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精神疾患に用いる主な薬剤の理解は、看護師として必要

今回は「精神疾患に用いる主な薬剤」について記載していきますね。

以前の記事で、精神症状について、記事を書きました。詳細は、こちらを参照してください。

それに伴い、精神疾患に対して使用する、主な薬剤についての知識も必要ですよね。

使用する薬剤が多く感じると思いますが、大枠で理解するようにすると、知識として覚えやすいと思います。

では、精神疾患に使用する主な薬剤ってなに?それぞれの薬剤の作用と副作用は?解説していきましょう!



精神疾患に使用する主な薬剤ってなに?

主な薬剤は、大きく分けると3種類になると思いますので、順に説明していきます。

抗精神病薬

ドパミンD2受容体をブロックする作用を持っています。つまり、脳内の騒がしい状態を抑えてくれるようなイメージを持つと、わかりやすいでしょうか。

この抑制作用が、幻覚や妄想を落ち着かせる作用にもなります。ただし、副作用としては、血栓のリスクを高め、悪性症候群の原因にもなるので、注意が必要です。

副作用の症状として多いのは、錐体外路症状になります。

錐体外路症状というのは、振戦、アカシジア(身体のそわそわする感覚)、ジスキネジア(口や身体の不随意運動)、ジストニア(筋緊張による不自然な姿勢)などが挙げられます。

一般病棟でよく使われるのは、ハロペリドール(セレネースもしくはリントン)だと思います。

抗精神病薬によっては、鎮静や錐体外路症状、抗コリン作用などの症状の出方に違いがありますが、基本的には、上記に書いた作用をすると覚えておくとよいです。

種類がいくつもあるので、全て覚えるのは厳しいです。なので、患者さんに、使用する前にどのような薬効があるのかを調べる形で対応していくと良いでしょう。

抗うつ薬

シナプスのセロトニンに作用し、抗うつ作用を起こすとされています。つまり、停滞している頭の中を書きまぜて、下にあるものを上昇させるようなイメージですね。

これを内服することで、躁転をしてしまう場合があるので、よく観察をしないといけません。

一般病棟でよく見かけるのは、塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト)、ミルタザピン(リフレックス)などでしょうか。

副作用としては、内服の初期段階で、消化器系の症状、めまい、ふらつきなどが挙げられます。

ミルタザピン(リフレックス)については、逆に嘔気症状を抑える力をもっています。

抗うつ薬も、錐体外路症状を起こすことがあるので、観察が必要です。

ベンゾジアゼピン系

軽くお酒を飲んで酔ってしまったようなイメージが、合っていると思います。

たまにお酒を飲んだら暴れちゃう人がいますよね。ベンゾジアゼピン系も同じで、大暴れをすることがあります。

副作用としては、使用し続けると、依存をしてしまうので注意が必要です。

あくまで、眠れないときの頓服として使用していくのが、良いです。

抗不安薬のベンゾジアゼピン系は、3時間もあれば血中濃度が最高値になります。半減期によって、いくつか分けることができます。

睡眠薬として使用する場合は、入眠困難であれば、超短時間型~短時間型を使用しますし、中途覚醒や早朝覚醒が頻回であるならば、中間型~長時間型を使用します。

よく一般病棟で使用されるのは、超短期型のゾルピデム酒石酸錠(マイスリー)でしょうか。朝に残眠がないということが良いのですが、臨床経験上、睡眠中の異常行動を、消化器内科病棟で働いていた時に、よく遭遇しました。

必ず内服をするということは、副作用がついてくるというのを理解している必要があるということですね。

いかがでしたでしょうか?

身体疾患の治療をしながら、精神疾患薬を内服している場合には、薬剤相互作用に問題がないのか、確認していく必要があります。

種類が多くあるので、ここでは全てを書きませんが、副作用を強めてしまうこともありますし、ワーファリンなどの抗血栓薬の効果を強めてしまい、出血傾向になることもあります。

逆に、がんの治療薬を弱めてしまう場合もあるため、基本的には、精神疾患薬を内服している場合には、薬剤の相互作用に注意をすることが大事です。

必ず何を内服しているのかを確認し、相互作用の可能性がある場合には、医師に相談し、適切な内服を選択していかなければいけません。

そのために看護師が、「あれ?相互作用があるのかもしれない。確認しよう。」と気づく必要があるのです。

気づくためには、知識が必要です。正しい知識を身につけて、患者さんに不利益を与えず、また安心・安全な日常生活を送ることができるように、看護を提供していく必要があります。
 




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