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気管チューブ抜管前・抜管後の準備と観察点は?

今回は「気管チューブ抜管前・抜管後の準備と観察点」について記載していきますね。

急性期の患者さんで、気道確保や酸素化が不十分の時に、気管挿管チューブを医師が挿入しますよね。

急性期の患者さんに適応がある、気管挿管チューブですが、長期的な留置は不向きです。長期的に必要な場合には、気管切開を行い管理していきます。

全身状態が安定した場合には、気管チューブを抜管していきます。

では、気管チューブ抜管前の準備と観察点は?気管チューブ抜管後の準備と観察点は?解説していきましょう!




気管チューブ抜管前の準備と観察点は?

全身状態が安定した時には、抜管を試みます。抜管して、再挿管になる症例も多いです。

抜管に関しては、離脱可能であると判断され、気道系にも問題がないのに、再挿管になるケースがあります。

再挿管になるほとんどのケースは、抜管後すぐに、または少し時間を経過してから、頻呼吸や努力様呼吸に変化した場合です。

では、抜管前にどのような観察ポイントがあるのでしょうか?呼吸促迫の徴候がないか見ていきます。

・頻呼吸
・呼吸補助筋(前斜角筋や胸鎖乳突筋)が発達していないか
・呼吸パターン(努力様呼吸、奇異呼吸)が見られないか

これらをアセスメントし、医師と連携していくことが重要です。上記のような症状が見られる場合には、呼吸を頑張っている状態なので、抜管の適応にはならないことになります。

抜管前の準備としては、評価しきれない状況があり、再挿管する可能性が必ずあることを理解していることです。

知識と準備

・抜管後には、上気道閉塞のリスクがあることを理解する
・抜管前に、気道確保がいつでもできる準備を怠らない
・再挿管の準備はもちろん、気管切開の可能性を考えて、物品の位置を把握しておくこと
・気管吸引と口腔内吸引をすぐに行える準備をする

ポジショニング

・体位は、ファーラー位、可能であれば座位が望ましい
・バイタルサインを上記の体位時に、測定する

栄養管理

・誤嚥のリスクを考え、抜管の6時間前より、経管栄養を中止する

これらの準備が必要になります。再挿管が困難な場合や、上気道に問題があるなど、様々な可能性があるので、慌てないために想定していることが大事です。
 
気管チューブ抜管後の準備と観察点は?

抜管後の再挿管率は、72時間以内に25%という報告があります。この数字を見たら、高い確率だというのがわかります。

それだけ、抜管のリスクが高いことを理解している必要があります。

抜管後の症状はどのようなものがあるでしょうか?

低酸素血症や高二酸化炭素血症

補助換気がなくなるので、酸素を保つことができなくなります。

急性上気道閉塞

気道浮腫は、抜管後1~2時間で発生する割合が、多いです。これ以外の時間帯でも発生するので、観察が必要です。

誤嚥

気管挿管チューブが影響し、誤嚥する可能性があります。

抜管後より、観察していくポイントについて書いていきますね。

・バイタルサイン
・SPO2と呼吸数
・呼吸困難感(意識があれば)
・痰の分泌量
・喘鳴
・血液ガス(医師が動脈血液ガス採取) 
・モニタリング

抜管直後から、15分おきに上記内容を観察していきます。状態に変化があれば、この限りではありません。目安としては、1時間までは上記内容を経時的に観察していきましょう。

特に異常がなければ、モニタリングを続行し、上気道閉塞やその他の症状に備える形が良いでしょう。

いかがでしたでしょうか?

つい先日、私も気管挿管チューブを抜管する場面の介助を行っていました。意識がない方なので、リスクは高いと考え、上記に書いた内容で、万全に備えていました。幸い、痰の量は多いものの、気道浄化を適宜行えば、呼吸状態は安定していました。

あらゆる変化の可能性を考え、準備をすることが、慌てずに患者さんの処置ができるポイントです。

患者さんの最悪の状態を想定することができれば、冷静に行動ができると思います。私は、日々のケアで、疾患や全身状態から、最悪の状態を常に想定して行動しています。

何もなければ、笑顔で対応でいいんじゃないかなって思っています。

知識をつけることは、患者さんの安心・安全な看護、医療を提供できます。知識をつけていきましょう! 





 

 

 

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