看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

皮下輸液ってなに?メリット・デメリットは?

今回は「皮下輸液のメリット・デメリット」について記載していきますね。

看護師としては、皮下注射は経験があると思います。皮下輸液を経験したことはありますか?

終末期の患者さんは、どうしても経口摂取は、なかなか思うようにいかないことが多いと思います。
輸液が必要な患者さんには、静脈ルートを何回もとりますが、血管が細く、なくなってきているので、すぐ腫れてしまい、何度も針を指すという苦痛を与えてしまうことがあると思います。

静脈ルートがとれなければ、中心静脈ルートを医師にとってもらうのでしょうか?

終末期の患者さんに、中心静脈ルートをとることが、果たして好ましいのでしょうか?

賛否両論があると思いますが、私は中心静脈ルートをとるのは、患者さんを苦しめるだけなのではないかと考えています。

じゃあ、何も輸液をしないのか?という話しになります。そこで、皮下輸液という方法があります。

では、皮下輸液とは何なのか?メリット・デメリットは何なのか?どのような薬剤は、投与可能なのか?解説していきましょう!




皮下輸液とは何なのか?

皮下輸液とは、輸液を皮下注射で投与する方法になります。静脈ルート確保よりも簡単に行うことができ、ルートがとりにくい高齢者や小児で行われることが多い手技になります。

皮下に投与された輸液は、浸透圧などにより、周囲組織の血管へ吸収されます。

刺入部位ですが、皮下組織があればどこでも可能です。ADLの状況によって、刺す場所を選定する必要があります。

ちなみに、私の病棟で行う場合には、終末期で動けない方が対象になっているので、持続皮下輸液をする患者さんは、腹部に翼状針を刺して、固定するようにしています。

投与速度も限度があります。終末期の患者さんには、最低限の水分を入れる意味で皮下輸液を行っていますので、500mlを24時間で割り、だいたい1時間に20mlほど投与しているのが、私の病棟では、一般的になっています。

皮下輸液のメリット・デメリットは何?

皮下に輸液を入れることになるので、当然メリット・デメリットがあります。

メリット

・静脈ルートよりも簡単に行うことができるため、何度も刺さないことから侵襲が少ない
・在宅でも行うことが可能
・輸液吸収がゆっくりなので、輸液による負荷が少ない
・ルート感染リスクが低い

デメリット

・補液速度に限界(1ml/分)があること
・薬剤の投与に、制限がある
・出血傾向がある方には、実施できない
・投与部位に、浮腫が起きやすい

これらのメリット・デメリットが存在するので、覚えておきましょう。

皮下輸液で投与できる薬剤は、どんなのがあるの?

持続皮下注射では、生理食塩水、1号液、リンゲル液、乳酸リンゲルの投与は可能とされています。カリウムが含まれている場合は、局所の発赤が出やすいといわれていますが、濃度が濃くなければ、投与可とされています。そのため、3号液(維持液)も投与可能とされています。

これらの輸液は投与可能ですが、逆をいうと、これ以外の薬剤は投与不可なので、限られた輸液であることがわかります。

いかがでしたでしょうか?

終末期の患者さんは、低栄養状態になっているので、そもそも輸液が必要なのか?という議論はあります。それは、患者さんの状態によるのではないかと思います。

脱水が強く、患者さんの全身倦怠感が著名であれば、少しでも水分を入れてあげたほうが楽になる場合もありますし、浮腫ばかりが増強し、輸液をしないほうがよい場合もあります。

患者さんの状態を良くアセスメントし、必要な場合に、皮下輸液の存在を覚えていれば、医師に相談することができます。

皮下輸液の存在は、医師が知らない場合があります。以前、私の病棟でも、末梢静脈ルートが困難で、医師に相談した時に、皮下輸液の存在を知らない医師は、何人もいました。

さすがに、中心静脈ルートの話しはでませんでしたが、じゃあ輸液を止めるのか?ということになります。
 
知識を持っていれば、患者さんに対して、医師と相談し、最善と思われる医療を提供できると思います。 看護師のスキルアップは、知識を得ることから始まると思います。





 

 

 

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