看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

在宅?病院?看取りについて、どう考えますか?

今回は「在宅や病院での看取りケア」について記載していきますね。

あなたは、最期をどこで迎えたいですか?

という質問があったら、どう答えますか?

一人一人答えは違うでしょう。それでいいんです。

上記は、究極の質問ではないかと思いますが、大事なのは、本人の意思に沿うことです。

本人はもちろん、家族も納得し、満足して看取りを進めていくことが、重要なのです。

では、なぜ病院から在宅での看取りについての考え方が出てきたのか? 病院から在宅へ、なぜシフトしてきているのか?納得できる死を迎えるために、医療者との信頼関係は必須?解説していきましょう!



なぜ病院から在宅での看取りについての考え方が出てきたのか?

私が、新人看護師の頃、祖母が末期の子宮がんのため、病院で最期を迎えました。ぎりぎりまで、在宅で看ていたので、今でもよく覚えています。

最終的には、在宅で最期は厳しいので、病院で看取ることになりましたが、以前は、病院で最期を看取るというのが、当たり前の時代でした。

最近では、在宅での看取りという話題が、多くなってきました。なぜかというと、在宅で最期を迎えたいという声が多いからでしょう。

あるアンケート結果によると、死期が迫っている状態での療養先は、約6割が在宅と答えたこと。末期がんではあるが、症状が落ち着いている場合には、約7割が在宅と答えています。

在宅で過ごしたいという気持ちは強いものの、最終的には、病院で最期を迎える方がほとんどなのが、現状です。

なぜかというと、やはり専門職でない家族が、最期を看取るというのは、心的負担は想像以上でしょう。

最期を迎える死の徴候って、経験したことがなければ、怖くてどうしてよいかわからないとなるのが、当たり前です。

そのため、在宅での看取りを希望している場合は、医療者からの支援が必要です。訪問診療をしてくれている医師もいますが、まだまだ不足しています。

病院から在宅へ、なぜシフトしてきているのか?

では、少し話題を変えてみましょう。

病院は、医学モデル。在宅は、生活モデルを基本としています。

医学モデルというのは、病気に対して治療を行います。

以前は、医学モデルが主でした。では、なぜ生活モデルにシフトしてきているのでしょう?

それは、平均寿命が延びたことが原因となります。

以前は、入院患者さんの平均年齢は60歳代でした。そのため、治療を主として対応するため、医学モデルである病院でよかったのです。

しかし現代では、超高齢社会となり、70歳代や80歳代の入院患者さんが増えてきました。

私の印象だと、70歳だと若いと感じていますね。

そのため、医学モデルの治療だけでは、対応が難しくなってきています。

60歳代だと、治療をすると改善し元気に退院することが多いです。

でも、80歳代で同じように治療をしても、すぐに回復せずに、安静が長いと廃用症候群を起こすことがあります。

そのため、入院期間をなるべく短くして、退院するようにしていきます。

ここで問題となるのが、病院→在宅に戻れないことが発生してきます。療養型病院であったり、施設を探すなど、今後の療養先を検討していかなければいけません。 

納得できる死を迎えるために、医療者との信頼関係は必須?

納得できる死とは、どのような条件が必要でしょうか?

やはり、患者さんや家族が、看護師や医師との信頼関係が作られて、初めて成り立ちます。

納得できる死が、病院なのか在宅なのかは、人それぞれでしょう。

「病院にいたほうが、安心だから、病院で最期を迎えたい。」

という希望があれば、療養型の病院で安心して日々を過ごしてもらえたらよいと思います。

「病院じゃなくて、最期は家で過ごしたい。」

という希望ならば、在宅での体勢を作っていけばよいのです。

具体的には、在宅で看取る場合には、患者さんの状態変化に対応できる状況を作り上げる必要があります。

例えば、意識がなくなったり、呼吸抑制が強く出現した時に、誰に連絡して対応してもらったらよいか?

家族だけの場合、戸惑ってしまいますよね?

これをなるべく起きないように、配慮していくことが大切です。

つまり!安心できる医療が、在宅にあるならば、在宅での看取りができあがるのだと、私は思っています。

もちろん看取りだけではなくて、在宅で患者さんの苦痛を取り除くことができるような、医療環境が大切です。

このような医療環境が整っていれば、自然と信頼関係が構築されます。

信頼関係が構築されるということは、納得できる死につながるのです。

 
いかがでしたでしょうか?

在宅で過ごすか、病院で過ごすかという選択を患者さんや家族が、迷っている場面に遭遇することもあるでしょう。

それは、在宅で過ごすことの不安もありますし、病院で最期を迎えたくないという気持ちもあります。逆に、在宅に行くことで、不安が強くなってしまうので、病院で過ごしたいという気持ちもわかります。

看護師として大切なのは、患者さんや家族が迷っている時に、そっと近くに寄り添って、気持ちを傾聴することだと思います。

話しをすることで、方向性が決まった事例も今まで経験があります。私に、どちらにしたら良いのだろう?と相談されたこともあります。

その場合は、それぞれのメリット・デメリットの情報提供をしています。情報がないと、判断するのに困ることってたくさんあると思うんです。

そして、最終的に患者さんや家族が決定したことが、正しいと思うのです。

情報提供をするということは、それだけ知識が必要になりますよね。病院での看取りについて、在宅医療について知識がなければ、相手に伝えることはできません。 




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