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ヘパリンロック、生食ロックのどちらを選択しますか?

今回は「ヘパリンロック・生食ロックをどのように使い分けているか」について記載していきますね。

絶食で点滴が必要な患者さんは、24時間キープで点滴が行わない場合がよくあります。

そのため、中心静脈カテーテルや末梢静脈カテーテルを翌日も使用できる状態にする必要がありますよね。

そこで話題となるのは、ヘパリンロックを行うべきなのか、生食ロックを行うべきなのかです。

私が新人看護師として働いていた頃は、ヘパリンロックが主流でした。しかし、数年後に気がつくと、生食ロックが基本となっていました。

では、ヘパリンロックと生食ロック、どちらを選択したらよいのでしょうか?判断する基準は?臨床現場では、ヘパリンロックと生食ロックをどう使い分けている?解説していきますね!




ヘパリンロックと生食ロック、どちらを選択したらいいの?

ヘパリンロックと生食ロック、どちらを選択しても良いのであれば、私は迷わずヘパリンロックを選択します。

なぜかというと、生食ロックと比較すると、閉塞のリスクを減らせるからです。

ヘパリンは、抗血栓薬なので、凝固をさせない力を持っています。中心静脈カテーテルや末梢静脈カテーテルをヘパリンで満たして固定することで、血液を凝固させない。つまり、閉塞しづらいという結果になります。

ヘパリンロックの閉塞予防の優位性を確かめるために、ある実験をしたようです。

動物実験ですが、中心静脈カテーテルを挿入し、陽圧ロックを行っています。ヘパリンロックと生食ロックで各々行い、6時間後にカテーテルを抜去したときの差を見ています。

結果としては、どちらも血液はカテーテル内に逆流はしていました。ですが、そこからが重要なのです。血液が逆流していても、ヘパリンロックの場合は、凝固していませんでした。生食ロックの場合では、凝固しており、圧をかけると血栓が検出されました。

この実験結果から、カテーテルの閉塞に関しては、ヘパリンロックの方が閉塞しにくいということを証明しています。

臨床現場では、ヘパリンロックと生食ロックをどう使い分けている?

ヘパリンロックの方が、閉塞に関して有効的なのに、なぜ生食ロックという方法が出てきたのでしょうか?

私が働いている病院で、生食ロックが導入された時は、ヘパリンシリンジを作っている会社が、撤退するという話しを聞いたことがあります。

そのために、生食シリンジが実験的に導入され、閉塞に大きな問題がなければ、末梢静脈カテーテルには、生食シリンジを使用するという取り決めがあったと覚えています。

そして、閉塞してはいけないカテーテル、つまり中心静脈カテーテルに限っては、今までどおりにヘパリンシリンジを使用可との話しになり、現在に至ります。

正直、末梢静脈カテーテルにヘパリンシリンジで固定していた頃と比較すると、閉塞率は上がったという体感はあります。

留置した翌日は、体感に差はないのですが、2日3日と経っていくと、閉塞する可能性が高まるのです。ヘパリンを使用していた頃は、点滴ルートがダメになることはもちろんありますが、頻度としては、多くなかった記憶があります。

ですが、現在は、

中心静脈カテーテルなど、閉塞すると患者さんに、負担が比較的多いものは、ヘパリンシリンジを使用する。

末梢静脈カテーテルは、閉塞しても比較的入れ替えしやすいものは、生食シリンジを使用する。

このようになっています。生食シリンジのメリットはずばりなんでしょう?

ローコストなんですね。コスト面を考えると、生食シリンジのほうが安いので、導入したいのです。でも、留置針を入れ替える頻度が増えるのであれば、結局どちらが良いのか、判断に迷うことが正直あります。

いかがでしたでしょうか?

できれば、ヘパリンロックを使用するほうが、体感として、閉塞しにくい印象はあります。しかし、病院の方針やコストの面があるので、ヘパリンロックが絶対良いとは言い切れません。

どちらのロックにしても、大事なのは、しっかり陽圧ロックをすることです。

陽圧ロックとは、カテーテル内を満たし、圧力をかけた状態のままロックをする方法です。この手技ができているだけで、閉塞のリスクを減少させることは可能です。

あなたの病院や周りでは、ヘパリンロックと生食ロックをどのように使い分けていますか?





 

 

 

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