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血液培養を採取時のポイントは?2セットの意味は?

今回は「血液培養を採取する時のポイントや、2セットをとる意味」について記載していきますね。

入院中の患者さんが、急な原因不明な発熱が見られるときに、感染症の原因検索のために、血液培養採取の指示が出ますよね。

普通の採血と血液培養では、何が違うのでしょうか?

「きちんと消毒をして、適切な量をとればよい」

こんな風に言われている血液培養ですが、「きちんと」「消毒」とは、どのように行えばよいのでしょうか?

アルコール綿でよいのでしょうか?イソジン消毒をしたらよいのでしょうか?血液培養の採取の仕方って、普通の採血と違うの?血液培養を2セットとる意味ってなんでしょう?解説していきますね!




血液培養の採取の仕方って、普通の採血と違うの?

採血をするという意味では、同じという理解でよいかと思います。ただ、手技的に、より清潔に行うというのが、大きな違いといえます。具体的な方法は、

・穿刺部位が、ひどく汚れている場合、可能な範囲で流水と石鹸で洗浄する

・穿刺部位の1回目消毒(イソジンまたはアルコール綿)を行う

・穿刺部位の2回目消毒(イソジンまたはアルコール綿)を行う

・採血をする人は、手指消毒後、滅菌手袋を着用します

・静脈から20mlの血液を採取します

・採血後に、嫌気ボトル、好気ボトルの順に10mlずつ注入します

という手順になります。注意する点は、ボトルは未滅菌のため、アルコール綿で消毒をしっかり行いましょう。また、20mlが必要ですが、血管が細くたくさんの量を取れない患者さんも、臨床経験上います。その場合、私の病院では、最低10ml(5mlずつ)で、検査ができていました。

20ml取れればベストですが、このような知識も覚えておくとよいでしょう。

また、基本的には、嫌気ボトル→好気ボトルの順に注入するのが一般的です。理由としては、嫌気性菌は、酸素に触れてしまうと死んでしまうためです。しかしながら、ほとんどの菌血症は、好気性菌やどちらでも発育することが多いので、好気ボトルの量を優先させる方法もあります。

消毒には、アルコール綿がよいのでしょうか?イソジン消毒をしたらよいのでしょうか?

あなたの病院では、どのように消毒をしていますか?ちなみに私の病棟では、イソジン消毒を行っています。

血液培養時、消毒のエビデンスは、本を調べた限り、こっちを使うべきだというデータは見つけられませんでした。(あったらすいません)

なので、アルコール綿でも、イソジン消毒でも良いのではないかと思います。

ただし、アルコール綿とイソジン消毒には、若干の違いがあります。

アルコール綿

メリット:即効性はある。すぐに穿刺することができる。コストが安い

デメリット:持続性がない。穿刺に手間取ると、雑菌が混入してしまうリスクが上がってしまう

イソジン消毒

メリット:持続性がある。穿刺に手間取ったとしても、雑菌が混入してしまうリスクが低い

デメリット:穿刺までの時間を要する。

このように、それぞれでメリット・デメリットが存在します。時間という部分を除外すれば、イソジン消毒は、安定性があるので、私の病院では、イソジン消毒を行っているのでしょう。

血液培養を2セット採取する意味ってなんだろう?

血液培養2セットとは、2か所で別々の部位から採取をし、間違った菌を検出しないために行われます。

決して、1か所で採取したものを、2セットに入れるという意味ではないので、間違えないようにしましょう。

コンタミネーションという言葉を聞いたことがありますか?

これは、皮膚表面の常在菌に反応して、血液培養が陽性になってしまうことをいいます。

どんなに注意深く消毒をして、血液培養を採取しても、100%消毒することはできません。

なぜ2セットをとる必要があるのかというと、もし1セットのみで、ブドウ球菌などが検出されたとします。

この場合、皮膚にいた常在菌が影響しているのか、血液の中にいたのかを特定することが難しくなります。

2セットをとることで、この精度を高めることができるんです。

2セット共に、同じ陽性反応が出たとしたら、コンタミネーションが連続で起こるとは考えにくく、血液の中にいるのだろうと考えれますよね。

このことから、血液培養は、2か所から採取することが好ましいとされているのです。

いかがでしたでしょうか?

今回の血液培養2セットもそうですが、必ず意味があって行っています。正しい知識と根拠に基づいて、処置を行わないと、間違った処置を行うことにつながります。

正しい知識をつけて、患者さんに安全・安楽な看護を提供していきましょう!





 

 

 

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