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統合失調症を抱えている方には、どう看護したらいい?

今回は「統合失調症を抱えている方の看護」について記載していきますね。

一般病棟に入院している患者さんには、統合失調症を抱えている方が、入院する場合もあります。

そのため、入院となった病名を理解し、看護を提供することは必要ですが、統合失調症の理解も必要になります。

身体と精神は、一緒になって連動していきます。病名の悪化が原因で、精神症状が悪くなることもありますし、その逆もありえます。 

統合失調症が悪化し、入院の原因となった病名にも、悪影響を与えかねないということです。

では、統合失調症とは何なのか?観察と対応のポイントは?幻聴があるときには、どう対応したらいい?治療を拒否したり、攻撃的な態度があるときには、どう対応する?解説していきましょう!




統合失調症とは何なのか?

統合失調症を抱えている患者さんは、小さな変化や雑音などに、過敏に感じる能力を持っています。

それが原因で、こころが揺さぶられてしまい、辛いという症状が出てきます。

先を案じることに支配されてしまい、吹き出てくる不安な気持ちに圧倒されてしまいます。

この不安な気持ちを、自分自身で抱えきれなくなると、幻聴や被害妄想といった症状を出現させます。

これは、「外からやってくるものなんだ。」というように、対処しようとするため、このような症状が出現するとされています。

その他の症状には、

・思考伝播

自分の考えが、全て他人に筒抜けになっていると感じること

・身体への影響体験

身体が異常なものにさせられると感じること。身体に機械を全て埋め込まれた、などの異常体験。

・自発性の低下

・感情の平坦化

このような症状が見られます。 

統合失調症の観察と、対応のポイントは?

観察ポイントは、どのような症状が出ているのかという点です。

幻覚や被害妄想といった症状は見られず、自発性の低下や感情の平坦化が、主な症状の患者さんもいます。

今、私の病棟で、統合失調症を抱えている患者さんが、数名います。

その方々は、被害妄想や幻覚は見られず、自発性の低下や感情の平坦化が、症状として見られることがあります。なので、一般病棟に入院中の場合は、幻覚や妄想が目立たないことも多いのではないでしょうか。

患者さんが、なかなか行動化に結びつかないので、なんとか動かしたくなりたい気持ちは、医療者としてはあると思います。しかし、基本的に不安感が強いので、無理強いはせずに、経過観察をしていくほうがよいでしょう。

不眠が見られると、簡単に症状が悪化するので、観察ポイントとしては、不眠の訴えがないのかを気をつけていく必要があります。

不眠症状が見られる場合は、不眠時薬を使用し、睡眠を促す必要があります。

対応のポイントとしては、

・話すときの距離は、やや遠めにすること

統合失調症の方は、不安感が強いことが多いです。関係性ができていないとき、距離が近すぎると、怖いと感じさせてしまう場合があるからです。

・接するときは、 あまり眼を見ないこと

統合失調症の方は、眼をじっと見ると、信襲を与えてしまうことがあるので、注意が必要です。

これらの観察と対応の基本を覚えておく必要があります。

幻聴があるときには、どう対応したらいいの?

統合失調症の方は、過去に何度も同じような体験をしている場合が多いです。

なので、幻聴がある場合には、普段どのように対処しているのかを、まず聞いてみることが大事です。

そして、それが今可能なのかどうかも合わせて聞いてみましょう。

対応方法としては、自分や他人を傷つけない幻聴の場合には、

「不思議ですね。ずっと続かないと思うんですけどねー。」

ぐらいのソフトな対応が良いと思われます。

ただし、自分や他人を傷つけるような命令の場合には、

「もし、それが間違っていたら大変なことになるので、しないでください。」

ときっぱり伝えましょう。

患者さんが否定的な場合には、無理な説明はせずに、一旦退くようにしましょう。

無理な説明は、症状を悪化させる原因にもなりますし、失敗する可能性が非常に高いからです。

幻聴が、悪化する要因としては、

・不安
・不眠
・過労
・孤立

これらが、症状を悪化させるので、改善するように関わり、また患者さん本人にも情報として伝えることが大事になります。 

治療を拒否したり、攻撃的な態度があるときには、どう対応したらいいの?

精神症状のイメージとしては、治療を拒否したり、暴れたりするイメージが多いのではないでしょうか。

統合失調症の患者さんの場合では、被害妄想による反応で、このような症状が見られます。

「毒が入っている!こんな薬飲めるわけがない。」
「なんで、こんな(治療)ことをするんだ。」

というように、治療がうまくいかない場合があります。

根底にあるのは、不安や恐怖が強くあります。これらを和らげるような関わりが必要になります。

ケースバイケースになりますが、例えば、

「今、身体の病気が心配で、先生が治療をしています。私も同じ意見です。」としっかりと伝えます。

うまくいくケースとしては、身体診察が良いとされています。
聴診をしたり、ゆっくり脈を測定する。血圧を測定しても良いでしょう。

身体診察をすると、興奮が落ち着く場合があるので、一つの手段として覚えておくとよいでしょう。

そして、主治医や精神科医師に相談し、薬剤の調整をしてもらい、不安や恐怖を取り除けるような関わりをしていきます。

いかがでしたでしょうか?

統合失調症を抱えている方は、普段はコントロールされています。

ですが、入院という環境の変化が、不安や不眠を与え、恐怖を与えてしまうことにもつながります。その結果、一人という孤立を感じてしまい、結果として、精神状態が悪化することになります。

統合失調症を抱えている方は、精神症状が出るリスクが高いので、夜間の不眠や不安などを訴えている場合には、速やかに休めるよう、環境調整や薬剤を使用し、落ち着いた入院生活を送れるようにしましょう。

知識があれば、対応できることもあります。看護師の知識をつけることは、スキルアップにつながり、患者さんに安心した入院生活を提供することになるのです。 





 

 

 

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