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便秘には下剤!どんな時に使用していますか?

今回は「便秘の患者さんに下剤を使用する」について記載していきますね。

高齢化が進む現代で、便秘に悩む患者さんは、多い印象があります。

便を作る大腸の働きを少し書きますね。

食物を食べ、消化される食物は、小腸で栄養を吸収します。その後、大腸にドロドロの状態のまま入っていきます。

大腸では、水分を吸収しながら便を硬くしていきます。

このような過程が行われ、最終的に直腸で便がたまると、便意となり、排便が起こります。

便秘を考えていく上で、大腸が水分を吸収すること、直腸の刺激で腸が動いて、便意となるという知識は、大変重要となります。

便秘といっても、いくつか原因となる種類があります。器質的便秘(腸が物理的なことが原因でつまっている)は、下剤の適応となりません。

これ以外の機能的便秘については、下剤の適応があります。

では、機能的便秘には、どのような便秘があるのか?便秘の薬、まずは浸透圧性の下剤から?大腸刺激性下剤とは?直腸刺激性下剤とは?解説していきましょう!




機能的便秘には、どのような便秘があるのか?

便秘と一言でいっても、大きく3種類の便秘に分けることができます。

弛緩性便秘

大腸の動きが、遅延する状態です。 高齢者や女性、寝たきりの方、下剤を長期服用している方に起こりやすい便秘となります。

硬便が多く、便意に乏しいのが特徴です。

痙攣性便秘

上記とは逆に、大腸の動きが強すぎる状態です。若年者に多く、ストレスが原因の場合が多いです。

兎糞状のコロコロした便が見られ、下痢と便秘を繰り返す状態が見られます。腹痛が見られるのが特徴です。

直腸性便秘

直腸まで便が降りても、排便をしない状態です。高齢者や女性に多く、下剤や浣腸を長期使用している場合に起こりやすいです。

硬便が見られ、便意に乏しい、下剤の反応が悪いのが特徴です。

便秘の薬、まずは浸透圧性の下剤から?

浸透圧性の下剤は、便中の水分を多くして、柔らかくするのが目的です。直腸での刺激を強める作用があるので、どのタイプの便秘に対しても、効果的といえます。

緩下剤と呼ばれており、マグラックス錠、酸化マグネシウム錠の名前で、広く使用されています。

依存性が低いですが、即効性はないという欠点はあります。

緩下剤は、自己調節が可能な薬なので、自己管理が可能な方には、便の性状によって、調節できる薬とされています。

アミティーザカプセルというのが、最近見かけるようになりました。この薬は、小腸の腸液分泌を促す力を持っていて、結果として便を柔らかくする作用があります。

まずは、浸透圧性の下剤を使用していき、便の性状を整えていくようにします。

大腸刺激性下剤って、どんな作用があるの?

大腸刺激性下剤は、大腸を直接刺激して、動かす作用があります。センノシド、プルゼニド、アローゼン、ピコスルファートナトリウム液などの名前で、広く使用されています。

センノシドやプルゼニドは、錠剤が小さく飲みやすいですが、習慣性があります。

長期服用をしてしまうと、大腸が刺激に反応しなくなってしまう可能性があるので、注意が必要です。

臨床では、一日プルゼニドを4錠定期内服している方を見かけたことがあります。この量を内服していても、便秘傾向なのです。

長期服用をしてしまうと、難治性の便秘になってしまうことがよく分かる事例です。

ラキソベロンやピコスルファートナトリウム液は、比較的緩い効果があります。液なので、量の調節ができるため、コントロールしやすいというメリットがあります。

弛緩性便秘に対して、大腸刺激性下剤は、効果があります。

直腸刺激性下剤って、どんな作用があるの?

直腸刺激性下剤には、グリセリン浣腸、新レシカルボン坐剤などがあります。

グリセリン浣腸は、液が大腸で水を吸って膨らみ、直腸を刺激するので、上流の便も一緒に排便を促します。

「5分ぐらい我慢できたら、たくさん便が出ると思うので、我慢できる範囲でやって見てください。」

というように、声かけをすると思いますが、このような理由があるからなんですね。

新レシカルボン坐剤は、直腸の中で二酸化炭素を発生させ、ゆっくりと直腸を膨らませます。緩やかな直腸刺激によって、排便を促します。

浣腸と違い、急に血圧が下がるリスクは、低いのが特徴です。

下剤の内服は、通常12時間ぐらい効果が出るまでにかかりますが、浣腸では数分、新レシカルボン坐剤でも、30分前後で効果があるので、即効性があります。

いかがでしたでしょうか?

便秘が、慢性的にある場合には、酸化マグネシウム、マグラックスといった浸透圧性の下剤から調整していきましょう。

効果が不十分であれば、アミティーザカプセルを併用することを、医師と相談していきましょう。

それでもたまに便秘があるようなら、頓用という形で、大腸刺激性下剤や直腸刺激性下剤を使用するようにしましょう。

定期内服で大腸刺激性下剤を使用している方を、たまにみかけますが、なるべく下剤導入時には、行わないように調整していくことが、大事です。

私は、慢性期の病棟で働いているので、下剤を内服している方を多く見かけます。上記に書いたような内容で、日々アセスメントをしながら、関わっています。

下剤の知識を深めて、正しい医療を提供できれば、患者さんの生活の質を守ることにつながります。 





 

 

 

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