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せん妄患者さんと家族へのコミュニケーションとは

今回は「せん妄患者さんと家族へのコミュニケーション」について記載していきますね。

せん妄の患者さんは、終末期であれば30~40%ぐらいに出現し、死亡直前においては、9割近くがせん妄を起こしているといわれています。

当然、せん妄患者さんに対応する場面は、多くなりますよね。

せん妄を起こしている患者さんに対して、基本的な姿勢は、一人の人として尊厳をもって対応することです。

せん妄の患者さんの約半数は、せん妄だった頃の記憶があります。

「なんか変な感じがするんだ。頭がおかしくなった感覚がする。」

このような訴えを聞いたことはありませんか?

この時は、臨床経験上、覚えていることが多いケースですね。

その一方で、せん妄中の行動を覚えていないので、伝え方一つで、恥ずかしいと気持ち、医療者からの信頼がない状態だと感じさせてしまう場合があります。

では、せん毛状態において、妄想、幻覚が生じている時の関わりは、どうしたらよいのか?頻回にナースコールを押す時の関わりは?家族への支援はどうしたらいいの?解説していきましょう!




妄想、幻覚が生じている時の関わりは、どうしたらよいのか?

せん妄症状が、夕方以降に出現するなど、日内変動を把握することができる場合は、興奮状態になる前に、予防的に薬剤調整をするのが、効果的です。

せん妄患者さんの妄想や幻覚は、否定をせずに感情に耳を傾けることが大切です。 

その中で、キーワードが隠されていないか注意深く聴いていきます。

つじつまが合わない言動については、正そうとする必要はなく、簡潔に説明する形でよいです。

例えば、私が経験した内容だと、

「あそこに母さんが来ているから、呼んできて。」という訴えがありました。

壁に向かって話していたので、明らかに違うことはわかりました。しかし、ここで否定をすると興奮する可能性が高いので、

「家族が来ているのかもしれませんね。(探してくる様子を出して)いませんでしたね。他の家族も来ていたので、ほかの人の声だったのかもしれませんね。家族が来たら、すぐお伝えします。」

というように対応すると、興奮が落ち着いた記憶があります。
 
頻回にナースコールを押す時の関わりは?

何とかしてほしいという感情、寂しいという感情などが、頻回のナースコールを押す原因になります。

このナースコールですが、数分毎になり、特に要件がないことが多いです。医療者側として、対応が困難になってきて、思わず

「用事があるときだけ、ナースコールを押してくださいね。」

と伝えることがあると思います。

しかし、この言動は逆効果になります。せん妄患者さんは、説得して行動を制限することは難しいです。

そのため、

「また用事があったら、ナースコールを押してくださいね。」というように、ナースコールを押してもよいことを保障する、

「他は大丈夫でしたか?」と合わせて確認するのも効果があります。

また、ベッドサイドを離れる時には、なるべくナースコールを呼ぶ用事を減らすために、環境調整が極めて重要です。

これを行うだけで、ナースコールの回数を減らすことが可能です。

せん妄の症状によりますが、臨床経験上、次の訪室時間を伝えると、安心感につながり、ナースコールの回数が減りました。

その他には、家族が来たことを覚えておらず、誰も来てくれない、夜中に家族を呼んでほしいと訴えがある場合があります。

家族についての話題を会話に混ぜて、注意を転換するのも一つの手です。
 
家族への支援はどうしたらいいの?

せん妄患者さんは、転倒・転落や点滴を自己抜去する可能性が高いなど、家族に付き添って見守りを依頼することが多いですよね。

家族としては、普段の患者さんと様子が違うので、戸惑うことが多いでしょう。

そのため、家族へのケアも必要となります。

せん妄の患者さんに対して、家族がどのような感情を抱いているのか?家族の思いを確認することが大事になります。

そのためには、せん妄という症状について、説明をし家族に理解してもらう必要があります。

・せん妄は一時的な症状で、改善するものであること
・1日の中でも波があって、時間帯によって差があること
・人格が変わったわけではないこと

これらについて説明をしていきます。

また過去の記憶は、保持されているので、家族の思い出話しをすると、落ち着く効果が期待できること。患者さんが興奮している時にも、ゆっくり落ち着いた声で話しかける対応でよいことを伝えると良いでしょう。

 
いかがでしたでしょうか?

せん妄症状は、患者さん本人はもちろん、家族へのケアも重要となります。

患者さんの状態によって、約半数は記憶があるので、言動にも注意しなければいけません。

家族に対しては、今までとは雰囲気が違う患者さんが、目の前にいるので、困惑することが多いです。

正しい知識と現状について、情報を提供することで、不安を軽減できることにつながるので、家族のケアを忘れないようにしていきましょう。

正しい知識は、患者さんはもちろん、家族のケアにもつながります。安心・安全な看護を提供できるように、していきましょう!





 

 

 

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