガスの正常値と、それぞれどんな意味があるのか?

まずは、血ガスの正常値と、その意味を理解していないと、何が異常なのか判断できません。なので、主な値について書いていきます。

PaO2(動脈血酸素分圧):80~100mmHgが正常値。動脈血中の酸素の量が表示されます。

SaO2(動脈血酸素飽和度):94~97%が正常値。動脈血中の酸素と結合しているヘモグロビンが表示されます。

PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)):40±4mmHgが正常値。肺胞換気量が表示されます。

pH:7.4±0.05が正常値。酸性かアルカリ性を示す値です。

HCO3(重炭酸イオン):22~28mmol/Lが正常値。血液が酸性に傾かないよう、調整するHCO3を示す値です。

BE(塩基過剰):-3~+3mmol/Lが正常値。血中のpHを正常にするため、どのぐらいの調整が必要かを示す値です。

これらは、単独での理解は必要ですが、複合的に理解することが大事になります。

ガス交換の程度を見るためには、どう見たらよいか?

注目するのは、PaCO2の値です。正常値から逸脱していないのかを必ずチェックしましょう。

・PaCo2が上昇していれば、換気不足(低換気)

・PaCo2が低下していれば、換気過多(過換気)

まず、これをチェックしてみましょう。

次に、呼吸回数をよく観察します。

例えば、PaCO2が高い状態で、①呼吸回数が6回/分の人と、②呼吸回数35回/分がいたら、何を疑いますか?

①の場合は、呼吸回数が低下しており換気不足です。中枢神経の疾患、もしくは薬物による呼吸中枢の機能抑制を疑います。

②の場合は、呼吸回数は高いのに、換気不足の状態です。この場合は、1回換気量が低下していると判断できます。つまり、肺に関連する疾患を疑います。

さらに、PaCO2が異常値の場合は、合わせてpHの値を確認します。

PaCO2が上昇し、pHが低下している場合は、代償不能の急性の換気不全です。超急性期なので、緊急の気管挿管の適応になるので、迅速な対応が求められます。

ちなみに、PaO2とSaO2の関係を意識してみたことがありますか?

資料を見てみると、

PaO2が60の場合、SaO2は91%まで低下。

PaO2が50の場合、SaO2は85%まで低下。

PaO2の低下が強くなると、低下の割合が増して、生命に危険が及ぶレベルの、低酸素血症になる可能性が増してしまうことがわかります。

酸塩基平衡の程度を見ていくには、どう見たらよいか?

まずは、上記に書いたように、PaO2の値、PaCO2の値を確認します。

PaCO2と呼吸回数が上昇していれば、肺や呼吸に問題があることがわかります。

PaCO2が上昇して、呼吸回数が低下していれば、呼吸中枢に問題があることがわかります。

これが基本となり、異常の場合に、酸塩基平衡も見ていきます。

例えば、pHが7.32で、PaCO2が65だとします。

この場合は、pHは低く酸性で、PaCO2が高い状態で、同じ傾きが考えられます。このような場合には、呼吸が原因です。

病名でいうと、呼吸性アシドーシスとなりますね。

いかがでしたか?急変時には、血ガスをとる場面が多く見られます。私も救急外来で働いていた時は、採血と抹消静脈ルートをとる流れで、静脈血で血ガス分析を出していました。

静脈血ガスは、動脈血ガスと比較すると、ガス交換や酸塩基平衡に、若干の誤差は生じます。しかし、緊急の時には、1分でも早く病態を知るほうが大事だと、臨床経験上感じました。細かい治療をするときには、動脈血ガスを採取すればよいと思うんです。

そして、この血ガスを医師と一緒に確認し、「○○が低いから、きっとこんな状態なんだな。」というのを、情報共有をして、看護を提供していました。

患者さんに何が起こっているのかが、一部でもわかると、何に気を付けなければならないのかを理解することができます。

血ガスの検査結果を見て、何が起きているのかを把握することは、患者さんに全身状態を把握する、大事なヒントになります。

検査データを理解することは、看護師のスキルアップにつながり、結果として患者さんの生命を守ることにつながると思います。





 

 

 

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